
真面目な変態 フナキの実体は? |
発行者:久米昇 |
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学生時代、フナキは真面目だったと思っている。きちんと授業にも出ていたし、勉強もしていた…ように見えた。彼のおかげで卒業できたと言っても過言ではない仲間が何人もいたのも事実である。大学3年の刑事訴訟法の試験だったと思うが、こんなことがあった。当時の試験問題は、「○○について論ぜよ」という1行でしかなかったので、○○についての知識がなければまったくのお手上げ状態である。喫茶店で最後のヤマを張ってから、そろそろ行こうかと言う段になって、フナキが「これが出そうな気がする」と言い出したので、最後の数分間、彼の解答例にサッと目を通した。それがモロに試験に出たのだから驚いた。そのおかげで、私は何とか「良」でパスしたものの、他の仲間は全員単位を落としたのであった。大学の卒業式にも欠席して騒いでいた仲間内で、彼一人だけはちゃんと卒業式にも出席した。そんな真面目な学生時代を送っていたフナキが、獅子の会の宴会にお姐さん方が登場するようになってから大きく変貌したのには驚かされる。長年の銀行勤めのストレスがそうさせたのかと思ったが、そうじゃあねえなあ。考えてみれば、大学を卒業した年に、仲間内の先陣を切って結婚したのだから、我々の目の届かないところで何をしていたのか知れたものではなかったということだろう。
最近獅子の会の宴会で繰り広げられる「お代官様ごっこ」。
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