
令和7年度、獅子の会復活!第30回獅子の会旅行会(於 山梨・清里高原) |
令和7年11月9日(日)発行
発行者:久米昇 |
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| 哲ちゃんとチューが逝ってしまってから、獅子の会のLINEにメッセージを寄せるのは私と丹ちゃんだけ。闘病中の3人はどうしているのだろうかと心配はするものの、亡くなる前に電話をくれたチューの状況を思うと、こちらからは電話をする勇気が出てこない。 9月中旬、思いがけなくヤノが電話をくれた。2度も脳梗塞を発症したものの、懸命のリハビリで、どうにか退院にこぎつけたとのこと。言葉の調子も、そんな話を聞いていなければ分からないほどであった。まあ、もともと言っていることは不明瞭ではあったのだが。それでも電話をくれるだけの元気が出てきたようでよかった。 それから半月ほど経った頃、今度はとっつぁんからLINEにメッセージが寄せられた。肝臓がんの2回目の手術から4ヶ月経って、皆に会いたいとのこと。嬉しかったけれど、そうは言っても自由に出かけられるのかどうか心配で、とっつぁんに電話してみた。自分で車を運転して出かけられるとのことで、中央線沿線くらいなら問題ないとのこと。 早速丹ちゃんが宿を手配してくれて、11月6、7日に清里で久しぶりの獅子の会が開催されることになった。 フナキは出てこれないのだろうかと思い切って電話してみた。やはり体調は思わしくなく、外出はままならないとのこと。手術した医師は「大成功だった」と言っているらしいが、本人としては失敗だったんじゃないかと思っているようだ。回復を祈るしかない。 そんなこんなで、全員無事の確認もできて一安心でもあり、開催日が待ち遠しく、ウキウキ気分で毎日を過ごしている今日この頃である。 |
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| 1日目
清里まで行くのに、上信越道と中部横断道を使えば2時間ほどで行けるのだが、例によっていろいろ寄り道をしていくつもりで計画。4時にホテル到着として逆算して、7時半出発としていたのだが、早朝に地蔵峠を越えるのも嫌だなと、急遽18号を行くことに変更して7時10分出発。ところが戸倉、坂城で通勤渋滞に巻き込まれて、20分早く出たにもかかわらず、白樺湖通過は当初の予定より15分遅れ。茅野市、富士見町を経由して山梨県北杜市に入る。新しい道路がどんどんできていて、古いNAVIの地図では役に立たない。
ここから2湯目の道の駅こぶちざわに併設の延命の湯に行く。ここで昼飯を食べるつもりだったが、ちょうどお昼時で食事処は満席。次の立ち寄り予定の平山郁夫シルクロード美術館に向かう途中に何処かで食べることに変更。ところが、こんなときに限ってなかなか食事できそうなところが見当たらない。ようやく見つけた蕎麦屋は、いわゆる名店というのか行列ができている。何も長時間並んでまで蕎麦を食べることもないので、結局昼食を食べられないまま平山郁夫シルクロード美術館到着。シルバー割で1,200円のところが100円割引き。ここはフラッシュを焚かない限り写真撮影は自由である。
美術館から10分ほどでパノラマの湯到着。入館してみると食堂が併設されていたので、入浴前にやっと食事にありつく。美味い不味いを評価するつもりはないが、空腹に勝る調味料はないな。
