湯けむり紀行

福島県の温泉 4湯

くろがねおんせん(くろがね温泉)…福島県二本松市安達太良山

くろがね温泉は、安達太良山系の鉄山山腹にあるくろがね小屋内の山のいで湯である。歩いてしか行けない山中の秘湯。
泉質は単純酸性泉で、「岳温泉」や「奥岳温泉」の源泉でもある。

まだ学生だった昭和45年、安達太良山に紅葉を見に行こうということで「塩沢温泉」から入山したことがあった。土砂降りの雨の中を、鉄山、箕輪山、鬼面山を縦走して「野地温泉」に下山したのだが、途中鉄山山腹にあったくろがね小屋に立ち寄った。この山小屋ができて七年ほどしか経っておらず、まだ新しさが感じられる木の階段だけがやけに印象に残っていた。
平成22年に裏磐梯で獅子の会が開催されたとき、当時一緒に歩いた哲ちゃんと、再びくろがね小屋に立ち寄ってみた。当時は先を急いでいたので入浴している時間はなかったが、今回はしっかり入浴してきた。

   
写真左:くろがね小屋前にて 写真中:記憶にあった木の階段 写真右:くろがね温泉

ごしきおんせん(五色温泉)…福島県耶麻郡北塩原村檜原剣ヶ峰

五色沼近くにある裏磐梯ロイヤルホテル内に温泉があり五色温泉と銘打っている。
泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉である。

平成22年の獅子の会は、この裏磐梯ロイヤルホテルで開催された。

  
写真左:裏磐梯ロイヤルホテル前にて 写真中:五色温泉 写真右:裏磐梯ロイヤルホテルで開催された獅子の会宴会

のじおんせん(野地温泉)…福島県福島市土湯温泉町野地

野地温泉は、磐梯朝日国立公園内の標高1200bの高地にある温泉で、一軒宿の野地温泉ホテルがある。野地温泉ホテルは、平成27、28年と、楽天トラベル・クチコミで二年連続日本一に輝いたらしい。
泉質は単純硫黄温泉。

まだ学生だった昭和45年に、安達太良山系を縦走後野地温泉ホテルに宿泊したことがあった。土砂降りの雨の中、「塩沢温泉」から入山し、鉄山、箕輪山、鬼面山を縦走して、ようやく 野地温泉ホテルに到着した頃には既に薄暗くなりかけていた。哲ちゃんが予約してくれておいたはずだったが、フロントでは受けていないと言われてしまった。それでも空室があったので宿泊することができ、冷え切った身体を千寿の湯という混浴の風呂で温めた。混浴ではあったが、入っていたのはおじいちゃんおばあちゃんばかりだった。
それから半世紀も経った平成22年、獅子の会が裏磐梯で開催されるのを機に、当時一緒に歩いた哲ちゃんと共に再び 野地温泉ホテルを訪れてみた。当時混浴だった 千寿の湯は、時間交代の男女別浴になっていた。今回は、千寿の湯の他にも天狗の湯剣の湯にも入浴したが、鬼面の湯は改修中で入浴できなかった。

 
写真:千寿の湯

  
写真左、中:天狗の湯 写真右:野地温泉ホテルと鬼面山

ぼばたおんせん(母畑温泉)…福島県石川郡石川町母畑

母畑温泉には、平安時代に欧州を訪れた源義家が、戦いで傷ついた馬を当地の谷川の水で洗ったところ、数日で傷が治ったという開湯伝説がある。
泉質はアルカリ性単純温泉、ラジウム含有泉等であり、ラジウム含有量は東北随一を誇る。

平成16年に会社の慰安旅行で八幡屋に宿泊した。八幡屋は平成28年の「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で総合一位に選出されたらしい。