湯田中温泉・楓の湯
(ゆだなかおんせん・かえでのゆ)
駅に隣接する新しい日帰り入浴施設
2007年9月の温泉日記(再々訪)
楓の湯外観約1年振りに、湯田中駅前の楓の湯に立ち寄った。用事を済ませ、湯田中に着いたのは夜になった。駅周辺はきれいにライトアップされていて、風情ある雰囲気。

駅には長野行きの電車が停まっていた。長野電鉄では、旧型ロマンスカーのほか、東急や営団地下鉄を引退した車両が現役で走っていて、マニアには人気。

鉄道ブームの様相を見せる昨今、楓の湯が、湯に浸かりながら電車が見える設計だったとしたら、全国区の温泉になっていたのではないかと思う。
楓の湯露天風呂先客は1人いたが、閉館時刻が迫っていて、いつの間にか筆者だけになった。1人になっても、温泉は湯舟からどんどんあふれていて、とても贅沢に感じる。

透明のお湯はクセがなく、今回のようにちょっと立ち寄って入浴する時には、ちょうどよいと思った。

筆者の湯めぐりは、家族と出かけることが多いので、一人で温泉に浸かるのは久し振りだった。閉館時間までじっくりとお湯を堪能し、この日最後の客となった。

2006年11月の温泉日記(再訪)
長野電鉄長野駅湯田中駅に隣接する楓の湯がオープンして3年。併設の足湯や緑地など、駅周辺に活気が出てきたと思う。11月の休日に、以前より温めていた企画を実行に移した。テーマは、『長野電鉄で行く湯田中温泉』。

長野電鉄(長電)で発売されているお得な「日帰り『楓の湯』クーポン」(往復電車運賃と入浴料がセットで、長野駅からの往復の場合1,500円)を利用する。

始発の長電長野駅より特急に乗車。長野市街地の中心部(善光寺下駅の先まで)は地下を走る。
楓の湯内湯須坂,小布施,信州中野を経由し、湯田中駅へは約40分で到着。10時の開館と同時に楓の湯へ入湯(入館証明印をもらうことがクーポンの条件)。

新しい施設なので、館内はきれいだ。内湯に続いて、露天風呂に浸かる。見上げた空は、狭いながらも、秋らしい青空で、すがすがしい気持ちになった。

通常の入浴料は300円だが、シャンプー・ボディーソープが用意されているのはありがたい。
長野電鉄特急ゆけむり(旧小田急ロマンスカー)入浴後、線路の見える場所で弁当を食べた。この日は、新型特急「ゆけむり」(旧型小田急ロマンスカー)の試乗会の日で、走行中の車両を見ることができた。

「ゆけむり」の運行開始は12月からなので、今回乗ったのは従来の特急車両だったが、赤く熟したりんご畑の中をのんびりと進み、久々の列車の旅を楽しめた。

天気がよく高社山もきれいに見え、クルマとは違う車窓から、秋の北信濃を満喫できた1日だった。

2003年12月の温泉日記
奥の長い壁が露天風呂の外側湯田中温泉は、約1300年の歴史を持つ温泉。以前より数ヶ所の共同浴場があったが、2003年に現在の湯田中駅の線路を挟んだ反対(旧駅舎)側に日帰り入浴施設ができた。

湯田中駅は、長野電鉄の終点。志賀高原の玄関口にあたることから、スキー客のための上野からの直通列車が走った時代もあり、かなり賑わっていたらしい。

現在は当時の賑わいはなく、路線の廃止も検討されているが、ホームに立つと何となく懐かしさを感じるよい風景だ。
長野電鉄と旧駅舎温泉は、掛け流しがウリで、ほとんど透明の熱めのお湯は、強い個性はないものの、良質で気持ちがよい。

展望のない、塀に囲まれた露天風呂もある。筆者は不要だと思ったが、限られた敷地の中で工夫されている。施設自体も町の施設の割には豪華過ぎず、好感が持てた。

お湯に浸かりながら電車が見えれば、話題性もあり、鉄道マニアにも受けると思うが、休憩室から見えるのみで少し残念。しかしながら入浴料300円の価値は十分にある温泉だ。
Data
 【所在地】 長野県下高井郡山ノ内町
 【営業時間】 10:00〜21:00
 【定休日】  毎月第1火曜日(祝日の場合は翌日)
 【料 金】 300円
 【駐車場】 18台
 【源泉名】 共益会4号ボーリング
 【泉 質】 ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 【泉 温】 93.2℃
 【湧出量】 不明
 【加温】 明記なし
 【加水】 あり(源泉温度が高いため)
 【循環】 明記なし
 【入浴剤】 明記なし
 【殺菌剤】 明記なし
 【飲 泉】 不可
 【設 備】 内湯:男女各1・露天風呂男女各1
 【備 品】 洗面器・シャンプー・ボディソープ
 【最新入浴日】 2006年11月


 【泉 質】 A
 【設 備】 A
 【情 緒】 B
 【総 合】 A

 【付近の温泉】
   1300年の歴史の重みが感じられるお湯 「湯田中温泉・大湯
   湯屋建築の共同浴場「湯田中温泉・綿の湯
   アルプホルンで湯もみ「湯田中温泉・みろくの湯
   落ち着ける共同浴場「湯田中温泉・わしの湯
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