湯けむり紀行

新潟県の温泉 20湯

あかくらおんせん(赤倉温泉)…新潟県妙高市赤倉

赤倉温泉は妙高山の山麓に位置する温泉である。江戸時代の湯治場から、明治以降はスキーリゾート地として発展した。
泉質は硫酸塩泉、炭酸水素塩泉等である。

日帰り入浴施設の滝の湯には、確か二度ほど入浴したことがある。

 
写真左:赤倉温泉街 写真右:滝の湯

あまかざりおんせん(雨飾温泉)…新潟県糸魚川市雨飾温泉

雨飾温泉は、以前は梶山新湯と称した雨飾山の山麓にある温泉で、雨飾山荘という山小屋がある。以前はタクシーでゲートまで行き、そこから40分ほど歩かなければならなかったが、現在では宿の手前の駐車場まで車で行けるようになって、徒歩約5分で行けるようになったらしいが、未確認である。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉である。

平成6年に雨飾山に登ったとき、前夜雨飾山荘に宿泊した。都忘れの湯という風流な名前の混浴露天風呂があって、ここで入浴していたとき、後から来たおばさん軍団に、替わってくれと追い出されたことがあった。今思うと、随分理不尽な要求を受けたものだと思う。混浴なんだから勝手に入ってくればよかったのだ。おばさんじゃ見たくもないんだから…。翌早朝、暗い中で懐中電灯の灯りを頼りに内湯に入ってから雨飾山を目指した。

いけのたいらおんせん(池の平温泉)…新潟県妙高市関川

池の平スキー場近くに、平成18年にリニューアルオープンした温泉かふぇランドマーク妙高高原という温泉施設がある。 コミックライブラリー、卓球、ビリヤード、カラオケルーム、ネットカウンター等、温泉だけが好きな人間にとってはどうでもいいような施設が充実している。池の平温泉の湧出地である妙高南地獄谷の拘泥を混ぜ込んだ黒泥湯露天風呂がある。
泉質は単純硫黄泉。

平成26年に妙高方面の温泉をはしごした際に、「杉野沢温泉」、「妙高温泉」と回って、最後に温泉かふぇランドマーク妙高高原でも入浴した。


写真:黒泥湯露天風呂

いといがわおんせん(糸魚川温泉)…新潟県糸魚川市

国道148号線を走って糸魚川市街に入る手前に、日帰り入浴施設糸魚川温泉・ひすいの湯がある。大糸線の姫川駅のすぐ近くである。
泉質は、フォッサマグナから湧き出る良質なナトリウム・カルシウム-塩化物泉としている。

大糸線沿線の駅の写真を撮りながら糸魚川までドライブした。糸魚川の温泉地を重点的に入りまくったこともあったので、今回は国道沿いにあるひすいの湯で入浴した。露天風呂の岩も、どうせなら翡翠の原石にしてくれればいいのに。

  

うのはまおんせん(鵜の浜温泉)…新潟県上越市

鵜の浜温泉は石油試掘の際に湧出した温泉で、付近は鵜の浜海水浴場として賑わう。
泉質はナトリウム-塩化物泉。

子どもがまだ小さかった頃、鵜の浜に海水浴に行って宿に泊まったのだけれど、宿の名前も忘れてしまった。

おおさきおんせん(大崎温泉)…新潟県西山町

大崎温泉は、西山町にある「大崎雪割草の里」近くにある温泉で、日帰り入浴施設の雪割草の湯がある。
泉質はナトリウム-塩化物泉。

平成29年、雪割草を見に行ったついでに入浴してきた。「雪割草の里」の入場券を持参すると、入浴料金が半額になる。露天風呂もなく、普通のお風呂ではある。

 

きよつきょうおんせん(清津峡温泉)…新潟県十日町市清津峡湯元温泉

日本三大峡谷の一つと言われる清津峡谷の、新潟県側の入口に清津峡温泉がある。上杉謙信所縁の薬師如来像のお告げによって掘り当てられたという言い伝えがある。
泉質は単純硫黄泉である。

昭和50年に越後湯沢から清津峡を歩いたことがある。途中の沢でビバークして、翌日清津峡温泉まで歩き、ある旅館で入浴させてもらったのだが、何という旅館だったか覚えていない。ちょうどいい時間のバスがなかったので、ヒッチハイクで十日町駅まで乗せてもらった思い出がある。
令和4年10月、「宝川温泉」に入浴に行った帰りに清津峡に立ち寄った。昭和50年当時にはなかった清津峡トンネルなるものができていて、インスタ映えする写真が撮れるというので大勢の観光客で賑わっていた。当時入浴させてもらった旅館と思しき場所に「清津館」という立派な宿が建っていた。こんな立派な宿だったかなあ?

