NEONHALL NAGANO DIARY 2005.vol.1
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ネオンホール日記。…というよりは、清水の個人的な行動録・備忘録です。(なのであまりネオンの記録にはなっていないかも。)長野を中心に、あたふたと動き回っている僕の日常と非日常を、あくまでユルめに綴ります。思いつきで一気に書いてることが多いので、誤字脱字変な表現が多いと思うのですが、どうかお許しを。数日後にこっそり書きかえたり追加したり、も多いですがそれもお許しを…。



■2005/3/8(wed)
すっかり春らしくなってきた。でも、梅はもう少し先なのかな。未だ長野の街の木々に色は無し。職人本の取材が落ち着いて、いよいよ編集に入りそう…でなかなか踏み込めない。また、違った作業の波がくる。先々週のカフェシアター・その次のNIPAFと、ネオンホールで音響・照明に入る事が多かったせいか、思考が少し舞台寄りになってるのかな。テンションを保ったままで切り替えを!しないと。
 豊科のM氏と二眼レフの話で盛り上がる。最近中判を始めた彼に、二眼の面白さとか正方形構図のよさみたいな事を話しながら、そういえばこのところブローニーを撮るときに二眼レフを使っていないことを思い出す。たまには引っ張り出さないとな。

 昼前にナノグラフィカでミーティング、その後は色々と外回りしつつ、カフェハーツで遅めの昼食。ここ数年、長野の若い音楽シーンとかアートシーン少なからぬ影響を与えてきたハーツだけど、今週末で閉店することが決まっている。約3年間の営業だった。感慨深いなーと思いつつ、バタバタしてて出向くことができなかったが…行くと、下水管がおかしくなったとかで厨房に水が溢れていた。店主のアキちゃんと色々調べたがわからず。諦めてご飯をいただく。帰り際に、持っていたカメラでアキちゃんと姉のリカさんを撮らせてもらった。
その後、ネオンホールに戻ってデスクワーク。
 夜、チサトとバカ話をそていると、T&Tミツイくんがやってきて、色々マジな話になる。意見をぶつけ合うのは久しぶりで、今日は時間を費やしてよかったと思う。

 22時からYMサウンドでスロウライの練習。新曲が出来てきた! 特にBメロはオーガユーアスホールがYMOと間違ってハイスクールララバイを演奏している位に最高だ。自分の弾いているベースがダサかっこわるくて、素晴らしく格好いいと思う。(意味不明)ああ早くライブでやりたい。

タテタカコのサイトの記事のアルバム 「そら」制作ノート がとてもよくて、感銘を受けた。マネージャーの宮内さんが書かれたアルバム制作の経緯、迷い、展開、などなど。丁寧に、作家に誠実につくったんだなあ、ということがよくわかった。(長い文だけど、タテタカコに・或いはレコーディングという行為に・或いはプロデュースという行為に、興味がある人は是非読んで欲しいです。そういえば僕も写真を提供させてもらってます。)うーん、自分もがんばろ。 ...(simizu)


■2005/3/6-7
NIPAF(日本パフォーマンスアートフェスティバル)の長野公演atネオンホール。いつものように、照明と音響を一手に引き受ける。2日間で21人のパフォーマーが、舞台で約15分程度の作品を続けて見せていくイベントで、今回で12周年になる。主宰者の霜田さんが舞台で言ってた「最近は安易に笑いを取ったりして、観る者が思考停止してしまうモノが多い。パフォーマンスアート位はそうじゃなくてもいいんじゃないか。退屈してでも、考えながら観て欲しい」みたいな話が、ある意味沢山のパフォーマンスよりも一番心に響いたな。作品は…疲れていたのだろうか(初日の夜は某誌の〆切だったので、終わった後にネオンホールで半ば徹夜。)、個人的にはズシリと来るものが少なかった。今回でいうとクロアチアとかベトナムなんかの、普段は絶対舞台上にいる姿を見かけることのないアーティストに触れるのは、やっぱり面白い。謎の行為に対する気合いがもの凄い!ってのも、何というか襟を正す思いだ。
...(simizu)


■2005/3/5(sat)
昼過ぎまでYMサウンドにてスロウライの練習。新曲がやっと形になってきた。今回も変化球…って感じで、未だに落としどころがわからないが、だからこそ面白いとも言える。ストレートでシンプルな曲も、やりたいなーとは思うけど。
夕方からネオンホールにてBubbleSweetのPA。オペレーターをするのは久しぶりだけど、全然違和感なし。自分でも外音はそれなりにまとまってると思うんだけど、まだまだ良くできる気もしてる。もっとびっくりするぐらいいい音を作りたいな。
木曜〜昨日まで、取材の残りと新聞原稿の〆切が重なって、結構ボロボロでした。うーん、疲れが溜まってきた…。 ...(simizu)


■2005/3/2(wed)
カフェシアターの公演「阿呆船」で感じたことをまとめよう、まとめようと思いつつ、どんどん時間ばかりが過ぎる。んー、流行?に逆らってきたけど、ここもブログ形式にした方が、簡単に更新できるかな…。いかん、もう取材に出なきゃ。今日は今から瓦職人さんの撮影〜小布施で美術館〜造園職人さんの現場撮影。上手く回れるかな?? ...(simizu)


