獅子の会珍道中第4回獅子の会旅行会顛末記(於 西丹沢・中川温泉) |
平成6年5月29日(日)発行
発行者:久米昇 |
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昨年、幹事・ヤノの怠慢によって、開催4年目にして早くも中止のやむなきに至った獅子の会旅行会でありましたが、会員の中から湧き起こる非難の声に耐えきれなくなったのでしょうか、ヤノもついに重い腰を上げたのであります。だいたいヤノは、頭が軽い割に腰が重すぎるのであります。 今回の開催場所が西丹沢ということで交通の便が悪いため、それぞれが車で集合ということになりました。佐久に転勤していた哲ちゃんと一緒に行こうかと思ったのありますが、哲ちゃんは仕事を片付けてからくるということだったので、私は東京方面からくるメンバー(丹ちゃん、チュー、シイノ、ヤノ)と、御殿場線の谷峨駅で待ち合わせということにしたのであります。約束の時間に余裕を持って着きすぎた私は、無人の谷峨駅前に車を停め、ブラブラしておりました。小さな駅舎にはもちろん人影もなく、のんびりしたローカル線らしい風景が広がっておりました。やたらに白さだけが目につく時刻表には、ところどころ申し訳なさそうに数字が書き込まれておりました。流石にとっつぁんの地元だけのことはあると、妙なところで感心していたのであります。もちろん、私が待っている間に、列車は1本も通りませんでした。
宿に着いてみると、自宅から電話ということで、何事かと思ったら、会社が火事とのこと。会社に電話してみると、もう鎮火して問題ないということだったので、安心して宴会に臨むことができたのであります。
相変わらず早起きのチューと私、いつものとおり朝早くから起き出して、朝風呂に入ろうと階下に降りて行ったのでありますが、ロビーの椅子に怪しげな人影を発見し、思わずギョッとなったのであります。わずかに差し込む朝の光に、その人物の顔を見ると、「おせエじゃねーかよ。」白門会が終わった後、車で駆けつけ、未明に到着してからロビーで寝ていたというとっつぁんでありました。まさかとっつぁん、飲酒運転じゃなかったんだろうね。 とっつぁんを交えて、宿の前で記念写真に納まります。
折角車で来ていることでもあるし、このまま帰ってもつまらないということで、何処か観光にいこうということになりました。とっつぁんの案内で滝の見物に向かったのでありますが、何せとっつぁんの案内でありますから、滝の名前も記憶に残っていないのであります。(※ちなみに、この滝は「洒水(しゃすい)の滝」という名称でありました。)
東京方面に帰るメンバーと別れ、私は哲ちゃんと佐久まで一緒に帰ろうということで車を走らせたのでありますが、私たち2台の車の前を、とっつぁんの車が爆音を轟かせながら、アッという間に視界から消えていったのでありました。 |