丹ちゃんが幹事を引き受けてくれていたので、今年の獅子の会開催については、私、何〜ンにも心配してはおりませんでした。何と言っても、旅行の計画を立てるくらいしかもうやることがないのですから。ただひとつ気がかりと言えないことはないのは、その開催時期でありました。去年の獅子の会の席上で、開催時期は何も6月にこだわらなくてもいいのではないかという意見が採択されておりましたので、ひょっとしたら今年から開催時期がずれる可能性も考えられ、その確認もあって丹ちゃんに電話を入れてみました。念のために申し上げておきますが、決して督促したのではありません。
今年は例年のとおり6月の第2週で考えており、現在皆の都合を確認中ということでありました。ヤノも今年は出てこれそうとのことで、久しぶりにあの顔を見られるのかと思うと、嬉しさと憂鬱さ、感情相半ばするところであります。
間もなく、丹ちゃんから獅子の会の案内が届きました。今回は、平成27年6月13、14日で、栃木県那須郡那珂川町にある馬頭温泉・南平台温泉ホテルにおいて開催、集合から解散まで、観光コースも交えての計画書が添付されております。車は、丹ちゃんの車と、もう1台が必要とのことで、私が長野から車を飛ばしていくことにいたしました。
さて、こうなると次は、昨年、一昨年と味を占めてきた前乗り旅行であります。
土曜日の10時半に上野駅集合となると、もはや場所は関東近辺ということになってきてしまうし、獅子の会が終わってから有志だけで行くにしてもなかなか大変です。また別の機会に行こうじゃないかという哲ちゃんの言葉もあり、今回は1泊2日の獅子の会旅行会だけに専念することになりました。
1週間前に、丹ちゃんから確認の電話が入りました。こういう気遣いが、チューには不足しているものであります。
高速料金の割引が少なくなった昨今のこと、深夜割引を使うしかないと相変わらずケチくさいことを考える私は、4時前には高速に乗る計画でおります。そうすると、7時過ぎには東京に着いてしまうことになり、10時半までどうやって時間をつぶそうかと頭を悩ませた結果、そうだ、ちょうど堀切菖蒲園で菖蒲まつりをやっているし、丹ちゃんの自宅にも近いから何かと便利だろうと、堀切で時間調整することに決めたのは、開催の前日のことでありました。
いつも4時起床の私ではありますが、3時半に起きられるだろうかなどという心配はする必要もなかったようで、しっかり朝食もとってから、3:25余裕の出発となりました。
私、半年前に車を買い替えたところで、まだこの車で長距離を運転するのが2度目であります。初めてクルージングシステムを使ってみようと、前日にはルーペ片手にマニュアルに目を通しておきました。慣れてみると非常に運転が楽で、いつもより時間はかかったものの、トラックの後をのんびり走りながら、それでも途中1回の休憩をはさんで、7:10には堀切菖蒲園の臨時駐車場に車を入れることができました。
堀切菖蒲園の開園時間は通常は9時なのですが、菖蒲まつり開催期間中は8時開園であります。開園時間を待ちながら、丹ちゃんに電話してみました。いつも携帯には出ない丹ちゃんですが、流石に今日くらいは携帯を身につけているだろうとまず携帯に連絡してみます。お掛けになった電話番号は、電源が入っていないか、電波の届かないところにあります。あゝそうですか。
丹ちゃんの話によると、菖蒲園の近くに紫陽花の綺麗なところもあるということだったので、ちょっと周辺を歩いてみました。私は菖蒲園の中よりここの方が好きなんですよ…とおっしゃるご老人がひとり写真を撮っておられました。
写真:荒川河川敷の駐車場に車を停める
開園時間間近になると、いつの間にやらもう10人以上が集まってきています。
8時ちょうどに開園。堀切菖蒲園には、約200種6,000本の花菖蒲が植えられているとのことです。
それほど広くはないので、いくら写真を撮っても30分もあれば十分堪能できます。
ちょっと街中を散策してみようかと歩き始めたところに、丹ちゃんから電話です。近くまで来ているというので、菖蒲園入口で待っていると、まず奥さんが姿を見せました。どうもどうも、ご無沙汰しております。しばらくして、駐車場に車を停めてきた丹ちゃんが現れます。いいんだよ、そんなに早く来なくたって。折角久しぶりのデートを楽しんでるのに、邪魔するんじゃねエよ。…というわけで、本当に久しぶりで奥さんと腕組んで写真撮ってまいりました。