■2005/3/1(tue)
アヤコとタイル職人さんの取材へ。今日は野外の現場。晴れたり曇ったりを繰り返しているが、雪がちらついたりしてとても寒い。アヤコは風邪をひいていて、とても辛そうだった。シャッターを切る手がかじかんできて、身体は芯まで冷え、だんだん思考力が低下してくる。しかし!もう60歳を越える職人さんは全然辛そうじゃない…。(そしてこの職人さん、ホントにいい人なんだよな。)こんな事じゃイカン!と思って気合いを入れ撮影を続ける。
昼頃終わって、「すや亀」で味噌煮込みうどんなどを食べて暖まった後、ナノグラフィカに戻って小休止。一時間後に今度は鬼無里方面の家具職人さんの自宅を訪ね、作品を撮影させてもらった。
夕方、ラジオの収録のためFMぜんこうじへ。風邪のアヤコは欠席で、飯田剛くん、飛田愛さんと3人でまとめる。終わってネオンホールでヒサエちゃん・テツローと少し話した後、仕事の件でネオンまで来てくださったカフェシアター・アローハ太郎氏と久しぶりに権堂に出る。帰って仕事がしたかったので飲めず、「てんてん」でラーメンを食べながら今回の芝居のこととか、いろいろ話し込む。最近のいい意味で力が抜けたアローハさんの姿勢、とても気持ちいい。静かな刺激、を受けた。
家に帰って、偶然見つけた古いテープを聴くと、1990年頃に松本信大でやった野外イベントのライブ録音だった。幾つかのバンドは、今の感覚で聴いても全然問題なし、というよりすごく格好いい。(当時一番支持されていたバンド「SweetJane」〜ベルヴェッツをポジパン的に解釈したような、幻想的な女性ヴォーカルバンド。〜なんか、演奏力もアレンジも混沌としたムードも、ホントに最高。久しぶりに耳にして、感動しました。)聴き進めていくと、自分がやってたバンドになる。JOY DIVISIONとか割礼のカヴァーで、しかもパートはヴォーカルだった。聴いてて背中が痒くなったが、思ったより悪くなくてちょっと安心?した。
そんなことをしつつ取材のまとめに手を出しながら、コタツで眠ってしまった。 ...(simizu)


■2005/2/28(mon)
今日で二月が終わる。二月って短くて、いつも何だか損した気分になる。日数にして他の月より一割近く短い訳で、やれることも一割少ない。でも家賃なんかは月割りで、金額が変わらないって何かおかしい…なんてケチな事考えてるとイカンですね。
朝10時からカフェシアターのバラし、中沢さん・上田のイオリさんと。今回はなんか余韻を引きずってて、大道具を解体しながら寂しい気分になった。昼から小布施に取材に出る。最近、北信方面の取材ばかりしている。雪で行動半径が狭まっていたというよりも、こっち方面に観たいものが集中していた。長電で小布施駅まで出て、歩いておぶせミュージアム・中島千波館へ「内なる目-榎俊幸展」へ。チラシに書いてあったように、確かに神話的で幻想的な作品だ。ちょっとクリムトにも似ている。観てから、館長さんとお話し。若い人の美術館離れについて、とか。3時頃急いで長野に戻り、ネオンに寄ってから信毎本社にお話しにいく。その後、奈良堂にて某新聞さんの取材を受ける。最近自分がしてばかりで、される方は久しぶりだった。音楽にとても詳しい記者さんだったので、必要以上にいろんな事を話したけど、取材になってたのかな…。(ネオンホールの名前の由来を説明する中で、リチャード・ヘルとトム・ヴァーラインがやってたNeonBoys、XTCの前身(いや、変名だっけ?)のヘリウム・キッズ、なんかが話題に出したのだけど、新聞記者さんに正確に理解してもらったのは初めて?か。)まあ楽しかったからいいよな。
その後、駅前の平安堂で買い物。…理由はさておき家に帰るのが嫌で、目的も無く街をうろつく。とても寒い。 ...(simizu)


■2005/2/27(sun)
カフェシアター楽日〜ナノグラフィカにて打ち上げ。思うところたくさんあるけど、書いてる時間ナシ!ってことで、また後日。 ...(simizu)


■2005/2/26(sat)
今日も朝から取材。なみさんと電気設備関係の仕事の撮影の為、市内の現場に向かう。雪がちらつく曇り空…で、とても寒い。写真に撮れる仕事内容ではなかったが、工事の全容を知ることが出来て、今後の取材プランが立った。行ってすぐハイ取材!とはいかないこともあるわけで、何とか粘っていい絵にしたいが…。昼前に終わって、時計職人さんの所に寄ってから、ナノグラフィカに戻る。暫く話してから家に帰ると、不覚にも眠ってしまった・・。夕方、起き出してカフェシアターの公演の為、ネオンホールに向かう。今日で3日目で、こういうタイミングが一番失敗が多い…わかっていながらも、気合いが入りきらず、ケアレスミスも細かいところも上手く出来なかった…。全体的にいつもより来客が少な目ではあるが、今日はそれなりに満員になっていた。カフェシアターはいつも、舞台を取り囲むように客席を作って、その境目がわかならい場合が多い。そうするとお客さんも舞台装置の一部みたいなもので、ある程度混雑していた方が臨場感があって盛り上がる。役者陣は気持ちよさそうにやっていた。
終わって、1時頃まで軽く打ち上げ。ネオンホールを閉めて、帰ろうと外に出ると、久しぶりに雪が積もっていた。 ...(simizu)


■2005/2/24-25
取材、カフェシアターの公演初日〜本番二日目と込み入った時間が続く。細かく書いている時間がない…。カフェは、あいかわらずゲネだと「これで本当に明日本番できんのか?」って雰囲気だったけど、初日に蓋を開けてみると何とかなっているという、いつものパターンだった。二日目はさらに細かいところで慣れて、メリハリを付けながら楽しむことが出来た。やっぱりいいな。カフェシアター。寺山修司の台本は、もう何本やったか忘れてしまったけど(10本位?)、やればやるほど味が出るな、と毎回思う。 ...(simizu)


