あかいしおんせん(赤石温泉)…山梨県南巨摩郡富士川町
南アルプスの山中に一軒宿の赤石温泉がある。風呂もすべて自分で作ってしまうという親父と混浴の露天風呂が人気の温泉である。源泉の成分で石が赤錆色に染まることから赤石の湯として親しまれた。
泉質は酸性鉄泉。
平成27年、韮崎にある金櫻神社の鬱金桜見物と、ついでに山梨県内の温泉をいくつか回ってこようと出かけた。折角だから前から行きたいと思っていた赤石温泉まで足を延ばしてみたが、連絡もせずに行ったら、ちょうどお湯を落としたところだと言われて入浴できなかった。親父に薦められて露天風呂を見学し、その後、宿の裏手にある妙蓮の滝を見て帰ってきた。
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あなやまおんせん(穴山温泉)…山梨県韮崎市穴山
韮崎市の須玉ICの近くに穴山温泉があり、一軒宿の能見荘がある。能見荘は深田久弥所縁の宿であり、茅ヶ岳登山中に急逝した深田久弥が、登山前に宿泊したのが、この能見荘であった。
泉質は弱アルカリ性単純冷鉱泉。
「奈良田温泉」からの帰路、北杜市の神代桜を見てから、穴山温泉・能見荘で入浴してきた。
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いさわおんせん(石和温泉)…山梨県笛吹市石和町
昭和36年に温泉が湧出し、周辺の川や田畑に流れ出して、その後即席の露天風呂が造られ「青空温泉」と称したのが石和温泉の始まりである。高度経済成長時代になってからできた温泉で、京浜地区の奥座敷としての歓楽温泉として発展した経緯があるが、近年風俗店の取り締まりを強化しながらイメージチェンジを図っている。
泉質はアルカリ性単純温泉。
石和温泉を初めて訪れたのは、平成3年の会社の慰安旅行だった。ホテルふじに宿泊したが、帰社してから具合が悪いという人が出て、調査の結果食中毒ということであった。健康に関するアンケートが回ってきたので、ちょっと具合が悪いような気がするに○をつけたら、わずかだが見舞金がきた。
平成17年には獅子の会が石和びゅーほてるで開催され、平成29年には、ホテル慶山で義母の米寿の祝いを開催した。
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写真左:石和びゅーほてるで開催された獅子の会宴会 写真右:ホテル慶山館内の風呂
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おおいずみおんせん(大泉温泉)…山梨県北杜市大泉町
山梨県大泉高原にある八ヶ岳ロイヤルホテル内の温泉で、私が勝手に大泉温泉としている。男湯が義光の湯、女湯が湖衣姫の湯。
泉質はナトリウム-炭酸水素泉である。
平成15年の獅子の会はこの「八ヶ岳ロイヤルホテル」で開催された。
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写真左:八ヶ岳ロイヤルホテルで開催された獅子の会宴会 写真右:ホテル前にて
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かまなしがわおんせん(釜無川温泉)…山梨県北杜市武川町
山梨県北杜市武川町に釜無川温泉・むかわの湯がある。
ミネラル成分を多く含む温泉と、冷鉱泉の二つの源泉を有する。
令和6年8月、増富ラジウム温泉郷で入浴できず、次の目的地に向かう途中看板に導かれて行ってみた。そう言えば、以前友人とこの辺を通ったときにも寄ってみたのだが、そのときは定休日で入浴できなかったことを思い出した。
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かわぐちこおんせん(河口湖温泉)…山梨県南都留郡富士河口湖町
平成4年に河口湖北岸で開削された比較的新しい温泉である。河口湖周辺で入浴したものは河口湖温泉としてすべてここに集約した。五つの源泉があり、それぞれ「麗峰の湯」、「天水の湯」、「霊水の湯」、「芙蓉の湯」、「秀麗の湯」という名前がつけられている。
初めて河口湖で入浴したのは二度目の富士登山の後だったが、溶岩温泉という名の溶岩遠赤外線という、温泉だか何だか分からないような風呂だったが、水の無い富士山から下ってきた後だったのでとてもありがたかった。ここで溶岩焼きを食べてから帰路についた。
平成11年には河口湖畔の足和田ホテルで獅子の会が開催された。社交ダンスが踊れるホテルということで、館内にはタキシードとドレスに身を包んだ爺婆が溢れていた。
平成20年には還暦記念富士登山を行い、下山後、泉水で汗を流してから、湖南荘で宿泊した。
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写真左:足和田ホテルの部屋のベランダにて 写真中:泉水浴場入口 写真右:湖南荘にて富士登山慰労会
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くぼだいらおんせん(窪平温泉)…山梨県山梨市牧丘町窪平
窪平温泉は山梨市牧丘地区にある温泉で、公共の日帰り温泉花かげの湯がある。
泉質はアルカリ性単純温泉。
平成19年、大弛峠から金峰山に登った。川上村から大弛峠までの林道があまりにも悪路だったものだから、帰りは牧丘林道で山梨県側に下り、花かげの湯で入浴してきた。入浴料に関しては、山梨市民割り引きがあるようだった。
