獅子の会珍道中

第8回獅子の会旅行会顛末記(於 山梨県・河口湖)

平成11年6月13日(日)発行

発行者:久米昇

去年、私に幹事をやらせたばっかりに、参加者が半数になってしまったことの反省を生かし、今年は事務局・丹ちゃんが自ら幹事を買って出たのであります。
平成11年6月5、6日の両日、第8回獅子の会旅行会が開催されました。一昨年は中止、去年は参加者4人と、このところちょっと寂しい状況が続いておりましたが、今年は、2度目の北海道左遷で雪に埋もれているというフナキを除く7人が出席と、久しぶりで賑やかな開催になりました。事務局の情報によりますと、フナキは釧路に単身赴任中、身体を悪くして倒れたらしいということでありましたが、羽を伸ばしすぎるからそういうことになる…と、同情の声は上がりませんでした。

東京方面から電車でやってくる丹ちゃんとヤノ、車で駆けつけてくるとっつぁんと私の4人は、正午に河口湖駅で待ち合わせということになっていました。電車は定刻通り到着。ヤノのお守でぐったりと疲れたような丹ちゃんと、丹ちゃんの分まで元気なヤノが姿を現しましたが、待てど暮らせどとっつぁんが到着しません。30分遅れでようやく姿を見せたとっつぁん、「ワリー、ワリイ、馬券買いに行ってて遅れちまっただよウ。」相変わらずですなア。
哲ちゃん、チュー、シイノの3人は夕方到着ということで、皆が揃うまで何処か観光に行こうということになりました。とっつぁんの車をホテルの駐車場に停め、私の車で乗り出したのですが、まずは腹ごしらえということで、道端の蕎麦屋で昼食をとることになりました。運転手の私を除いて、3人はビールで喉を潤します。…と、そこまでにしておけば問題はなかったのですが、とっつぁんが、お酒を注文したのが運の尽き。それから延々と3時間、一升酒を傾けることになってしまったのであります。普通こうした道端のレストランや蕎麦屋は、午後2時頃から夕食時の5時頃までは昼休みになるものでありましょうが、一向に腰を上げない4人に、もううんざりとした顔。うんざりしたのは蕎麦屋の小母ちゃんだけではありません。素面で3時間も付き合わされた私の身にもなってもらいたいのであります。いやしかし、衰えたりとはいうものの、この酒量、まだまだ大丈夫です。
観光どころの話ではありません。「そろそろ行かないと宴会の時間になっちゃうぞ」という私の言葉に、渋々腰を上げる丹ちゃんととっつぁん。蕎麦屋の小母ちゃん、大変ご迷惑をおかけいたしました。
ホテルに到着すると、ちょうど他の3人も着いたところ。そのまま連続して本席に雪崩れ込むことになってしまいました。

今年、丹ちゃんが手配してくれた宿は、河口湖畔に建つ「足和田ホテル」。社交ダンスが踊れるホテルということで、ホールにも、ドレスに身を包んだ小母ちゃん(お婆ちゃん?)やタキシード姿のおっちゃん(爺ちゃん?)がウロウロしております。これも私の偏見でありましょうが、日本人はこういう格好しても似合いませんなア。
Shall we dance?
No thank you.ですよ。

「初めてのときにコンパニオンが入っていただろ」と、宴会が始まると幹事の丹ちゃんが口を開きました。あの稲取温泉のコノババーにおんの悪夢が皆の胸に甦りました。「それからずっと女っ気なしでやってきましたが、今回は宴会の原点に戻るということで、コンパニオンを手配しました」と丹ちゃん。
宴会の原点がコンパニオンかどうかは別にしまして、特に会員の中から異論を挟む者者も現れず、それどころか、普段歌声など聞いたことのなかった哲ちゃんまでカラオケで乗りまくり、これもコンパニオン効果とでも申すのでありましょうか。それにつけても、今回欠席のフナキは悔しがることでありましょう。
この頃はまだ宴会時の写真を撮る習慣がなかったので、残念ながらコンパニオンのお姐さんの写真もありません。
いつも行き当たりばったりでやってきた獅子の会でしたが、そのおかげで途中2回の中止もあり、そんな反省も踏まえて、事務局・丹ちゃんから来年、再来年の幹事まで決めてしまおうという提案があり、来年はチュー、再来年はとっつぁんということになりました。そんな先のことまで果たして覚えていられるでしょうか?

 写真:部屋のベランダで記念写真

翌朝、会計。「ハイ、ひとり○○,○○○円」
高エ〜な。そりゃそうだよね。カラオケまでお姐さん方引っ張っちゃったんだから。こりゃ、お土産買う銭も残らねえな。
集金した丹ちゃん、フロントで会計をしながら、「足りねえな!ひとり○,○○○円追加」
私、高速代金までなくなりまして、下道を通っていく羽目になりました。

折角7人も揃ったのに、このまま解散というのも寂しいので、富士スバルライン五合目までドライブいたしました。

  写真:富士スバルライン五合目にて