玉造温泉は奈良時代の開湯と伝えられる古湯で、枕草子にも三名泉のひとつと謳われた山陰を代表する温泉地である。玉造の名前の由来は、良質の青瑪瑙が採掘できたため、この地の人々が玉造を生業としたことによる。玉湯川沿いに桜並木と旅館が建ち並んでいる。
泉質は硫酸塩泉・塩化物泉。
写真:温泉街を流れる玉湯川会社に入った昭和48年の慰安旅行は、初日が「城崎温泉」、二日目が玉造温泉であった。会社の記録によると、宿泊したのはホテル松乃湯だったらしい。夜、会社の先輩と一緒に玉湯川沿いを散策し、確かストリップ劇場に入ったような記憶があるのだが、風呂はまったく覚えていない。
令和1年、45年ぶりに玉造温泉を訪れてみた。玉湯川の両岸にはホテルが建ち並んでいて、呑み屋やラーメン屋どころか土産物屋も見当たらなかった。何でもホテルの中だけで間に合うようになっているので、温泉街自体は寂れる一方である。松の湯というホテルもあったが、慰安旅行の際に泊まったホテルなのかどうかは分からない。
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写真左:玉造グランドホテル長生閣 写真中:大浴場入口の顔出しパネル 写真右:玉造グランドホテル長生閣館内の風呂山陰の小京都・津和野の街中にあるゆとりろ津和野は、この地で唯一の温泉宿である。街の入口にある道の駅なごみの里に、あさぎりの湯という入浴施設が併設されているが宿泊はできない。
泉質はアルカリ性単純温泉。学生時代に津和野を訪れたときには、津和野駅近くにあった旅館に宿泊した。
令和5年、温泉がある宿という理由だけでゆとりろ津和野に宿泊した。最上階(5階)にあまり広くはない大浴場と、申し訳程度の小さな露天風呂があった。
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写真左:ゆとりろ津和野入口 写真中:大浴場 写真右:露天風呂