七味とは、唐辛子、生姜、紫蘇、山椒、陳皮、胡麻、麻種を薬味とし加えたものです。
      






 ●唐辛子(とうがらし)
 トウガラシの辛味成分は、カプサイシン
 やディハイドロ=カプサイシンなどの化
 合物。この辛味が、トウガラシの食品と
 しての価値であり、香辛料、スパイスの
 中で最大の需要を得ているのも、この
 辛味あってこそです。
 薬効としては、辛味健胃剤、消化刺激
 剤及び各種ビタミン、ミネラルが栄養素
 としての価値が高く、トウガラシの辛み
 成分カプサイシンは、皮膚に刺激を与え
 て血行をよくするので、肩こりの貼り薬
 や足指の霜ヤケ予防剤などにも用いら
 れています。
●紫蘇(し そ)
芳香成分はペリラアルデヒドを主に、ピネ
ンやリモネン。食欲増進と防腐効果が知
られている効用でしょうか。シソの新鮮な
葉には、100グラム中ビタミンAを6600
国際単位、ビタミンCを約20ミリグラム含
みミネラルや鉄、カルシウムなども多量
に含むので栄養価値の高いものです。
漢方では、精神を安定させ、発汗・利尿
・鎮咳に効くとしているほか、風邪の初
期に有効です。





●麻種(おたね→あさのみ)
蛋白質や脂肪(リノール酸・リノレン酸・
オレイン酸など)と、ミネラルのリンや鉄
が多く含まれています。
漢方では麻子仁とか火麻人と呼んで、
便秘の緩下剤や利尿・催乳・生理不順
などに用います。
実をつぶして煎じて飲むのがふつうで
すがお粥の中に混ぜて食べることもあ
ります。    


●山椒(さんしょう)
 この辛みの成分は、サンショ−ル ワン・
 ツ−、およびサンショアミド、ゼラニオール
 など。香りの成分はシトラネ−ル油、ティ
 ペンテン、フェランドレン、オイゲノ−ルな
 どの不飽和アミド。果皮だけではなく花房
 ・若芽・葉・樹皮にも、これらの成分が含
 まれています。
 これらの成分が胃腸を刺激し代謝を亢進
 するので、食欲増進・消化促進の効能が
 あり、芳香健胃剤とされるほか、駆虫・暑
 気あたり・胆石にも効くといわています。
 漢方では、健胃・利尿・消炎・駆虫・胃腸
 の弛緩を治す薬効を認めています。
 他に、便秘・駆風(腹中のガスを出す)
 ・胃下垂などの胃腸全般に有効といわれ
 ています。






●胡麻(ご ま)
ゴマの種子は、50パ−セントほどが油で
蛋白質が20パ−セント前後、カルシウム・
リン・鉄・カリウムなどのミネラルも多く含
む。ナイアシンやビタミンB1、B2もトップ
クラスなで、いわゆる自然健康食品とし
て評価されています。
伝えられる効能は色々と多く補精強壮、
視力増加、肺病、胃腸病に有効、胃潰
瘍、胃ガンを抑える、脳・神経の働きを
強める、動脈硬化や高血圧の原因とな
るコレステロ−ルを取り除く(リノ−ル酸
やレシチンを含むので)血液浄化、炎症、
潰瘍・腫瘍を治療する、母乳の出を良く
する、生理不順・婦人病を癒すなどとさ
れ、タコやイカの中毒に効く?というの
もあります。

      
   八幡屋礒五郎本社・工場前
     唐辛子、紫蘇、山椒、胡麻、山椒
      の5種類が植えられています。 


        

●生姜(しょうが)
辛味成分はジンゲロ−ル・ジンゲロン・
ショウガオ−ル、芳香成分はジンジベ
レンを主としてα-・β-ピネンやα-クル
クメンなどの精油です。
漢方では、生の根茎を生姜、蒸してから
乾したものを乾姜と呼び、芳香性健胃・
発汗にまた矯味薬(薬を飲みやすくする
ため配合する)や食欲増進に・・・。
利尿・鎮咳の効もあります。血行を盛ん
にし、身体を温め、内臓の働きを活発に
する効能があるので、いろいろな処方
に用いらています。







 
 ●陳皮(ちんぴ→ミカンの乾皮)
 芳香性健胃として消化不良を治し、痰をき
 り咳や嘔気あるいは異常な渇きを止める
 のに効があるとして、漢方や生薬で重用し
 ています。風邪(感冒)の特効薬としてもよ
 く知られ、熱湯に加えて飲んだり、頭痛・
 発熱・食欲不振・腹痛にも有効とされてい
 ます。
 有効成分は、リモネン・リナルボルを主と
 した精油とスペルヂン配糖体など。他に
 ナリンジン・シネフリンなどです。