湯けむり紀行

滋賀県の温泉 4湯

おごとおんせん(おごと温泉)…滋賀県大津市

雄琴温泉は約1200年前に最澄が開いた湯と言われ、琵琶湖の眺望に優れ、比叡山延暦寺、三井寺、石山寺等の文化財も多く、観光拠点として適していたため大いに発展した。その一方、昭和40年代に雄琴温泉の近くにトルコ風呂ができたのを皮切りに大規模な性風俗関連特殊営業が形成され、雄琴=トルコ風呂といったイメージができ一般の観光客からは敬遠される形となってしまった。現在では、生き残りをかけてこれまでの体制や習慣を抜本的に見直しがなされ、雄琴=風俗のイメージの払拭に取り組んでいる。温泉名もおごと温泉とひらがな表記にするようになっている。
泉質はアルカリ性単純温泉で、泉温は30度ということで加温している。

 
写真左:琵琶湖とおごと温泉街 写真右:大津市のマンホール蓋

平成30年の万葉集朗唱の会参加の旅行で琵琶湖周辺を訪れ、琵琶湖を見下ろす高台にあるびわ湖花街道という宿に泊まった。

  

すがたにおんせん(須賀谷温泉)…滋賀県長浜市

小谷城址の麓にある須賀谷温泉。滋賀県は温泉が少ないイメージがあり、醒ヶ井の梅花藻を鑑賞した後、宿泊すべき温泉を探していて見つけ出した。
泉質は、以前泊まった「長浜ロイヤルホテル」内の「長浜太閤温泉」と同じ、温泉法規格適合鉱泉という表示だった。泉温は低いので、当然加温している。源泉は茶褐色で、露天風呂は無色だったので、フロントでその違いを訊いてみると、汲み上げる層によって違うとのことだった。

令和4年、醒ヶ井の梅花藻を鑑賞した後宿泊した。コロナ過の中で、こんな山の中でありながら、宿泊客は14組もあった。

  
写真左:須賀谷温泉外観 写真中:源泉 写真右:露天風呂

ながはまたいこうおんせん(長浜太閤温泉)…滋賀県長浜市

琵琶湖畔に建つ長浜ロイヤルホテル内に温泉があり、長浜太閤温泉と銘打っている。豊臣秀吉所縁の湯と言っているが、秀吉が長浜城主だったことがあることからそう言っているだけで、おそらく温泉と秀吉は関係なかっただろうと思う。
泉質は温泉法規格該当鉱泉と、本当に温泉なの…?と疑いたくなるような表示があった。

平成26年の獅子の会の旅行で長浜ロイヤルホテルに宿泊した。中国人の宿泊客が刺青を入れていたが、刺青、タトゥーのある方の入場お断りと書いてあるんだから、ちゃんと取り締まれよな…と思う。

  

その他

昭和56年に会社の慰安旅行で神戸のポートピアに行ったが、その際の宿泊が琵琶湖大橋のたもとのレークビワというホテルだった。当初の予定では「雄琴温泉」に宿泊の予定て計画が練られていたが、会社の慰安旅行で雄琴ではイメージが悪いという、当時の社長の一声で変更になった。それでも宴会後、タクシーを飛ばして「雄琴温泉」まで足を延ばした連中は大勢いた。旅行間際になっての変更で、当時の親睦会の幹事長は大変だったらしい。そのレークビワも、現在は廃業してしまっているようで、当時のデータも調べようがない。