写真:堀切菖蒲園にて
私と丹ちゃんとの2ショットは要らないんだけど、折角だから…。私と丹ちゃんの写真が、一番くっついてるじゃねエかよ。ヤダなア。
花菖蒲とアヤメの違いは…、花菖蒲には花弁の根元のところに黄色い模様があるんだよ。流石に丹ちゃん、うんちく語りますなア。でも、いずれがアヤメ、カキツバタ。甲乙つけがたいところに意味があるのかもしれません。アヤメでもカキツバタでも花菖蒲でも、あんまり明確に区別しなくてもいいか。
ここで奥さんと別れて、待ち合わせ場所の上野駅に向かいます。じゃ、行ってきま〜す。
上野駅公園口の駐車場に車を停めます。まだ10時前ですが、すでにフナキが来ておりました。北陸新幹線の延伸で非常に時間短縮になったということで、富山から2時間9分で来られたということであります。長野までなら45分とか、初めて北陸新幹線に乗ったフナキは興奮気味に熱く語ります。折角ならグランクラスで来ればよかったのに…って言ったら、高くて!!!
次、誰来ると思う?長年のつきあいですから、皆の予想は一致しています。次は哲ちゃん、その次がとっつぁん、ヤノが時間ぎりぎりで、チューは5分遅れてくる。…という予想どおりにメンバーが集まってきます。集合時間の5分前に、チューから丹ちゃんに連絡が入ります。10分ぐらい遅れるから…、悪いでも何でもネエよ。当然のような口調で遅刻を連絡してきたようであります。遅れる時間までピタリと当てる我々の推察力も大したものでありますが、とっつぁん曰く。…ぐらいっていうのが曲者だな。ぐらいの中には10分くらいの誤差があるな。
とっつぁんの言葉どおり、40分になってもチューは姿を現しません。箱根湯本駅前でチューを待たせて散々に怒られた経験がある私、だいたいあいつは、他人に厳しい割に自分に甘い。時間どおりに姿を見せないのが大物だと思っている節がある。お役人の典型だ。
再びチューから電話。駐車場にいるとか。
我々の目をかすめて駐車場に向かい、もっと前から来ていたような顔をする。チューの魂胆は見え見えなのであります。おまけに、今年もピンクは着て来ないし。勝負する気ねえナ。
最近煙草を吸っていない丹ちゃん。車は2台とも原則禁煙車であります。しかも私の新車内ではまだ誰も煙草を吸った人がおりません。それを承知の上で丹ちゃんは、哲ちゃん、とっつぁん、フナキの愛煙家を私の方に割り振ってきました。私も、はなからこのメンバーを相手にして煙草を吸わせないなどと思ってもおりません。ハイ、哲ちゃんプレゼント。出発前に購入しておいた灰皿をレジ袋のまま渡します。しかしながら、この3人、意外にお行儀が良くて社内では煙草を吸いません。そんなに気遣ってくれなくても大丈夫なのに…。
首都高は渋滞中。チューのおかげで15分遅れたのがいけなかったな。あれがなけりゃ、スムーズに抜けられたはずだよ。全員一致の見解であります。チューをけちょんけちょんになじってやらなければいけません。バカヤロー、ドジ、間抜け!何と言っても行き先が馬頭(ばとう・罵倒)温泉ですから。三郷JCTから常磐道方面へ。これじゃ今朝通ってきた道を戻ってるだけじゃん。
常磐道に入ってトイレ休憩。フナキとチューは早速メロンソフト。茨城がメロンの産地だから、一応ご当地ソフトなの?
写真:チューとフナキが食べていたメロンソフト
常磐道から北関東自動車道に入り、高速を降りて笠間稲荷に向かいます。笠間稲荷で昼食の予定だったのですが、先導する丹ちゃんの車が、道端の古民家風の蕎麦屋の駐車場に入ります。3時に朝食を済ませてきた私に気を遣ってくれて早めの昼食にしてくれたのでしょう。
何にする?1日15食限定の十割そばってのがあります。この15食限定っていうの、まだあるんですか?今日は土曜日ですからたくさん用意してあります…って、限定じゃないじゃん。じゃオレ、これでいい。オレも、オレも…、全員十割そば。哲ちゃんカレーもあるよ。カレーは最後にとっとく。皆、限定って言葉に弱いんだな。
写真:不味かった十割そば
どうだ?最初に箸をつけた4人に訊いてみますが、全員無言。私も一口食べて、ン…?
