あつみ温泉の開湯は約1300年前と言われ、役小角の発見説や弘法大師による発見説等、各説がある。温泉街を流れる温海川沿いを中心に宿泊施設があり、共同浴場も三軒ある。以前は温海温泉と表記していたが、読み方が難解なので、当時の国鉄の駅名が「あつみ温泉駅」となったのに合わせてあつみ温泉と表記するようになった。
泉質は塩化物・硫酸塩泉である。平成2年に会社の慰安旅行で萬国屋に宿泊したことがあるのだが、あまり記憶に残っていない。
写真:あつみ温泉入口の大こけしかみのやま温泉は、旅の僧侶「月秀」が、温泉で傷を癒している鶴を発見したとされるため、古くは鶴脛の湯の別名があった。江戸時代には上山城および上山藩が置かれ、温泉地としてのみならず城下町としても栄えた。
泉質は食塩泉、含石膏弱食塩泉である。平成27年に、大人の休日倶楽部ジパングで発売している「JR東日本4日間乗り放題パス」で旅行に出かけた。二日間は伊豆に河津桜を見物に行って、一旦帰宅して翌日 かみのやま温泉を訪れた。ちょうど停電事故が発生して交通が混乱したが、何とかかみのやま温泉に到着し有馬館に宿泊した。屋上の露天風呂の貸し切りのサービスがあった。宿の近くに共同浴場澤の湯があって、翌朝ここにも入浴してきた。
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写真左:有馬館屋上の露天風呂 写真右:澤の湯銀山温泉は、江戸時代に銀山として栄えた延沢銀山がその名の由来になっている。銀山閉山後に湯治場として賑わいをみせるようになり、大正から昭和初期の洋風木造多層の旅館街が有名になった。テレビドラマ「おしん」の舞台になったことで、全国的に認知されるようになった。温泉街の中央を銀山川が流れ、その両岸に大正ロマンの香りがするレトロな旅館が建ち並ぶ。温泉街自体は端から端まですぐ歩けてしまうくらいのコンパクトさで、それがまたいい。
泉質は含食塩硫化水素泉である。
写真:銀山温泉街平成28年の獅子の会の旅行で銀山温泉を訪れた。小さな温泉街で、わずかの時間で温泉街を歩けてしまうのがいい。旅館松本に宿泊したが、出身地から屋号をつけるのが一般的だということで、旅館松本の出は長野県の松本だということだった。ちなみに 能登屋旅館は能登半島の出であるらしい。翌朝外湯の しろがね湯に入浴に行った。入浴時間は8時〜16時ということで、宿泊客にとっては入りにくい時間帯となっている。朝の散歩のついでに8時の営業開始を待って入浴してきたが、掃除したてでさら湯だったこともあり熱かった。温泉街の雰囲気は良かったが、温泉自体はどうということもなかった。
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写真左:旅館松本前にて 写真中:旅館松本館内の風呂 写真右:しろがね湯