■2005/2/23(wed)
9時にネオンホールを開け、カフェシアター中沢さんと搬入。今日から寺山修司の「阿呆船」の現場がスタートする。搬入を終えたら急いで自転車でナノに向かい、「職人本」の朝ミーティング。現時点で出ている原稿や、画像を見ながら全体イメージを膨らませる作業。1時間ほどしてから、なみさんと取材に出る。今日は豆腐屋さんってことで、何となく手作りの現場みたいな景色を想像していたのだが、行ってみるとオートメーションの工場だった。一日の生産量は約2万個、らしい。黙々と仕事する作業員の合間で撮影。取材対象の工場長さんは、ある意味とても職人ぽくて、なかなかゆっくり写真を撮らせてくれず苦労した。1時過ぎに戻って、ナノグラフィカで商品を少し撮影。その後ネオンに戻って、カフェシアターの照明を仕込み〜音響準備など。で、夜9時からリハーサル。ほとんどぶっつけでゲネに臨んだが…思ったよりも何とかなった。一人で音響と照明のオペレーターを兼ねるのは久しぶりだ。うーん、頑張らねば。昨日までの〆切仕事とは打って変わって、今日からは舞台に没頭せねば。 ...(simizu)


■2005/2/22(tue)
朝から「日和」のための原稿を最終チェック。カラーマネージメントってホントにややこしくて、いじってもいじっても深みにはまるばかりだ。昼頃提出しに行くが、CDRの書き込みミスで入稿できず! そのままなみさんと取材で和菓子屋さんへいく。職人さんは頑固だけど、ひょうきんで面白い人だった。夕方にネオンに戻って、もう一度原稿をチェック。気になっていじってしまって、思ったより時間が過ぎる。7時からFMぜんこうじでいつもの番組の収録、イチロー氏といいだごうくん、飛田愛さんと。終わってすぐに日和の原稿を持ち込み。編集部は修羅場の前のどんよりとした空気だったなー。名前は前と同じだけど、新しい雑誌を創刊するような作業なので、大変なんだと思う。いいモノになったらいいな。その後ネオンに帰ってちょっと雑用。 ...(simizu)


■2005/2/21(mon)
平日なのに、久しぶりに取材が入っていない。こういうタイミングにあれこれが出来たらいいんだけど… 結局ダラダラとしてしまう。夕方から「日和」の原稿の再スキャン。今回、色々考えてブローニーのネガで撮ったカットで提出することに決める。もちろん写っている絵がいい、ってのもあるんだけど。最近デジタルばかりやってて、ちょっと久しぶりに中判・カラーネガのアガリを見て、その良さを再認識したというか。光線状態が悪いとき、ネガの粘り強さは頼りになるなー。そんなことを考えながら作業に勤しむ。
パソコンに向かいながら、ここんとこあまり聴いていなかったアナログ盤を引っ張り出して、作業BGMにしている。今日ハマったのは、ザ・ルーモアのStiff盤。グレアム・パーカーのバックバンドであるルーモアは、コステロのアトラクションズ、イアン・デューリーのブロックヘッズに比べて一番地味だけど、実は結構アレンジが凝ってたり、あとちょっと中途半端にニューウエーブの影響を受けてたりして、何とも言えない控えめな魅力?がある。ギターはブリンズリー・シュウォーツだったりするわけで、悪いわけがないんだけど、グレアムがいない単品のルーモアって、とにかく地味。でも素晴らしい。で、何度も繰り返し聴いた。 ...(simizu)


■2005/2/19(sat)
風邪を完治しようと、昼まで眠りこける。調子は…まあまあ。
夜、ネオンホールはTheEnd主宰のライブイベント「四人展」だ。まず最初はタテタカコ。一番前で、カメラを構えながら聴かせてもらう。活動範囲を広げながらも、マイペースに活動を続ける彼女。最近のライブの調子は一定だなあ。前よりも、彼女の歌を聴いていて「痛い」部分が気になるのは何故だろう。言葉がじんわりと、聴く者の心を刺すように感じる。刺された方も、痛い。その中で安心して聴けた「雪と月と君と僕」がとてもよかった。あと、彼女はずっとエレピを弾いて、客と対面して歌っているんだけど、顔は正面から見えなくてもいいから、生ピアノでのライブが聴きたくなった。エレピだと「痛さ」が強調されてしまう気がして。
次は岩見十夢。最近、ネオンホールでもお馴染みになったなあ。憮然としたところがTheEndに似てる。そういえば、初めて彼を拾得で観たとき(何年かまえ。ベートルズを観にいったら対バンだった。)も、聴きながらTheEndの事を思い出してたな。声や演奏に似つかわしくない、力強い歌詞の曲が好きだ。
おっと、ここまで書いて時間がなくなった…。続きはまたあとで。 ...(simizu)


■2005/2/18(fri)
午前中、昨日撮ったフィルムを現像に出したり、色々外回りなんかをする。少し風邪が軽くなってきたので、久しぶりに風呂に入った。午後からアヤコと製粉会社の技術者さんを取材。ビル一つまるごと何種類もの機械でいっぱいで、それぞれが複雑に張り巡らされたパイプで繋がっている。生き物みたいに壁が動き回る部屋、深さ20メートルのタンクのテッペンでマンホールだらけの部屋…。技術者さんは、理系でいかにも頭の切れそうな人で、話はとても解りやすかった。アヤコの調子が良さそうなのが、横にいてわかった。去年の年末から40人近くを連続して取材してきて、いよいよこのシリーズも終わりに近づいてきている。取材する自分たちも、少しは成長できたのだろうか。終わって、アヤコの車で現像所を回ってもらってからナノに帰還。程なくチサトがやってきて、打ち合わせ。今夜はナノグラフィカで、後藤まるさん主宰の夜イベント企画があって、そこにチサトと自分の馬コンビで出演するのだ。8時半くらいから本番。チサトが大きな和紙を貼って、裏から墨と筆で4コママンガを描いていく。まるさんが即興で笛を吹く。完成したら例によって変なお芝居。ヘラクレスオオカブトムシ(先輩)VS諸葛孔明(後輩)という、今回もよくわからない話だった。終わって、お客さんで来ていた飯田ごう君や信大生の女の子、まるさんらと少し話す。家に帰って、掃除洗濯メール書き他色んな事をしなければと思っていたが、何もせずにコタツで眠ってしまった…。 ...(simizu)