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しもべおんせん(下部温泉)…山梨県南巨摩郡身延町下部
下部温泉は武田信玄の隠し湯とも言われる温泉である。身延参りの参詣者にも利用され、隆盛を見たときもあったらしいが、現在では温泉街もすっかり寂れてしまっている。
泉質はアルカリ性単純温泉。
一度行ってみたい温泉ではあったのだが、なかなか行く機会がなかった。平成29年に本栖湖の芝桜を見に行ったときに足を延ばして下部温泉会館で入浴してきた。ゴールデンウィーク中だというのに、温泉街に賑わいはなかった。
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写真左:下部温泉街 写真中、右:下部温泉会館
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せきすいじおんせん(積翠寺温泉)…山梨県甲府市上積翠寺町
積翠寺温泉は、躑躅ヶ崎館(武田神社)の北方に位置し武田信玄の隠し湯のひとつである。積翠寺温泉とは「要害温泉」と「古湯坊温泉」を総称していうらしい。
泉質は塩化物泉。
平成27年に、韮崎にある金櫻神社の鬱金桜を見に行ったついでに山梨県内の温泉を回ってこようと出かけた。「赤石温泉」、「韮崎旭温泉」、「白山温泉」と回って、武田神社参拝後に積翠寺温泉の要害というホテルにも立ち寄ってきた。その後要害は休館したと聞いていたが、令和4年、獅子の会が「湯村温泉」で開催された際に行ってみたら、やっぱり閉館していた。
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ならだおんせん(奈良田温泉)…山梨県南巨摩郡早川町奈良田
奈良田温泉は南アルプスの麓にあり、孝謙天皇が八年間湯治に行っていたと伝えられる古い温泉である。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉である。
平成8年に南アルプス白峰三山を縦走後、奈良田に下って奈良田の里温泉で入浴した。女帝の湯と名付けられた木の湯船が印象的で、是非もう一度行ってみたいと思っているのだが、山奥のこととて、なかなか機会を作れずにいる。
令和1年に友人と、泊りがけで奈良田温泉に行き、ついでに周辺の温泉をはしごしてこようと話が決まったのだが、翌年新型コロナウィルス感染が広がって、それどころではなくなってしまった。
そんなコロナがちょっと下火になってきた令和5年4月、山梨県の桃源郷を訪れて、その足を延ばして奈良田温泉にやってきた。国道52号線から南アルプス街道を奈良田に向かうと、リニア新幹線工事のためのダンプがひっきりなしに走っていた。27年前、奈良田から身延駅まで揺られていったバスがまだ走っていて懐かしかった。そのバス停も、目の前に広がる奈良田湖の風景もはっきりと思い出した。奈良田の里温泉・女帝の湯も昔のままの姿で、大門沢を下って食事をとった「こんぼうす」という食堂も残っていた。本来なら奈良田温泉で泊まりたかったのだが、唯一残っていた白根館も、宿泊営業は止めてしまっていた。
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写真:奈良田の里温泉・女帝の湯
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にしやまおんせん(西山温泉)…山梨県南巨摩郡早川町湯島
「奈良田温泉」の手前に西山温泉がある。温泉街は無いが、日本最古の宿と言われる慶雲閣と、湯治宿の雰囲気の湯元蓬莱館の二軒の宿が営業している。
フォッサマグナの地下で長年にわたって涵養されて湧出したお湯で、泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉である。
平成8年に南アルプス白峰三山を縦走後、奈良田に下って「奈良田の里温泉」で入浴したことが懐かしくて、令和5年4月、桃源郷を訪れた足を延ばして「奈良田温泉」を訪れた。本来なら「奈良田温泉」で泊まりたいところだったが、唯一営業していた「白根館」が宿泊営業を止めてしまっていたので、やむなく手前の西山温泉で宿泊することにした。慶雲閣は宿泊料金も高かったので、湯元蓬莱館に宿泊したのだが酷い旅館だった。宿泊棟も畳はしみだらけで、浴場棟は将に廃墟で、床はうっかりすると踏み抜いてしまいそうだった。大浴場は、更衣室は男女別だったが混浴。しかし、こんな宿に女性が泊まるとは思えない。
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写真:湯元蓬莱館 左:廃墟のような浴場棟 中:ちょっと加温してあるのかな? 右:源泉
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にらさきあさひおんせん(韮崎旭温泉)…山梨県韮崎市
韮崎旭温泉は、もともとは福祉施設のために掘った温泉であったが、湯量が多く近隣の人にも楽しんでもらえるようにしたということで造られたらしい。純天然掛け流し温泉で、日本最大級の泡つきが楽しめることで人気が高い。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
平成27年、韮崎にある金櫻神社の鬱金桜見物と、ついでに山梨県内の温泉を回ってこようと出かけた。まず「赤石温泉」まで行ってみたが、お湯を落とした後で入浴できず、韮崎まで戻って韮崎旭温泉に立ち寄った。内湯だけの温泉であるが、確かに泡つきは凄く、入ってしばらくすると体中に泡がついてくるのを実体験してきた。私が体験した中では一番の泡つき温泉である。