 
写真左:清津峡温泉街 写真右:「清津館」

ささくらおんせん(笹倉温泉)…新潟県糸魚川市

笹倉温泉は、江戸中期に宋林寺の本尊である薬師瑠璃光如来の霊示により発見されたと伝えられる。一軒宿の龍雲荘があり、併設の千寿荘は源泉掛け流しの日帰り入浴施設である。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉。

平成26年に糸魚川方面の温泉巡りをした際に、笹倉温泉龍雲荘千寿荘で入浴した。


写真:千寿荘の露天樽風呂

すぎのさわおんせん(杉野沢温泉)…新潟県妙高市杉野沢

杉野沢温泉は笹ヶ峰高原や火打山登山の玄関口にあり、近くには日本の滝100選にも選ばれている苗名の滝などがある。杉野沢で利用できる唯一の施設として、杉野沢温泉センター・苗名の湯がある。
泉質はナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

平成26年に妙高方面の温泉をはしごした際に、まず杉野沢温泉・苗名の湯に行ってみた。

せきおんせん(関温泉)…新潟県妙高市関山

妙高山の東麓、標高900bに位置する温泉である。作詞家の荒木とよひさは、日大スキー部員として関温泉スキー場を愛し、「四季の歌」を作ったとされる。開湯伝説によると弘法大師の発見とされ、戦国時代は関山の湯と称し、上杉謙信の隠し湯のひとつでもあった。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

平成25年、「燕温泉」に行った際、帰りに通りかかった関温泉でもせきぜんで入浴してきた。フロントには誰もおらず、入浴料を入れる籠だけが置いてあった。結局入浴してから帰るまで、宿の人にも入浴客にも会うことはなく、勝手に入ってきたという感じである。

 
写真右:関温泉街 写真右:せきぜん館内の風呂

せなみおんせん(瀬波温泉)…村上市

瀬波温泉は新潟県村上市にある温泉である。明治37年の開湯で、石油の試削中に発見されたとされる。日本海に沈む夕日が美しいとされる温泉地である。
泉質は塩化物泉。

平成28年の獅子の会は旅館大清で開催された。部屋からは日本海に沈む夕日が眺められたが、夕日が美しい…というより、西日が暑い…と言った方が適切な表現かもしれない。

  
写真左:旅館大清前にて 写真中:旅館大清館内の風呂 写真右旅館大清で開催された獅子の会宴会

ちょうじゃおんせん(長者温泉)…新潟県糸魚川市

長者温泉は糸魚川市能生地区にある温泉で、平成7年にオープンした日帰り入浴施設ゆとり館がある。長者峰の麓から湧き出している中尾北湧水という鉱水を沸かした温泉である。
泉質はメタケイ酸泉。

平成26年に糸魚川方面の温泉巡りをした際に、「笹倉温泉」、「焼山温泉」に続いて、目についた看板を目当てに山の中まで車を乗り入れてみた。

つきおかおんせん(月岡温泉)…新潟県新発田市月岡温泉

月岡温泉は、大正時代に石油掘削中の井戸から温泉が湧出したのが始まりである。美肌に対する効能があるとされ、「磐梯熱海温泉」、「いわき湯元温泉」と共に磐越三美人湯に数えられる。硫黄成分濃度が高く、その含有量は「万座温泉」に次いで第二位である。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉でエメラルドグリーン色を呈しているが、気象条件によって変化するらしい。

平成26年に会社の慰安旅行で大型ホテルの華鳳に宿泊した。

つばめ(燕温泉)…新潟県妙高市燕温泉

燕温泉は、妙高山東麓の標高1100bの高地にある山のいで湯である。開湯伝説によれば、弘法大師の発見とされるが、温泉街ととして開発されたのは明治以降である。黄金の湯河原の湯(混浴)という露天風呂がある。
泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物温泉。

平成5年、燕温泉から妙高山に登り、再び燕温泉に下山した。同行者の一人が足を痛めてしまい下山にかなり時間を費やしてしまった。下山後身体を温めようと花文で入浴したことがあった。

 
写真左:燕温泉街 写真:花文

平成25年に、混浴の露天風呂に入りたくてわざわざ河原の湯(混浴) と黄金の湯に入浴に行ったが、残念ながら女性の入浴客はいなかった。

 
写真左:河原の湯 写真右:黄金の湯

ふくじゅおんせん(福寿温泉)…新潟県新潟市

福寿温泉は新潟市西蒲区にある温泉で、日帰り入浴施設じょんのび館がある。「じょんのび」とは新潟地方の方言で、「ゆったり、のんびり」という意味らしい。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物温泉。