■2005/2/17(thu)
怠い体を引きずって、朝からまた取材。今日は内装職人さん、アヤコと。演歌歌手みたいにシブい外観だが、話してみると軽い冗談が多い、面白い人だった。昼を挟んで午後からも撮影。終わってから、家にいると寝てしまいそうなので市立図書館に行き、東山魁夷についての新聞原稿を仕上げる。ヨーロッパの森とかお城なんかの絵には興味が持てなかったけど、奈良・京都の町を描いたものは、結構好きかも。大胆な構図のとり方(いや、構図というよりも単にクローズアップしただけに見える)とか画面のぼやけ具合が、見ようによっては最近の雑誌でよく見かける、スナップ的なヘタウマ風写真みたいで、なんか親近感が持てたり。って、こういう言葉で記事に出来たらいいのだが、なんかいつも堅苦しくなってしまうんだよな。新聞記事って、柔らかく書くのがむずかしい。閉館時間になっても終わらず、ネオンに場を移して書き続ける。ネオンホールは「フリーステージ的にノーマイクで歌う」企画の日で、人は少ないながらも盛り上がっていた。原稿を書きながら漏れてくる歌を聴いていると、いきなり打ち込みのバックトラックが流れて、ラップが始まったのでびっくりした。弾き語りに混じってヒップホップ、いいよな。
書き終わって原稿を送信したのが夜10時位で、今度は写真器材一式を担いで、駅前の居酒屋さんに「日和」の為の撮影に向かう。暗くて光線が難しいので、デジタルと銀塩は135判と中判を合わせて、とにかく色んなフォーマットで試してみようとしたら、機材量が膨らんでバイクで移動するのが大変だった。少し話してから、人が減った店内で撮影。店のご主人達は酔っぱらっていて、色々を好きにやらせてくださって、とても助かった。1時頃に終了。誰もいないネオンに戻ると、新聞原稿のゲラが来ていたのでチェック。その後でデジタルで撮ったもののチェック。うー、作業がエンドレス。風邪…。 ...(simizu)


■2005/2/16(wed)
本格的に風邪をひいたか…起きたら喉がヤバイかんじに痛くて、全身が怠い。しかし、とにかく朝から取材へ。今日はなみさんと、パン職人さんを訪ねる。入るなり「忙しいからテキトーに撮ってくれ!」と怒号が飛んで、焦ったが…少し待ってから取材を開始すると、ハイテンションで話が面白い職人さんだということが判明。安心して撮りまくる。しかしパン屋さんって忙しいんだな…。毎朝3時から仕込みだと聞いたが、11時から4時過ぎまでした取材中も、みなさん殆ど休みなく動き回っておられた。一体何時間働き通しなんだろうか。一つのパンを作っている間にも、並行してどんどん違うパンの違う行程が隙間を埋めるように始まってしまう。あと、お洒落でも高級でもない、街の何気ないパン屋さんなんだけど、作っているパンは完全に無添加で、材料にもこだわりが感じられた。こういうのって凄くうれしくて、ついつい多めにシャッターを切ってしまう…いや、今回このシリーズは、こういう職人さんがほとんどで、ホントに学ぶことが多い。途中、身体が重くて困ったけど、パン屋さんのテンションに引っ張ってもらい取材は無事終了。終わってから1月に取材した時計職人さんのお店に寄る。OHに出していた、シチズンの古い出車センターセコンドと、なみさんのノーブランドのスイス製手巻き時計が完成していた。時計を前にしてしばし歓談。今回OHに出した2本は、大体1955〜1960年代前半につくられたもの。機械時計って、本当に息が長い。お店にしまってある古いGS(グランドセイコー)やIWCなんかを見ながら、時計士さんの蘊蓄をきかせてもらう。無口に見える職人さんも、好きな時計の話になると目が輝いてきて、舌の滑りがよくなるんだな。こういう話って、いくら聞いても飽きない。ついつい時間をオーバーしてしまう。
帰り道なみさんに権堂で降ろしてもらい、奈良堂にて「日和」関連のミーティングに参加。賑やかでよかった。しかし風邪はどんどん悪化の兆し…寒気がしてくる。7時半頃ネオンに戻り、画像チェックほか雑用。昨日の居酒屋での試し撮りがイマイチだったので、作戦を立て直さなければならない。あと某原稿の締め切りもすぐだ。…ううむ…。 ...(simizu)