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はくさんおんせん(白山温泉)…山梨県韮崎市
韮崎市は甲斐武田氏発祥の地であり、武田氏に関わる歴史的遺産群を武田乃郷公園に指定して整備している。そんな一角に白山温泉がある。ノーベル賞を受賞した大村智博士が自費で開削した温泉で、隣にこれも大村博士のコレクションを展示した韮崎大村美術館がある。隣接する「そば処上小路」の蕎麦も美味い。
泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。
平成27年、韮崎市にある金櫻神社の鬱金桜見物と、ついでに山梨県内の温泉を回ってこようと出かけた。「赤石温泉」では入浴できなかったが、「韮崎旭温泉」で泡つき温泉を体験してから白山温泉でも入浴した。温泉の隣に美術館があったことには気がついていたが、何だこれは?という感じだった。まさかわずか半年後にノーベル賞を受賞することになる人の関連施設だなんて知る由もなかった。
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ほったらかしおんせん(ほったらかし温泉)…山梨県山梨市
ほったらかし温泉は、山梨市の「笛吹川フルーツ公園」奥にある温泉である。宣伝もサービスもなし、勝手に楽しんで…というのがコンセプトらしい。甲府盆地と富士山が眺められる露天風呂が人気で、露天風呂から日の出を見るために、日の出の1時間前にオープンする。
泉質はアルカリ性単純温泉である。
平成24年、上京するついでに、中央高速を走ってほったらかし温泉のあっちの湯で入浴したが、評判ほどのことはなかった。富士山は山容全体が見えないとつまらない。ちなみに、私が今温泉で使用しているバスタオルは、このほったらかし温泉で購入したものである。
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写真:あっちの湯
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ますとみらじうむおんせんきょう(増富ラジウム温泉郷)…山梨県北杜市須玉町
増富ラジウム温泉郷は、以前は増富鉱泉と言われた、瑞牆山の山麓の出湯である。数軒の旅館の他、日帰り入浴施設の増富の湯がある。
泉質は塩化物泉、炭酸水素塩泉、二酸化炭素泉等であると紹介されているが、ラジウムが非常に多く含まれている世界でも有数のラジウム温泉である。
盛んに山を登っていた当時は、瑞牆山に登った後は増富鉱泉で入浴だと決めていたのだが、結局瑞牆山に登る機会もないまま歳を重ねてしまった。
令和6年8月、女房を松本まで送ったついでに、夕方までの空き時間を利用して増富ラジウム温泉郷まで足を延ばしてみた。事前にネットでいろいろ調べてはみたのだが、増富の湯は休業中だとか、再開されたとか情報が錯綜していてよく分からなかった。古湯・金泉湯というのもあって、ここに入ろうと思っていた。
いざ行ってみると、やっぱり増富の湯は令和8年まで休業中。車も入らない荒れた道を歩いて、ようやくたどり着いた古湯・金泉湯も廃墟と化していた。施錠してなかったのでちょっと中を覗いてみたが、それ以上は…。柱時計だけが正確に時を刻んでいた。他の旅館は一般の日帰り入浴は受け入れてもらえないようで、残念ながら入浴は叶わなかった。ただ、まあここまで行ってきたのだから、カウントだけはさせてもらおう。
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写真左:増富ラジウム温泉郷案内図 写真中:廃墟化した古湯・金泉湯 写真右:休業中の増富の湯
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やまなかこおんせん(山中湖温泉)…山梨県南都留郡山中湖村
平成19年の獅子の会は、山中湖の富士山ガーデンホテルで開催されたが、この風呂が果たして温泉だったのかどうか分からない。
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写真左:富士山ガーデンホテルで開催された獅子の会宴会 写真右:富士山ガーデンホテル入口にて
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ゆむらおんせん(湯村温泉)…山梨県甲府市
「信玄の湯」として知られる湯村温泉は、甲府駅の北西部にホテル等が立ち並ぶ。温泉街というより、市街地という感じである。共同浴場が一ヶ所あったらしいが、現在は休館。
泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉。
以前、韮崎、甲府周辺の温泉を巡っていたとき、湯村温泉にも立ち寄ったことがあったが、立ち寄り入浴できそうな施設が見つからず、「要害温泉」で入浴したことがあった。
令和4年、三年ぶりの獅子の会が湯村温泉で開催することになり、常盤ホテルで宿泊してきた。
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写真左:常盤ホテル露天風呂 写真中:常盤ホテル夕食 写真右:常盤ホテル前にて
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