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パーゴラの塗料とカラー |
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長野市は冬季オリンピックを開催したことで、一躍有名になりましたが、ここ長野市の飯綱山の山麓では、ボブスレーという競技が行われました。このボブスレー会場の建物の外壁には、オスモカラーというドイツで開発された塗料が塗られました。長野冬季オリンピックでは「自然との共生」ということがテーマでしたので、毒性のないこの塗料が特に選ばれたからだそうです。
「普通の塗料に比べてかなりお高くなりますが、毒性のない無公害の塗料です。検討してみてください。」といって、この塗料のパンフレットを、パーゴラの作成をお願いした大工さんがおいていかれました。とはいうものの、実際の話この塗料は、推薦した大工さん自身それまで使ったことがない塗料だったようです。他の塗料の毒性がいったいどのくらいなのか、情報を持ち合わせていませんでしたし、初めのうちは値がはるのが考えさせられました。しかし、とにかくどんな色があるのかまずそれからだということで、パンフレットの色見本を検討してみることにしました。しかし、パンフレットの色は実際の塗料の色とはたいぶ違うだけでなく、塗料を塗る木の性質によって、色の出方はかなり変わってきてしまいます。
そこで、大工さんのところから、パーゴラに使う材料と同じ木片をいくつかいただいてきて、それを塗料屋さんのところへ持っていって、色々な色を実際に塗っていただきました。それをパーゴラを置くところに立てかけてみて、二日あまりあーでもないこーでもないと悩んだ末に、「ファーグリーン」というカラーを使うことに決定しました。他のメーカーの塗料と比べて、たいへんに品のいい優しいグリーンの色合いが出ましたので、それが心を動かしました。
パーゴラというと、日本ではたいていブラウンに塗りますね。イギリスのガーデンの本などを見ますと、いかにもペンキといった感じのブルーやダークブルーに塗ったパーゴラもよく見かけます。中にはホワイトに塗った例もありました。しかし、どちらの色も私たちの好みの色ではありません。私たちが選んだのは、前にも書きましたように柔らかく品のいいグリーンです。この色を選んぶことで、パーゴラがパーゴラの両脇に広がる洋風ガーデンと和風ガーデンの木々の緑に、自然になじむように思いました。それにより、洋風の木々の緑から和風の庭の木々の緑へと、スムースにつないでくれる役割を果たしてくれるのではないかと考えました。
出来上がってみると、結果は私たちの想像したとおりでした。洋風ガーデンからパーゴラを介して和風ガーデンを眺めても、また、和風ガーデンから洋風ガーデンに目を移しても、何の違和感もなく眺めることができます。あまりパーゴラには使われていないこの色合いの選択がとてもうまくいったので、いずれこの庭の入り口に木製のアーチを作るときも、この色に塗ることを考えています。いわば我が家の庭の最初の顔になる入り口のアーチとパーゴラ、これら二つの大きな造形物に同じカラーを使うことで、このカラーが我が家のシンボルカラーになるような気がしています。
なお、参考までにオスモカラーの輸入元は、下記の通りです。
輸入元:日本オスモ株式会社
〒673-1111 兵庫県美のう郡吉川町上荒川748-6
TEL0794-72-2001 FAX:0794-72-2000
(日本オスモ株式会社の住所は、上記の通り変更になっていましたので、訂正させていただきます。4月6日以前に掲載した住所をご覧になった方はご注意いただきたいと思います。)