■2005/2/15(tue)
身体が重く、なかなか起きられなかった…が、昼過ぎからは取材。なみさんと、今日はこんにゃく職人さんに会いに行く。オートメーションと手作り・コストと品質の狭間で、こだわりを残した仕事をされているのが伝わってきた。最初、工場の中はどうしようもなく殺風景に思えて、何を撮ったものか困ったが、話しをしているうちにどんどん引き込まれて、気付けばシャッターを切りまくっていた。しかし、今日もデジタルオンリーだった。フィルムシステム一式を稼働させる隙がない…けど、それはそれでいいのか。夕方終わってから、簡単な撮影機材を持って、急いで駅前の某居酒屋へ。新しい「日和」の撮影の為の下見&試し撮りのつもりだったが、モデルを頼んでいた女性に「やっぱり恥ずかしくなった」と言われびっくり。説明する為に、見本を取りにまた自転車でネオンまで駆け戻り、何とかオッケーして貰う。そこまで話してから急いで居酒屋を後にして、FM善光寺に駆けつけていつもの番組の収録。終わってすぐネオンホールにてカフェシアターのレコーディングでベースを弾く。今回、大人数の合唱があって、怪しい役者達と怪しい曲(千里作)を何度もあわせた。11時頃終わり、ネオントークの原稿をちょっと書いて、またまた撮影機材をかつぎ自転車に乗って、急いで夕方行った居酒屋さんに向かう。カウンターまわりがとてもいい雰囲気なのだけど、光線が入り組んでて、やっぱり広量不足なので、デジカメで試し撮りをしておきたかったのだ。撮っていると店のおかみさんが気を利かしてビールやらおにぎりやらを出してくれたので、遅い晩酌をしながら沢山試し撮りする。…難しい…その場の光りだけで何とかしたくて試行錯誤するが、なかなか上手くいかず困る。日付も変わってさらに時間が過ぎたので、モデルの彼女には帰ってもらって、あとはお店のご主人達と話し込む。綿内さんと近しい方々なので、そんな話しをたくさんした。結構酔ってしまって、帰ったらもう2時過ぎだった。コタツにて一瞬にして眠りに落ちる。 ...(simizu)


■2005/2/14(mon)
また今週も取材が始まる。なみさんと電気工事関係の会社にいくが…タイミングが悪く、現場が無いとのことで取材にならず。2時間ばかりお話ししただけで、一枚も撮らずに帰ってきた。その後ナノであやこ、たまちゃんらと色んな事をはなす。人と何かモノを作るってのは、モノ自体だけじゃなくて人間関係をつくることでもあると、また考えさせられた。アヤコがわだかまりを噴出させてたけど、しかしヤツは何だかんだ言ってとても素直なので、もっともっと安心してぶつかっていっていいのだと思った。話し終えてからたまちゃん・なみさんと遅めの昼食を摂り、駅前商店会に少し顔を出して、ネオン・ナノ経由で帰宅。先週取材してある新聞記事など を仕上げようと思うが、身体が怠くてねむりこけてしまう。結局夕方から朝まで眠り続けた…なんか体調が下ってる感じ。

あ、眠る前に、五十嵐大介の「リトル・フォレスト」を読んだ。青森県の農村での食生活を、独特の調子でマンガ化、シンプルに綴った作品。絵の持つ空気感も、体験的で正確な描写も大好き。一見地味だけど、日本のマンガ界ってここまできてるんだ、みたいなスゴイ作品だとおもうのだが。そう言えばコンビニでスペリオールをちょこっと開いたら「キーチ!」が再開してたなー。女鳥羽川沿いのキーチの家、火事になってた。現実に存在する建物なだけに、ちょっとドキドキする。 ...(simizu)


■2005/2/13(sun)
久しぶりに二度寝したら、石田純一とサシで語り合う夢を見た。石田壱成が引きこもりなのでどうしていいか困っているという。相談に乗りながら一緒に唐組の話しで盛り上がったりしていると、現実世界で携帯が鳴って起こされた。寝ぼけながら出るとタテタカコから小用。なんか現実と夢が混ざってクラクラした。
起きると昨晩の冷え込みが嘘のような暖かさで、ほっとする。気温差が激しい毎日だけど、着実に春は近くなっている…のかな。あと何度か大雪になったりするんだろうな…。今、奈良堂でこのページの整理をしていて、この後ネオンでいろいろ雑用、夜はネオンでの信大ビートルズ研ライブと善光寺にて飯田キャンバス・桑原さんのバンドを取材、そのあと千里と「馬」ミーティング、さらに深夜にアヤコと某記事のためのチャット。 ...(simizu)


■2005/2/12(sat)
長野駅前の平安堂内「カフェぺえじ」で綿内さん・小池さんのライブの為、夕方から下島君と機材を積んで出かける。二人でPAに出るのは久々だな。ネオンホールはマーガレットズロースのイベント「藪こぎ」で、ゲストとして東京からのTheMONYや岡沢じゅんとズロースが合体した「ザ・ボンド」が出演、リハからして楽しそうだが横目で見つつも現場へ向かう。急に決まったライブだったので、今日はPAだけ置いて本番になったらネオンに戻る…つもりでいた。下島君と二人で迅速に機材をセッティングし、開場30分前には音出しを始めるが、ギターのラインから謎のノイズが発生するというトラブルが起きる。あらゆる接続パターンを試して、機材をシンプル化してもどうしても「ピー」というノイズが出て止まらない。それどころか試行錯誤していると、ついにはラジオ短波受信機のような奇怪な雑音まで生じ始め、諦めてギターはマイクでいくことにする。ノイズは修まったものの、本番で何が起きるか不安になった為、予定を変更して平安堂の現場に残ることにした。うう、TheMONY、前身バンドの「スタンド」のCDは好きで聴きまくったし、今後の事も考えて?かなり観ておきたかったのだけど、綿内さんと小池さんの事を考えると仕方がない。泣きそうになりつつも、お二人のライブに集中。しかし綿内さんのエピフォン、音がいい。これからアコースティックライブの時はぜひマイクを主体に組むことにしよう。9時過ぎに終了、機材はそのままにさせて貰って、駅前から走ってネオンホールに戻るとズロースの出番が始まって間もないタイミングだった。お客さんをかき分けて前まで行って、カメラを構えて撮影しながら聴く。
BubbleSweetのおーちゃんからメールがきて、自分をテンポラリー(一時的な、って事かな?)メンバーとしてHPに掲載してくれたとのこと。パートはPA/SOUND。なんかうれしい。ますますPAとして、Bubbleの内側に迫りたいと思うのだった。 ...(simizu)