食べ終わった順に、皆無言のまま1,000円札をテーブルの上に置いて出ていきます。とっつぁん、残ってますけどもういいの?
いや、不味い蕎麦だったなア。大して美味くない蕎麦っていうのはよくあるんですが、私も不味い蕎麦っていうのは久しぶりで食べたなア。いっくら十割そばでつなぎが入っていないからって、ただパサパサしているだけで蕎麦の風味も何にもないじゃん。
去年永平寺で胡麻豆腐ソフトを買えなかったっていうだけで、いろいろ言われてるんだから、こんな不味い蕎麦食わせたって、5年も言われちゃうなアって、丹ちゃんの嘆き節。
笠間稲荷が近づくにつれて道端には何軒も蕎麦屋が現れます。外まで客並んでるぞ。ああいうとこへ入んなくちゃいけねんじゃねえの。よりによってあんな不味い蕎麦屋へ入らなくたって…、丹ちゃん、こりゃ5年じゃ収まらねえよ。
笠間稲荷に到着です。有料駐車場に車を入れるのはいいんですが、300円の駐車場をスルーして、何でわざわざ500円のとこへ入れるの?石井駐車場か、それで…?
日本三大稲荷のひとつって言われている笠間稲荷ですが、三大○○っていうのが意外といい加減で、二つ目までは誰しもが納得するんですが、三番目はそれぞれの思惑があって、諸説できてしまうわけです。あんなものは厳格な決まりがあるわけじゃなくて、言った者勝ちなんだよ…と丹ちゃん。そうだよな。三大稲荷って、前に豊川稲荷に行ったときに、伏見稲荷と豊川稲荷と、確か祐徳稲荷って聞いたことがあるよ。ま、何でもいいけど…。
仲見世には、稲荷社を商う店が並んでいます。よく見かけるビルの屋上とかにあるようなお稲荷さんです。ここで買い求める人が多いらしいですね。銅葺きの立派なお社ですね。ヒエー、○百万かい?
写真:笠間稲荷
造り酒屋さんにはためく幟旗、甘酒ソフトって書いてありますがどうします?あの不味い蕎麦の口直しに食べていきましょう。チューは要らねえってかい。じゃ6ヶね。なかなかいけるね…って声につられて、結局チューも食べてるじゃん。
写真:口直しの甘酒ソフト
笠間から峠を越えて栃木県に入り、今度は焼き物の町益子に向かいます。茨城、栃木辺りの地理には疎い私、どの辺りを走っているのかイマイチぴんとこないのですが、とにかく丹ちゃんの車についていきます。
私も以前に益子の土産物屋を覗いたことがあると思うのですが、益子の街並みは初めてです。物産センターの無料駐車場に車を停め、益子焼美術館を見学に行きます。入館料は400円ですが、65歳以上は300円です。身分証明書見せろってかい。免許証車ン中へ置いてきちゃったよ。証明書ひとりあればいいですよね。皆さんご一緒ですか?同級生ですから。オレはまだ65歳になってないから…って、フナキさん、100円でずいぶん格好つけますなア。オレはこの前電車ン中で席譲られちゃって、ちょっとショックだったよなアって丹ちゃん。帽子被ってなかったからしょうがないよ。その頭見れば、席譲りたくなっちゃうんだよ。
焼き物の産地では、気に入ったマグカップを買ってくることにしている私、さっき覗いた土産物屋には気に入ったものがなかったんですが、この美術館の売店で、ちょっと洒落たものがあって購入です。益子焼の独特な色合いに、ちょっと近代的な感覚が混じって…。よく分かんないですけど、気に入ったものがいいものですよ。
写真:益子焼
とちおとめソフトもありましたけど、もういいですか?
