獅子の会珍道中

第17回獅子の会旅行会顛末記(於 群馬県・草津温泉)

平成20年7月7日(月)発行

発行者:久米昇

♪草津よいとこ一度はお出で…♪と歌われる草津温泉。長野在住の私にとっては比較的近間であり、たびたび訪れることのある草津温泉なのですが、幹事のチューも含め会員のほとんどが、まだ一度も草津には行ったことがないということで、今年の獅子の会旅行会は草津温泉での開催になりました。
…ということで、第17回獅子の会旅行会が、平成20年7月5、6日の両日、群馬県草津温泉において開催されました。それにしても、幹事のチューは当日ゴルフの予定が入っていて、別行動にて草津入りするとのこと。何でわざわざそんな日に開催するのかなアとは思うものの、チューの意向には逆らいません。

当日、富山から車で駆けつけるフナキと私の車とで、東京方面からやってくる連中(丹ちゃん、哲ちゃん、とっつぁん、ヤノ)を軽井沢で拾おうという計画。私は高速の通勤時間帯割引を利用するため9時前には高速に乗りたいと希望したところ、フナキも朝早くても構わないということで、9時半に松代PAで落ち合うことになりました。例によってフナキは、遠足前の子どもと一緒でウキウキ気分で飛んでくることでしょう。私は8時半には自宅を出発し、待ち合わせ場所の松代PAには9時前に到着となりました。
松代PAでフナキと落ち合ってから小諸の懐古園に向かいます。小諸城址の懐古園には、小諸義塾で教鞭をとっていた島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」の歌碑もあり、島崎藤村ファンの私としては是非押さえておきたいところ。
駐車場料金500円、藤村記念館、小山敬三美術館等の共通入場券500円と、高い高いと文句を言いながら、しばし文学青年の当時にタイムスリップです。
小諸には「寅さん会館」もあります。映画「男はつらいよ」の第40作「寅次郎さらだ記念日」の舞台が小諸であったことからできたものでしょうか。懐古園の入場料だけでも高いと文句を言う二人ですから、もちろん入りません。庭先に立っていたゴールデン寅さんの写真だけ撮っておしまいです。ちなみに、この寅さん会館は、現在では閉館となっているらしいです。

 写真:懐古園

その間、東京から新幹線で軽井沢に向かう予定の4人は、無事新幹線に乗れたのでしょうか…。
そろそろ軽井沢に向かおうかと思っていると、丹ちゃんから連絡が入り、人身事故の影響で中央線がストップして、軽井沢着が30分ほど遅れるとのこと。これは絶対ヤノあたりの個人的事故に相違ないと推測いたしました。だって、軽井沢に来るのに何で中央線が関係あんの?
30分遅れということだったので、こちらも小諸を出るのを少し遅らせました。そのおかげで、軽井沢駅到着は12:32。5分ほど早く着いた4人、遅いじゃネエかとおかんむり。そんなに怒られるほど遅れてネエだろ。とにかく、我々のメンバーは、自分に甘く他人に厳しいのであります。
ところで予定の新幹線に乗れなかった真相とは…。中央線のストップは事実だったらしいのでありますが、それではと総武線で新宿から東京駅に向かったとっつぁんが、秋葉原で乗り換えせずにそのまま浅草橋まで行ってしまったとか。いつまでたってもちゃんと電車に乗れないとっつぁんであります。そのとっつぁんの片手には早くもワンカップが。
小父さん6人が軽井沢で降りたってやることがネエだろうということで、軽井沢は素通りし白糸の滝に向かうことにしました。とっつぁんの右手には、今度は「白糸の滝」という銘柄のワンカップが。 

白糸の滝から鬼押出し園に向かい昼食。とっつぁんがオーダーしたお酒、今度は「清酒鬼押出し」。とっつぁん、8時から飲んでるんだろ。ちょっと飲みすぎじゃネエか?
鬼押出し園を散策。案内図にあるしゃくなげの群生地を目指していくも、発見できず。しゃくなげの木も2本以上あれば群生地かい?
とっつぁん、流石に飲み疲れか、途中でリタイヤ。

 写真:白糸の滝

鬼押出し園から草津温泉に向かいます。
草津温泉に入り、NAVIの案内に従ってホテル高松へ。「次の角を右へ」
「ここでいいのかい?」という私の問いかけに、ヤノの答え「いいんじゃないの」
それからはもう訳の分からない細い道の連続。目的のホテル高松の建物を見てからも、左手の狭い道を上っていく。「Uターンした方がいい」というヤノの言葉を尻目に、「俺の人生に後戻りはない」と尚も前進。草津観光の名所・湯畑の脇を通ってようやくホテル高松に到着。

飲み疲れのとっつぁんをホテルに残し、草津の温泉街に繰り出しました。
ヤノと哲ちゃんは、たまたまやっていた花フェスタ会場へ一直線。無料配布のうちわを手に入れてご満悦。

