第24回 ピティナ・ピアノコンペティション(2000年度)
夏目音楽教室生徒たちピティナで活躍
ピティナ・ピアノコンクールへ参加することは、生徒たちが自分の音楽により磨きをかける最良の機会になると考えます。その意味から、教室では能力のある子どもたちや熱心な生徒たちには、積極的にこのコンクールに参加して自分を磨くように指導しています。その結果、今年も以下にご報告のように、12名の生徒たちが挑戦、そのうち11名の生徒が地区予選を通過しました。このように教室の多くの子どもたちの努力が、ピティナという第三者の審査員の方々の目を通して認められたことは、大変うれしく思っています。
しかし、これらの結果は、コンクールというものに伴いがちな、生徒同士の(時には親同士の)熾烈な競争の結果でないことは、特にここで触れておかなければいけないと思います。例えば、中学生3年生と高校1年生の生徒は、剣道部という厳しい部活の部員として活動していた生徒もいます。そんな忙しい日々の中からようやく見つけた時間でピアノの勉強を続けてきました。また、指導者としての私も、生徒たちに悲壮なまでの努力を強いたり、生徒同士の競争をあおるような指導は、一切行ってきませんでした。それが私の教室のいい意味での伝統であり、雰囲気だと思っています。
実際の話、コンクール当日は、参加する生徒と親御さんに一切任せて、私がコンクールの会場へまで足を運ぶことは、原則としていたしません。そこまで私がコンクールにのめり込んでしまうことは、私の教育活動のバランスを欠くように感じているからです。私にはコンクールを受けない生徒もたくさんいますし、その生徒たちのレッスンも同じように大切にしなければいけません。
また、私の教室では、私のクラスのコンサートを例年4月の上旬に行いますので、ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲に取り掛かるのは、それが終わった4月の中旬から。ピティナの課題曲は3月初めには発表になりますから、多くの教室の生徒たちはその時期から準備に入るといわれています。それに比べると、私の生徒たちの準備は大変遅れてしまいます。大曲が多く課せられる上級部門の場合は、ことにそのようなことが言えるでしょう。それでも、私の教室としては、私の教室のコンサートを何よりも優先して来ましたし、これからもそうするつもりです。それであればこそ、このようなハンディを克服しての生徒たちのピティナでの活躍は、ことの外うれしく思います。
地区予選結果
長野地区予選(7月8日) ●太字の生徒は予選通過生徒 (長野地区予選で与えられる市長賞は、それぞれの級のトップの成績の生徒にあえられる賞です) |
|
A1級 | 鶴田奈子(吉田小2年/更埴市長賞受賞) |
B級 | 池田錦(吉田小3年) 岸真帆(信大附属小3年) 永山結子(朝陽小3年) 太田啓貴(山王小4年) |
C級 | 宮原みさき(山王小6年/長野市長賞受賞) 岸優花(信大附属小5年) |
D級 | 永山喬子(山陽中1年)山岸孝通(信大附属中1年/優秀賞) |
E級 | 坂原美菜(柳町中3年/長野市長賞受賞) 高橋早紀子(長野清泉女学院高校1年) |
松本地区予選(7月8日) ●太字の生徒は予選通過生徒 |
|
E級 | 大前美幸(飯田風越高校1年) |
宇都宮地区予選(7月2日) ●太字の生徒は予選通過生徒 |
|
F級 | 荒井美礼(宇都宮短大附属高校3年) |
地区本選結果
東日本E級本選(8月3日) | |
E級 | 高橋早紀子(努力賞/長野清泉女学院高校1年) |
東日本F級本選(8月4日) | |
F級 | 荒井美礼(優秀賞/宇都宮短大附属高校3年) |
東日本長野本選(8月8日) ●太字の生徒は全国決勝出場生徒 |
|
A1級 | 鶴田奈子(第1位/吉田小2年) |
B級 | 太田啓貴(第4位/山王小4年)永山結子(優秀賞/朝陽小3年) |
C級 | 宮原みさき(第1位・JR東日本賞/山王小6年) |
D級 | 永山喬子(優秀賞/山陽中1年) |
全国決勝結果
C級全国決勝(8月26日) | |
C級 | 宮原みさき(ベスト16賞/山王小6年) |
A1級:鶴田奈子さん(小2)の演奏 | |||
作曲者不詳:ハンガリー行進曲 | ハイドン:ソナタNo.3 スケルツォ | ||
クロツキン:手拍子そろえて | カバレフスキー:小さい歌 | ||
C級:宮原みさきさん(小6)の演奏 | |||
バッハ:6つのプレリュード第6番 | クーラウ:ソナチネ作品55の6第1楽章 | ||
ショパン:ポロネーズ変イ長調遺作 | 平吉毅州:秋の光に落ち葉が舞って |