渋温泉・湯本旅館
(しぶおんせん・ゆもとりょかん)
味わい深い木造建築と絶妙な湯加減の風呂
渋温泉・湯本旅館外観随分前に雑誌で紹介されているのを目にして以来、その味わい深い木造建築に興味を持ち、訪ねてみたい宿の一つとなっていた渋温泉の湯本旅館を初めて訪問した。

伝統ある老舗旅館だが、日帰り入浴を受け付けていて、宿泊せずとも入浴のみ利用することができる。ただし、利用時間は15時からなので、これまでなかなか都合が合わず、入浴のチャンスがなかった。

今回、晩秋の日曜日の夕方に訪ねたが、11月の終わりにしては寒くなく、石畳の温泉街では、散策や外湯めぐりをしている浴衣姿の人たちを多く見かけた。温泉街が賑わっているのは、嬉しいことだ。
渋温泉・湯本旅館内湯玄関を入ると、老舗旅館らしく、凛とした独特の空気感がある。それは、長年の歴史の積み重ねがなせる業なのだろう。建物は文化財レベルだが、よく手入れされていて、今も現役なのが素晴らしい。

一方、脱衣所や浴室は、比較的新しい。湯舟には、透明のお湯が、贅沢にかけ流されている。お湯が熱いことが渋温泉の特徴だが、約45℃の自家源泉をブレンドすることで湯温を調節しているという。

湯舟に注がれるお湯は、絶妙の湯加減になっていて、身体を沈めると、包み込まれるようなやわらかさ。至福の世界へと導かれた。熱過ぎない渋温泉の風呂は、初体験だったかもしれない。
Data
 【所在地】 長野県下高井郡山ノ内町平穏渋温泉
 【営業時間】 15:00〜20:00
 【定休日】 要確認
 【料 金】 500円
 【駐車場】 あり(無料)
 【源泉名】 喜四郎の湯(湯本源泉と温和会第一源泉の混合泉)
 【泉 質】 単純温泉,pH7.4
 【泉 温】 49.2℃(気温16℃) ※源泉は、45℃,94.5℃
 【湧出量】 明記なし
 【加温】 なし
 【加水】 なし
 【循環】 なし
 【入浴剤】 なし
 【殺菌剤】 なし
 【飲 泉】 不明
 【設 備】 内湯男女各1,露天混浴1
 【備 品】 洗面器,シャンプー,ボディソープ
 【最新入浴日】 2011年11月
 【公式サイト】 http://www.sibu-yumoto.jp/
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