 写真:湯畑

湯畑脇の湯もみ実演場に入館。草津節の踊りに登場した女性たち、パンフレットの載っているようなお美しい方、ひとりもおりません。年金友の会の会員でしょうかなアと思われる年配の昔のお嬢さん方ばかり。湯もみの体験には、獅子の会を代表してヤノを送り込みました。すぐに調子に乗るヤノではありますが、リズムにはまったく乗れません。

 
写真左:湯もみの実演 写真右:片岡鶴太郎美術館

片岡鶴太郎の美術館を見学してからホテルに戻ることになりました。
一風呂浴びてきたというとっつぁん、「ここの風呂はアチーだよ〜」
覚悟して向かった大浴場。言うほど熱くネエよ。

ゴルフのため遅れてくるという幹事のチューはまだ到着しません。仕方なく、幹事不在のまま夕方6時半、宴会スタート。中国からきているという愛嬌たっぷりの仲居さんの給仕でまず乾杯。可愛いお嬢さんだな、あなたがいればろくでもネエコンパニオンなんかいなくたっていいと言う丹ちゃん。し〜ッ、もう隣に来てますよ。
…というわけで登場したコンパニオンのお姐さん、エリカ嬢とこのみ嬢(こちらの名前が思い出せないんですが、哲ちゃんのあやふやな記憶では、このみ嬢だそうです)のふたり。山梨で生まれて長野で育ったというエリカ嬢、話を聞くと、私の息子の高校の1年先輩にあたるらしい。そんなことで、佐久長聖の校歌歌ってまいりました。
チューの不在で、若干盛り上がりに欠けたまま、話はすでに来年の開催地選定に。最近は観光に重きを置くようになった獅子の会、修学旅行以来行ったことがないという奈良へ行きたいという意見も出て、来年からしばらく奈良でやろうかということに…。奈良と言えば、チューがしばらく勤務した土地、20年ほど前の、チューの獅子の会日程偽装疑惑にも話が及びました。
そうこうしているところに、そろそろ宴会も終了という8時過ぎ、ようやくチュー登場です。
いや〜、交通の便が悪くてまいったよ。えらい時間かかっちゃたよ。
そんなことであればちょっと電話くれればいいのにね。気をつけて来いよって言ってあげたのに。

 写真:記念写真

カラオケになればやっぱり出ます♪みだれ髪♪。今回のチューが乱れたのは、髪、顔に加えてゴルフのスコア。その鬱憤を晴らすかのように、部屋に帰ってもまだまだ飲みますチュー、丹、とっつぁんの三馬鹿大将。ビール、ありません。お酒、ありません。酎ハイ、終わりました。ウィスキー、美味しく頂戴しました。アルコール分を含んだものはすべて飲みつくし、最後は烏龍茶までがぶ飲みです。

今回酷かったのはヤノと丹ちゃんの鼾合戦。チューは隣の部屋に避難。その他も全員寝不足。丹ちゃんは鼾に加えた唸り声。布団から半身を乗り出した格好で、ウォ〜!!!この二人、来年からは別室での隔離決定。

二人の鼾に悩まされて寝不足の5人。所用があって、翌朝、朝食もとらずに帰路につくとっつぁん、「具合わり〜な」。そりゃそうでしょ、昨日朝8時から飲んでんだから…。
とっつぁんを送ってから、チュー、ヤノと私の3人は、西の河原公園の奥にある大露天風呂へ。酸性質のお湯が、傷持つ脛に滲みる滲みる。

 
写真左:湯畑 写真右:西の河原露天風呂

朝食後9時にチェックアウト。
好天に恵まれて白根山まで快適なドライブを楽しむ。白根山といえば、学生時代にヤノとふたり、白根山から万座温泉を経て万山望まで歩いたことを思い出します。息を切らせて登りついた稜線から、眼下にあの日と同じコバルトブルーの水を湛えた火口湖が広がっておりました。

 写真:草津白根山

白根山から、国道における日本最高地点を経て、群馬長野の県境である渋峠を越える。ここからリフトで横手山山頂まで上がれるのでありますが、ガスがわいてきて眺望も望めそうもないことから横手山は断念。
志賀高原から中野市街を抜けて小布施に向かいます。
小布施の竹風堂の駐車場に車を停め、北斎館を見学。竹風堂で栗おこわの昼食を済ませ、最後の締めはやっぱり栗ソフト。

小布施から須坂に向かう途中、ヤノが「お〜い、赤だぞ」。いやいや、俺が行こうと思ってるのに何で信号が赤なんだろうと不思議に思ってたとこなんだ。急ブレーキで難を逃れました。
長野東須坂ICでフナキと別れ、その後長野駅で解散となりました。お疲れ様でした。