■2005/2/11(fri)
7時頃にバチリと眼が醒め、時間があったので思い立ってネオンに行って、画像処理などをチマチマやる。今日は祭日、だけど職人本関連で自転車屋さんを再取材に出る。一旦ロケハンしてあったので、思った通りに撮りまくる。サンプルとして自分の自転車を持っていったら、あざやかな手つきで調整をしてもらえた。当たり前のように、すごく具合が良くなる。帰りに乗ってみて、この自転車、こんなにブレーキが効いたんだ…と感動しきり。しっかり手が入った機械って、いいなー。
最近、季節柄バイクに全く乗れないので、毎日自転車に乗ってる。そうしているとどんどん脚力が上がってきて、最初は押して上がっていたちょっと長めの坂道や、遠回りが嫌で寄らなかったコンビニにもスイスイと行けるようになり、なんだかうれしい。あと、毎日撮影をしているせいか、身体が軽く感じられるようになってきた。ほんの数ヶ月前までは、部屋にこもって原稿関係の仕事ばかりしていたからか、常に全身が怠くて息切れしていたのに。身体を動かすって大事なんだな。
...(simizu)


■2005/2/10(thu)
職人本の取材、今日はそば職人さんをご近所の某蕎麦屋さんに訪ねる。怖い親方と思ってたけど、話してみると気さくで優しい人だった。当たり前だが、蕎麦打ちの取材をすると粉まみれになる。デジタル一眼レフはカメラの中でも特にホコリに弱いので、レンズ交換をせずに、なるべくズーム一本で済ますように工夫しながら。昼過ぎに終了、午後からはナノで少し話した後に信濃美術館に機材を担いでいって、新聞記事の為の取材。久しぶりに東山魁夷の絵をじっくりと見る。さらに、横の信濃美術館でやっていた「屋根裏美術館」(夜間、電気が消えた美術館に懐中電灯を持って入って作品を観るという企画。)にも足を伸ばす。蛍光塗料とブラックランプを使った作品が殆どで、作っているのは中学生。ぼーっと見せてもらいました。その後ネオンに行って画像処理とカメラのお手入れ。デジタル一眼と交換レンズが5本。今これに壊れられたらとても困るので、念入りにホコリを落とし、各部のチェックをする。フィルムも135判ボディーと中判一式を毎回持って行ってるのだけど、一連の職人本シリーズでは殆ど使ったためしがない。デジカメなんて大嫌いだけど、その利便性(特に試行錯誤とフィードバックの即時性)とコストパフォーマンスは素晴らしい。
作業をしながら、今日はチューリップのLPを引っ張り出して聴く。何時買ったのかわすれたけど、結構沢山持ってるんだな。70年代の中頃の作品が、ショボショボしててやっぱり好きだ。しかし失恋の歌が多いなー。 ...(simizu)


■2005/2/9(wed)
朝8時からタイル職人さんの取材の続きで、安茂里の現場へ。どんよりとした雪模様で路面は一部凍結したままだけど、独りで行かなくてはならないので、躊躇いながらもバイクを出す。時間が合わなかったとはいえ、嫌な顔ひとつせずに…こんな早朝からの取材を受けてくださった職人さんに、本当に感謝。9時頃戻って、今度はなみさんと戸隠に出向き竹細工の職人さんを取材する。市内は今にも雪が降りそうなのに、七曲がりを抜けて飯綱戸隠線に乗ると、嘘のような快晴。雲一つない青空の下、白銀の野原と見事に雪化粧した山々がパノラマのように広がっていた。…すごい。ふと見ると、道路よりも下に重くて濃い雲が溜まっている。ここは雲の上って訳か。本当に、絵はがきみたいな景色だ。断然気分がよくなって、取材もサクサクと進んだ。 ...(simizu)


■2005/2/8(tue)
昨日の取材で「溶接の光を直接見ると眼を焼くので注意するように」と言われていたのだが、写真を撮る為にはもちろん一番ヤバイ部分を凝視する必要があるので、当然のように「眼が焼ける」ことになった。昨夜、突然目に見える景色がにじみ始めたので、びびって早く寝たのが効いたのか、朝になるとちょっとは回復したけど、眼の奥がなんともいえない痛みに疼いていて、明るいものを見るのが辛い。朝8時からナノグラフィカに行って、今日はアヤコとタイル職人さんの取材。とても良い方で、話しも面白かったが、生憎の雪でほとんど撮影できず。昼食後も完成品のある現場に行くが、そこでも工事の都合で撮影できず。あまりに眼が辛いので、3時頃に取材から帰って、少し仮眠。眼がダメになると何も出来なくなるんだな。1時間ちょっと眠るとちょっと復活したので、この日記を書いてます。BGMにBlueBoy(sarahの)とか、DEVOなんかを聴きながら。これからFMぜんこうじでいつもの番組の収録、そのあとカフェシアター音響のためのレコーディング、千里・鴨ちゃんとの初期ボスダブメンバーで。 ...(simizu)


■2005/2/7(mon)
職人本の取材、朝9時半からなみさんとたまちゃんと3人で鉄鋼関係の会社へ。70近い社長さんはバリバリの現役。最初はズケズケと質問をされて、突き放したような言い方をされるので単に怖い人かと思ったが、言葉の端々や工場での振る舞いに重い責任感や優しさが滲み出る、とても信頼できる人だということがわかり嬉しくなる。体育館を倍くらいにふくらませたような溶接工場で巨大な鉄の塊をバチバチと溶接する様を、走り回って撮っているととてもハイになった。昼食を挟んで午後までに何カット切ったかな。現在取材に入って20数回目。何度かのアップダウンを繰り返しながら、また調子が上がってきた気がする。 ...(simizu)


