ジェニファー・ギルバート について



Jennifer Gilbert

ボストングローブ紙によって「素晴らしい天賦の才能を持った若きヴァイオニスト」「最も誠実な音楽家」と評された彼女は、オルケスタ・シンフォニカ・デ・ガリシア(スペイン)、メタモーフォーゼン室内オーケストラ、カーティス・シンフォニー、他とソリストとして共演している他、ボストン、シカゴ、メンフィス、ニューヨーク、フィラテ゛ルフィアやイギリス、フランスでもリサイタルを開催している。

ニューヨークフィルのヴァイオリニストである両親 マイケル・ギルバートと建部洋子(サイトウ・キネン・オーケストラのヴィオリニストでもある)からヴィオリンを習い始めた。ジェミー・ラレード、二宮夕美の指導のもとにカーティス音楽院で研鑚を積んだ後、ハーバード大学では英米文学を学び、文学士の学位と共に抜きんでた芸術性を持つ者に対して贈られる「ダビット・スティービン・ブラバーマン賞」をも授与された。その後、ジュリアード音楽院でニューヨーク・フィルのコンサートマスターであるグレン・ディクテローに師事、マスター・オブ・ミュージックの学位を授与されてもいる将来性豊かなヴィオリニスト。

現代音楽の演奏にも積極的に取り組み、アメリカ、日本、ヨーロッパで作曲家のレオン・キルヒャー、アーム・キム、ジョン・ハービソンなどの曲を紹介、初演していますが、最近ではメゾソプラノのローレイン・ハントと共演したハービソンのDue Libri(デュエ・リブリ)と、アーム・キムのThree Poemin French(フランスの3つの詩曲)がCDとして出ている。

室内楽奏者としては、マールボロ音楽隊、タオス室内音楽祭、ノルフォック室内音楽祭、ラスベガス夏期音楽祭や米国東海岸室内音楽祭等で演奏。また、カーティス音楽院のニホンツアーでは、彼女の兄で指揮者でもあるアラン・ギルバート(この4月来日、N響、札幌響等を指揮)と共に来日し演奏している。その他五嶋みどり(Vn)ピーター・ゼルキン(Pf)セシル・リカード(Pf)リチャード・ストルツマン(Cl)ダビット・ソイヤー(Vc)ベニタ・バレント(S)などとも共演。

最近の2シーズン、彼女はMusician from Marlboro「マールボーロから来た音楽家達」の全米ツアーで演奏。
今年8月は「’98サイトウ・キネン・フェスティバル松本」に招かれ、室内楽に出演することになっている。

neon-original