じゃ、ちょっと早いですけど、ホテルに向かいましょう。ホテルで少しゆっくりしましょう。
ゆっくりしたいのはやまやまですが、まだホテルに着かないんですか?30分くらいかかるって言ってたけど、もう1時間近く走ってませんか?丹ちゃん、右にウィンカー出しといて、どうして真っ直ぐ行こうとするの?右折、右折。
大手門のような門を潜って、「観音湯」という日帰り入浴施設の前が「南平台温泉ホテル」です。大衆演劇の「みなみ座」っていうのもありますよ。多分、風呂はこの「観音湯」で入れって言われるな。
ロビーの一角が喫煙場所になっています。愛煙家の3人、さっきからホテルのおねえちゃんと揉めてますよ。何、今度はどうしたの?
ホテルにたばこ売ってねえって言うんだよ。じゃどうすんの?コンビニまで買いに行けって言うんだよ。近くにコンビニなんてなかったじゃん。
分かった。乗せてってあげるから。
ホテルにたばこ売ってねえってどういうことだ。普通は申し訳ございません…とか言うもんだぜ。コンビニで買ってこいって、当たり前みたいな顔して言ってやがったぜ。
気持ちは分かるけど、そういうことはあのおねえちゃんに直接言ってくれませんか?私が怒られてるみたいな気がするから…。
「道の駅ばとう」っていうのがあったよ。ここなら売ってるんじゃない?何、ここにもないの?栃木県条例でたばこは売っちゃいけないことになってるんじゃないの?
ようやくコンビニありました。酒、たばこ…って書いてありますから今度こそ大丈夫でしょう。
はい皆さんお揃いのようですからお部屋の方にご案内させていただきます。ご説明させていただきますが、こちらがご夕食会場になります。石井様のお名前でご案内してございます。ご朝食会場がこちら、この奥がカラオケボックスになっております。お風呂は…。
あ、おねえさん、話の腰折って悪いけどさ、説明は一度に3項目までにしてくれる?この人たち、三つ以上は覚えられないから…。そうだよ、数だって1、2の次はいっぱいってなっちゃうんだから。エレベーターで3階にお上がりください。…ってドア閉めるなり、自分はダッシュで3階に駆け上がっていきます。やっぱりヤノが乗ってるから、同乗するの嫌なんだろうね。
ハイ、お疲れ様でした。オッ!間に合ったな。若いね。
お風呂は館内にもございますが、向かいの「観音湯」の方が広いので、そちらもご利用ください。ご宿泊のお客様は何度でもご利用いただけます。こちらがチケットでございますが、お忘れになっても大丈夫ですから、お部屋にとりに戻られなくても結構です。じゃ、チケットなんて要らないじゃん。入口で200円で売っちゃおうぜ。
じゃ、とりあえず「観音湯」へ行ってみましょう。撮影禁止って書いてあるから、中は写真ダメだね。
泉質はアルカリ性単純温泉、お肌がツルツルになる美人の湯であります。
心臓病を患っているヤノ、そこまで浸かるとダメなんだよね。今はもうシャワーだけ。
それでもまた参加できてよかったね。7年ぶりっていうことになるかい?
写真:隣接の観音湯
一汗流したところで、さア宴会だ。
去年の中居さんも強烈だったけど、何だい今年のお給仕は男かい?つまんねえな。
お姐さん方は、なな嬢(?)とまお嬢。私の娘(ななこ)と孫(まおり)と同じ名前。今年は酔えねえな。
ヤノよ、お前ビール飲んでもいいの?ウン、水分は制限されてるんだけど、ビールはいいの。何だかよく分かんねえな。
お前、そんなに食ってもいいの?ほとんど完食じゃん。お前、本当に病気だったの?
病気だって聞けば同情しちゃうけど、こうやって顔見てると、何だかだんだん腹立ってきたな。2、3発殴ってもいいか?
チュー、お前が席立つと座が乱れるから、じっと座ってろったら。ほ〜ら、始まっちゃった。知らねえよ、オレは。
フナキ、何がやりたいんだって?何、お代官様ごっこ。それは去年やっただろ。やってない?お前、よく平気でそういうことが言えるなア。オレの浴衣を脱がすなって。終わり、終わり。
それにしてもお前はよく食うな。
記念写真撮ったから、これで終わりだよ。
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写真左:チュー 写真中:お代官様ごっこ 写真右:記念写真
来年の幹事にはヤノが立候補。大丈夫なんかい?