■2005/2/6(sun)
昼過ぎから杉浦君の車で送ってもらってスロウライの練習のためワイエムサウンドへ。ライブ用の演奏と、新曲を少し。坂田君がまた謎の展開を考えてきた。練習後にネオンにいって少しの隙に画像処理などしようと思うが、早く来ていた久保君に会って予定変更。権堂の甘泉堂でシュークリームを買って、アルゼンチンの紅茶をいれて二人でお茶会。ライブの前に落ち着いて話せてよかった。4時半にリハ、7時から本番。まずnot rat vain、続いてスロウライの出番になる。滑り出しからメンバー全員が落ち着いて演奏できて、悪くない。ライブはMCなしですーっと進む。途中、ヴォーカルを邪魔しないようにと、曲によっては座ってベースを弾いてみたが、どうだったのかな。ここんとこずっと、8ビートを単純に刻むのが気持ちよくて仕方がない。今日もピックでザクザク弾くことが出来て、気持ちよかった。次はチョコレートタウンオーケストラ、ちょっと見ないうちにずいぶんユルくてファンキーになってた。はっぴいずのギターとベースのバンド、ってことではっぴいずと同じくアホなR&Bが基調になってるんだけど、安定感がありつつ小技が上手く効いてるドラム(サイゼリアと掛け持ち)のおかげか、とても聴きやすくてよい。ヴォーカルがちょっとstiffの頃のイアン・デューリーに似てて、狂った感じ(でもこの人、詩の展開を頑張ったらけっこう面白いことになると思うんだけど)がするのもよい。ベースのケンタは顔も衣装もダサい黒人ソウルミュージシャンっぽくてサイコー。ケンタって、いいやつなんだよなあ。ラストはギリギリブラザーズバンド。ヴォーカル・テツローが空回りする為にやっているかのようなこのバンドに「はいからはくち」のカヴァーはちょっと無理があるか? しかし前で見ているとどんどん演奏に引き込まれて、久しぶりにライブに熱中している自分に気付いた。ああ、ネオンホールって音楽の現場だったんだ、自分はそこにいるひとなんだ、と当たり前のようなことをじんわり感じたりして、幸せな気持ちになった。(…最近、夢でもカメラを離さないくらい毎日の取材撮影に没入しているので、だと思う。)
終わってからも気分がよくて、BGMでかるく曲をつないだりした。そういえば皆でご飯を食べてるときに、セチバーのシゲさんとかヒデカズとかが来訪してたな。賑やかで楽しい夜でした。 ...(simizu)


■2005/1/31(mon)〜2/5(fri)
先週の迷いを吹き飛ばすような取材撮影が続く。建具細工日本一の職人さんの素晴らしい工房の空気感や、シンプルに、でも深いところで自分と対話しながらものを作り続ける姿勢に感動したり。穴蔵のような家具職人さんの居場所に満ちたエネルギーに心を動かされたり。いかに綺麗に撮るか、格好良く撮るか、職人さんの人となりやバックグラウンドが出せるか、動きがあるカットを残せるか、照明のこと、レンズのこと、背景処理、感度や絞りやもっと細かい撮影の事ばかり…を考えているようでいて、実際は仕事をする上での心持ちや立ち方なんかを教わっているんだと思う。 ...(simizu)


■2005/1/30(sun)
朝からスロウライの練習、ワイエムサウンドにて。曲が出来ず特に坂田君は苦悩してたけど、試行錯誤しながらの停滞だから、嫌な時間じゃなかった。終わって、カフェ・ハーツでアキちゃんとお話し。そのうちキャプテン、むらかみさん、サッシーなんかがやってきて賑やかになる。夕方頃NaOの編集部に出向いて、来月から展開の「日和」についてのおはなし。編集担当の塚田さんと沢山話せてよかった。新展開でいい本になればいいな。ネオンに行くと、Hazel、スタートルガーデン、ハナダイズ、エイトヤマザキのライブ。事務所で職人本の画像処理をしつつ耳を傾ける。スタートルってホント完成度が上がってる。すばらしい。ハナダイズもよかった。終了後、下島君とくーさんとヒサエちゃんとでネオン会議。ヒサエ作の味噌ラーメンなど食べながら。 ...(simizu)


■2005/1/29(sat)
もうすぐ1月が終わる。あっという間だったな。昨日ぼーっと朝まで起きてしまったのと、一週間分の疲れからか昼まで眠りこけてしまった。風呂に入ろうと思ったが、ガス沸かし器が不調。調べると、屋根で溶けた雪のかたまりが煙突を押しつぶしてしまっている。仕方ないので屋根に上って修理、せっかく何の予定も入ってなかったのに、変な事に時間を食ってしまった。今日は暖かくていい天気だ。身体が怠くて頭がぼーっとしてる…風邪を引かないように注意しないとなー。毎日、いろんな人の取材に懸命だからか。なんか、消耗気味。うー、イカンイカン。
夜。モリさんとミュージシャンで少し飲んだ。古い友達との、何気ない会話。なんというか心がなごんだ。あ、そういえばマスターとはこんな話しをした。「清水君、ネオンホールやって何年になるんだ?」「13年です」「もうそんなになるのか。早いなー」「マスターは何年なんですか?」「今年で39年だな」「3倍か!(しばし無言。)…来年40周年だけど、なんかやらないんですか?」「めんどくさいからもういいよ、そういうのは」 …参りました。40周年…気が遠いです。そういえば何故かジェフベックとジャニスがかかってて(ミュージシャンはジャズバーなのですが。)、なんか変な感じだった。 ...(simizu)