所用で新潟まで行ったときにじょんのび館に二度入浴したことがある。

ませぐちおんせん(柵口温泉)…新潟県糸魚川市

柵口温泉は糸魚川市能生地区の、権現岳から鉾ケ岳縦走の登山口にある素朴な温泉である。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。

平成26年に糸魚川方面の温泉巡りをした際に、「笹倉温泉」、「焼山温泉」、「長者温泉」とはしごしてきて、四湯目が柵口温泉だった。権現荘で入浴しようかと考えていたのだが、日帰り入浴施設柵口温泉センター というのが目についたのでここで入浴した。普通のタイル貼りの浴槽で、やっぱり権現荘にすればよかったと思った。


写真:柵口温泉センター

まつのやまおんせん(松之山温泉)…新潟県十日町市

新潟県十日町市の松之山温泉は、「有馬温泉」、「草津温泉」と並んで日本三大薬湯に数えられる。開湯は南北朝時代と言われ、越後守護上杉氏の隠し湯であったという説もある。ニュースで話題になることもある「むこ投げ」神事でも知られるところである。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、塩分が強く、泉温も90℃近くと熱い。千二百万年前の海水がマグマによって温められて湧出するらしい。

「水上温泉」まで行ったときに、松之山温泉への標識を見かけたので、調べてみたら意外に近かったので、令和4年11月に温泉に浸かりに出かけてみた。小さな温泉街には、洒落たCafeや土産物店もあることはあった。温泉街にある日帰り入浴施設鷹の湯で入浴してきたが、朝から地元の高齢者を中心ににぎわっていた。泉温は内湯、露天風呂ともに熱かった。

  

みょうこうおんせん(妙高温泉)…新潟県妙高市関川

妙高温泉は、明治44年に「赤倉温泉」の分湯として開湯された。大正11年に妙高山麓の南地獄谷からの引き湯に成功し、歓楽温泉として栄えた時期もある。温泉街には当時を偲ばせるように、数軒の旅館の他に共同浴場もある。
泉質は弱アルカリ単純泉である。

平成26年に妙高方面の温泉をはしごした際に、「杉野沢温泉」に続いて妙高温泉を訪れ、香風館で入浴した。レトロモダンというのか、落ち着いた雰囲気の内湯と、小さいながらも露天風呂があった。

やけやまおんせん(焼山温泉)…新潟県糸魚川市

焼山温泉は活火山焼山山麓にあり、一軒宿の清風館が存在する。
泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素・塩化物泉。

平成26年に糸魚川方面の温泉巡りをした際に、「笹倉温泉」から順に入浴して来て清風館でも入浴した。半露天の風呂が気持ちよかった。

れんげおんせん(蓮華温泉)…新潟県糸魚川市蓮華温泉

上杉謙信が雪倉岳の東山腹に雪倉銀山を開発し、その際に温泉が発見されたと伝えられるのが蓮華温泉である。上杉謙信の隠し湯のひとつで、古くは蓮華七湯と呼ばれた。現在では蓮華温泉ロッジという山小屋がある。ロッジ内に総湯(単純酸性泉)と呼ばれる内湯があり、その他にロッジの周辺に四ヶ所の露天風呂が存在する。仙気ノ湯(単純酸性泉)、黄金ノ湯(重炭酸土類泉)、薬師ノ湯(酸性石膏泉)、三国一ノ湯(単純酸性泉)である。
北アルプス白馬岳、朝日岳への登山口でもあることから、何度か入浴の機会を得ている。眺望も良く、好きな温泉のひとつである。

初めての入浴は平成3年で、白馬大池から下って仙気ノ湯で入浴した。このとき水着を着けた若い女性が二人入ってきた。

 
写真左:蓮華温泉ロッジ 写真右:仙気ノ湯

平成11年、蓮華温泉から入山して栂海新道を親不知の海岸まで歩いたことがあった。親不知に下山した後、車の回収に訪れて、ロッジ内の総湯に入浴した。
平成16年には風吹大池から下山して、黄金ノ湯仙気ノ湯に入浴。

 
写真左:黄金ノ湯 写真右:仙気ノ湯

平成25年には、わざわざ温泉だけを目的に訪れて、入れる風呂はすべて入ってきた。

  
写真左:三国一ノ湯 写真中:薬師ノ湯 写真右:仙気ノ湯

 
写真左:黄金ノ湯 写真右:総湯