何故だか知らないけど、佐渡でやりたいんだよ…と言うヤノ。佐渡は行ったことがないという哲ちゃん、私も賛成ですが、チューととっつぁんは何となく反対意見。奈良に連れて行かないチューには、開催場所について意見を述べる権利はないと思うのですが…。
皆、心に一抹の不安を残しながら、何となくそんな感じになりそうです。頼むから、中止にだけはしないでね。
今年はとっつぁんも何とか二次会に参加です。
カラオケボックスですが、他のグループに気兼ねしなくてすむからいいですね。変な親父も紛れ込んでこないし。
チューね、お前好きな歌歌うのはいいけど、まず♪みだれ髪♪やってからにしてくださいね。そうしないと始まらないから…。
はい、髪の乱れに手をやれば…。
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左:平成26年版髪の乱れ 右:平成27年版髪の乱れ
ヤノ、病み上がりで出てきてくれたお前に文句言うのも何だけど、その腰に回した手の、中途半端な照れは何とかならんのかい?チューみたいに爪立ててつかめとは言わないけど、宙に浮いてるのも変なもんだぞ。
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写真左:こんなに掴めとはいわないけど… 写真右:中途半端な手は止めろよ
こんなにつかめとは言わないけど、宙に浮いてるのもおかしいだろ 哲ちゃん、よく指導してやってよ
お前は芸達者だな。靴まで脱いでの大熱演に、私も負けてはおられません。諸肌とまではいかないけど、片肌くらいすぐ脱いじゃいますよ。…だからって言って、ママの服脱がせようとしなくたっていいんだよ。
宴たけなわですが、お姐さん方お帰りですよ。じゃ、今年も最後は♪高校三年生の大合唱でお開きです。
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写真左:芸達者なお姐さんたち 写真右:高校三年生の大合唱
もう11時ですよ。早く寝ないと私はもう起きる時間になっちゃいますよ。
フナキ、これほら去年の写真。お代官様ごっこ、ここに写ってるのお前だろ。それでも白を切りとおすのかい。
チュー、毎年お前こんなことやってんだぞ。これはアウトだろ。何?ギリギリセーフ?お前の判断基準はどうなってるんだ?
4時起床です。
蒸し暑かったなア。皆、文句だけは言いますが、エアコンの温度調節をしようなどという殊勝な輩はひとりもおりません。
館内の風呂はいつでも入れます…って言ってたよな。風呂行きましょ。
屋上の展望風呂は6時からということで、1階の大浴場に行ってみますが、汗引きません。
6時になるのを待って、屋上の展望風呂に行きます。やっぱ、露天の方が気持ちがいいですわ。
展望風呂といっても、眼下に那珂川の流れと田園風景が見えるだけです。那須って、もっと高原地帯だと思ってたけど、イメージ違うなア。丹ちゃんの説明によると、もっと東側が山に近い方らしいですね。
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写真左:1階大浴場 写真右:屋上露天風呂
時間30分早めてもらって、7時半から朝食です。酒を飲むと、ほとんどモノを食べない私は、やっぱり朝は腹減っちゃうんですよね。フナキもあんまり食べてなかったから分かるけど、ヤノ、お前夕べあれだけ食べといて、朝もそんなに食うの?病気なんて嘘だろ。
私を筆頭に、年寄り連中は皆気が早いですから、9時頃に出発すればいいかという丹ちゃんの思惑よりも20分も早く用意できちゃってます。ホテルの前で写真撮って、さア、出かけましょう。
写真:「南平台温泉ホテル」前にて
今日は、袋田の滝と竜神大吊橋を見学してから東京に戻る予定です。そんな中で注目したいのが竜神大吊橋です。房総半島鋸山で、高所恐怖症を克服したように見えたチューは、本当に克服できているのか、これだけは確認しておきたいところです。
栃木県から再び茨城県に入り袋田の滝を目指しますが、丹ちゃんの車何でこんなとこ曲がるんだ?あれ絶対ナビの案内より1本早く曲がりすぎたんだぜ。