■2005/1/28(fri)
早朝、昨日やり残した画像処理を急いでやって、8時半からなみさんとガラス職人さんの取材。最初、怪しい広告会社と間違われて困った。こんなご時世なので、きっと企業向けの詐欺も多いんだろうな。長野市の仕事だと理解してもらい、取材開始。しかし、ロケハンなしでいきなり高齢の職人さんを撮るのは、何度経験を重ねても難しい。昼頃に何とか終えて、ナノに戻る。その後なみさんの壊れたiMacのHDD換装とソフト類の調整をやる。原稿を書くだけと言っても、iMacってやはりギリギリな感じだな。機材の移り変わりって激しい。結局半日をフルに使って、何とか完成。夜、ネオンに行ってゲラのチェックとほか雑用をいろいろ。今週もまた撮影漬けだったので、ネオンにいると妙な感じさえする。これじゃイカンなー。2月には色んなイベントもあるし、また舞台の世界に帰れるだろう。今は良い機会だから、取材撮影に集中せねば…。さらに深夜、アヤコと記事に関する色々を進める。 ...(simizu)


■2005/1/27(thu) 8:50
今日の長野は快晴で、梅の花が咲く頃を思わせる陽気。かと思ったら大雪が降ったり、水道管が凍りつく寒波が来たりするので、まだまだ油断ならない。ままならないこと、やるせないことを飲み込んで、毎日はすぎてゆく。
珍しく朝から取材が入っていなかったので、廊下のぞうきんがけをやる。晴れた冬の朝にこれをすると、なんか身が引き締まる」…のは、子どもの頃の体験からか。…さあ、一日がんばらねば。

午前中、新聞原稿を急いでまとめる。午後からアヤコとカメラマンの和田さんと、某写真家さんの取材に出る。和田さんの撮影はかなり参考になった。帰ってきて、原稿まとめの続き。結局、夜までかかってしまった。

原稿を書きながら、ステレオラブを聴きまくる。やっぱいいなあ、うん。 ...(simizu)


■2005/1/26(wed)
午前中はなみさんと、配管職人さんの取材。シャイなひとで、写真になりにくくて困った。昼食をとってから、信大工学部の建築現場にて、塗装職人さんを取材。2月の完成に向けて突貫工事中の慌ただしい現場は活気に溢れていて、職人達の気迫が伝わってくる。屋上付近で足場に乗って、親方さんを撮影。すごく絵になってる!撮っててとても…気持ちよかった。
終わってナノグラフィカでああだこうだと話しているうちにうたたねしてしまう。夕方、カメラマンの和田さんとアヤコと打ち合わせ。その席で和田さんが撮った信越線の写真をみせてもらう。まったく素晴らしい。完全自己流の自分だけど、何の因果か生活のほとんどをカメラマンとして過ごしている今、また和田さんの話しがとても参考になる。その後ナノ二階のコタツで最近の取材と原稿書きの会計処理。アヤコとたまちゃんと話しつつ。 ...(simizu)


■2005/1/25(tue)
朝からアヤコと自動車修理工さんの取材。昼過ぎに上がって、ナノに帰還。午後からは日曜日の追加取材で、長電に乗って小布施の「バド」へ。個展中の中村仁さんにまつわるお話しを聴かせてもらった後、1950年代のウエスタンエレクトリックやRCAのとんでもなく古いサウンドシステムで、マイルスなんかを聴く。当時の録音物は当時の機材で、ってのを忠実に再現するとこうなるわけか…。 かなり残響が多くて、思ったよりもローが太く、ハイがつかえる感じの音だった。もちろんヌケは良くなく、独特の癖がある。当時の実況録音番の音色に似ていると言えば似ているが、なんともいえないパワーが感じられた。
取材後、急いで長野にもどり、平安堂の「ながの情報展」を少し見た後、FMぜんこうじでいつもの番組の収録。終わって帰り、原稿に手を出そうとおもいつつコタツで眠ってしまう。 ...(simizu)


■2005/1/24(mon) 8:40
日記を書けない日々が続く。年末あたりから月〜金は朝から晩までとにかく取材!・終わってまとめ、土日はその他の取材や他の仕事、ネオン関連のことなどを一気にやる…みたいな生活パターンが始まり、その後ほとんど休みなしで走っている。
書きたいことは山ほどあるのだけど、うう、時間がない。でも色んな意味で調子はいいです、多分。あ、もう行かなきゃ。ではまた。

…朝から市内の印鑑彫刻師さんの取材、アヤコ・たまみと。米に字を書くのなんか当たり前の名工の技術を目の当たりにして、頭がクラクラする。昼過ぎに終わって昼食の後、午後からは70代の自転車屋さんの取材。昔話が面白かった。その後ネオンにて取材画像の処理をして、6時半にナノグラフィカ4人で長野東急で催された「長野駅前商店街新年会」にお招きいただき、出席。背広の皆さんとご歓談、ラストは「長野駅前商店街万歳!」を三唱。なんか、万歳三唱って新鮮だけど、案外嫌いじゃないかも。終わって駅前平安堂に買い物に出たあと、久しぶりに予定の合った三島さんと飲むことになる。しまんりょの「鶴亀」〜「セチバー」で話し込む。 ...(simizu)




■2004/12/17〜2005/1/23(2005/1/29 記)
年末年始のバタバタの中で始まった“職人本”の取材のため、一気に生活パターンが変わり、結果日記が途切れてしまいました…。まだまだ落ち着かず、慣れない日々に流されるばかりなのです。その間、スーパーネオンホール(一言で描くのは難しいけど…、なかなか高密度のライブイベントでした。新オムニバスCDも無事に発売できたし。)、奈良への帰省(毎日寝てばかりで殆ど出かけなかった…。)、劇団七味堂の公演(賛否両論ではあるけど、個人的には実験としてかなり面白かった。)、スロウライのライブ(今一歩乗り切れなかった。個人的には最近ベースプレイは絶好調!)、などなどがありました。ほぼ毎日取材を続けつつ、何本かの原稿を上げて…しばらくこういう生活が続きそう。







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