3時半清里高原ホテル到着。フロントで聞いてみると、とっつぁんはもう着いているとのことで、部屋をノックしてみるが応答はない。多分風呂にでも行っているのだろうとは思ったが、ひょっとして部屋の中で倒れているのかもしれないと、一応電話してみるがやはり応答はない。仕方がないのでロビーで丹ちゃんが着くのを待つ。5分後丹ちゃん到着。部屋で待っていると、暫くしてとっつぁんが風呂から戻ってくる。もっとやつれているのかなと思っていたが、手術をしたと聞いていなければ分からないほど、以前と変わっていない。まずは一安心である。哲ちゃんはモノが食べられなくてかわいそうだったが、とっつぁんは飲み食いに支障がないとのことで幸いだ。3年ぶりの開催になるので、普段書斎の机に飾ってある哲ちゃんとチューの写真を一緒に連れてきたので、写真を前に思い出話に花を咲かす。ここに来るまでに3ヶ所で入浴をしてきたので、食事前の入浴は省略。 このホテルで気に入らないのは、食事処に行くのに浴衣、スリッパはダメというところ。風呂へ行くときはOKだというんなら、食事だっていいじゃねえか…と思うのだが、文句は言いません。食事処へ行くと、こちらにご用意させていただいていますと、別会場に案内される。問題ありそうなグループは別会場に隔離されるのかと思ったが、どうもそうでもなさそうだ。手術後まだ飲酒をしていないというとっつぁん、今日はちょっと飲んでみたいなと生酒を注文。晩酌もしていないという丹ちゃんも、お付き合いで生ビールを注文。私はソフトドリンクで乾杯。
普段は7時には寝てしまう私、部屋に戻って話をしながらいつの間にか眠ってしまう。 |
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| 2日目
早く起きてもやることがないので、4時半まで我慢して寝ている。5時半から風呂に行く。一番乗りだ。大浴場は温泉ではないが、露天風呂は温泉だとのこと。湧出量が少なくて、大浴場の浴槽を満たすことができないのか?7時から朝食。昨日と同じ場所に行ってみると、また別会場だと言う。何だか嫌われているのかと思ってしまう。食事の量は多すぎて食べきれない。ほうとうの味噌汁が出たが、山梨県生まれの丹ちゃん曰く。ほうとうは各家庭独自の味があって、丹ちゃんのほうとうは、昔実家で食べた味だとのこと。長野のおやきもそれぞれの家庭によって独自の味があるようなものだな。食後、ホテルの裏の池の周りを散策。青空が眩しいくらいの好天だ。 宿泊費用は17,000円弱。お姐さんがいないと安く上がって助かる。
美しの森の駐車場を見ると、何年か前に八ヶ岳ロイヤルホテルで開催したときに歩いた木製の階段が見える。まだ皆元気で、あの階段を登ったのだが、とっつぁんは記憶がないらしい。道路の突き当りまで来て、赤岳が正面に綺麗に見えているのに丹ちゃんはすぐに出て行こうとする。オイ、ちょっと写真くらい撮らせろよ。
野辺山宇宙電波観測所見学。一番大きなパラボラアンテナは上を向いたままだ。あれでは枯れ葉が溜まってしまってしょうがないだろうと思う。枯れ葉を落とすときに動かすのかな?
観光バスで乗り付けたらしい団体が展示室に入っていく。何だよ中国人はこんなとこまで来るのかよ…と思いながら展示室に入ると、日本語が聞こえてきてホッとする。それにしても、団体さんが入っていくとすぐにトイレには行列ができる。数日前の信毎の朝刊に、公共施設におけるトイレの調査をした人の記事が載っていたが、男性用トイレの便器数に比べ、女性用トイレの便器数が何処も少ないのだとのこと。女性活躍社会と言いながら、こういうことをもっと国会で議論して、公共施設における便器数は少なくとも同数にするように法規制すべきではないか。
まきばレストランで富士山を眺めながら昼食。朝食を食べ過ぎたので、軽めにしておこうとポークカレーを注文。哲ちゃんに敬意を表して、カツカレーがあればそれにしたかったが、、まあポークカレーで勘弁してもらおう。
最後はやっぱり清泉寮のソフトクリームで締め。500円でもソフトとしては高めではあるが、プレミアムソフトは900円。牛乳の使用量が3倍なんだとか。折角ここまで来たのだから、注文はやっぱりプレミアムだな。
ホテルの駐車場に戻り、また来年の6月にやろうということを約束して散会。来年はフナキとヤノも参加できるといいのだが。 とっつぁんは4時、丹ちゃんは7時に無事帰着したらしい。 |
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