しかし、何〜ンにもないとこだね。何にも特徴の無い県で常に上位を争うだけのことはありますね。この辺の子どもは何処の学校行くんだ?学校なんて見当たらないよ。ガソリンスタンドありません。コンビニありません。そりゃそうだよね。車が走ってないもん。
…などと悪口を言っているうちに袋田温泉にさしかかります。ここで泊まってれば楽だったのにね。こんな山ン中じゃ、お姐さんたち、8時過ぎれば帰っちゃうんだよ。
袋田の滝は日本三大瀑布のひとつだそうです。またまた出ました三大○○。華厳の滝と那智の滝はうなずけるとして、三つ目になると袋田の滝でなくてもいいような気がします。だいたい学校で習った「ばくふ」って言えば、鎌倉幕府と室町幕府と江戸幕府だよ。
今年は水不足なのでしょうか、折角の袋田の滝もいささか迫力不足です。ここが観光の目玉だったのになア、と嘆く丹ちゃんではありますが、これも自然相手のことでしょうがないですよ。 写真:袋田の滝
生湯葉ソフト?湯葉ソフトは、日光に行ったときに食べたから、今回はいいか。
土産物店には、刀だとか木刀だとか昔ながらの土産物が、ほこりを被って並んでいます。今どき修学旅行の学生さんだってあんなもの買わないだろうになア。 最後の見学地、竜神大吊橋です。チューの状況は如何なものでありましょうか。
竜神大吊橋は、竜神峡に架かる全長375bの観光用の歩行者専用有料橋であります。平成6年の建設当時は歩行者専用の吊り橋としては日本一の長さを誇っていたのですが、平成18年に大分県の九重夢大吊橋が完成してからは、本州最長という地位に甘んじることになったらしいですね。交通用の道路としてはまったく無用の、単に観光用の橋であり、しかも観光客が当初の目論見に達していないことから、税金の無駄遣いとの批判もあるらしい。この橋からのバンジージャンプは、高さ約100bの日本一の高さを誇るバンジージャンプである。
チューは、我々と行動を共にしない。サッサとひとりきり先に、橋の真ん中を渡っていく。皆と一緒にブラブラ歩いていくだけの余裕がないようです。車の中では、あれなら揺れないよね…と、自分に言い聞かせるように何度も繰り返していたとか。やっぱりダメだな。 .JPG)
写真左:竜神大吊橋 写真右:バンジー!!!
前述のバンジージャンプは、1回15,000円もかかるんだって。15,000円貰ったってやらねえよ…と全員がおっしゃるのですが、私は15,000円くれるんならちょっと考えちゃいますね。50,000円なら考えずにやるなア。…なんて、そんな状況にはなりっこないから大口たたいておりますが、じゃあって言われたら、やっぱりビビるかもしれません。あんまり大きなことは言わずにおきましょう。
お昼時です。蕎麦屋はたくさんあるのですが、昨日の十割そばで懲りたのか、誰一人として蕎麦でいいと言う者はおりません。高速に乗ってからSAで食おうぜ…というわけで、これで東京に向かいます。
どの辺を走っているのか見当がつかないのですが、道路標識に「西山荘」の文字も見えます。この前来たときは西山荘は工事中だったという哲ちゃん。去年もこの辺りをドライブして回ったと言いながら、1年のうちに2回もこんなとこ来ると思わなかったなア。
日立南太田ICから高速に乗り、友部SAで昼食をとります。混んでるなア。券売機に行列ができてます。だいたい最近の券売機って奴が難しくできてやがって、お年寄りには食券買うだけで時間かかっちゃうんだよ。私もそのお年寄りのひとりだけどさ。哲ちゃん、やっぱり最後はカツカレーかい。
上野駅に向かうのに、何でこんなとこで降りるの?降りたと思ったらまた逆方向に戻ってるんじゃね?田舎者4人のことですから、首都高には馴染めません。多分、丹ちゃん間違えたんだぜ。だけど、間違えても修正できるから大したもんだよ。オレなら、一度間違えたら最後で、もう何処行っちゃうか分かんねえよ。
3時前、予定どおりに上野駅前に到着です。じゃまた来年!
道端に車を停めたので、別れの挨拶もそこそこに、私も帰路に就きます。
今年は珍しく傘の出番がなかったなアと思ったのですが、あと15分もすれば帰宅というところで大雨です。自宅の玄関を入るときには雷鳴も轟きわたって、今年の獅子の会のフィナーレを飾ったのであります。 |