獅子の会珍道中

獅子の会旅行会中止顛末記

平成5年7月4日(日)発行

発行者:久米昇

順調に船出したかのように思えた獅子の会旅行会も、4年目を迎えて早くも中断の危機に見舞われてしまいました。思えば、昨年、一昨年と2年続いた大雨は、前途多難な行く末を暗示していたのでありましょうか。
フナキが幹事をすっぽかした2年目の危機は、事務局・丹ちゃんの機敏な行動と、ピンチヒッターに立ったシイノの努力で乗り切ったものの、今回は誰も助け船を出さなかったのであります。フナキのおかげで卒業できたといっても過言ではないといえる会員の中で、フナキには学生時代から世話になったし、確かにヤノの親父さんとお袋さんには世話にもなったが、ヤノに対しては、面倒を見たことはあっても、助けてもらった覚えはないという意識があるからなのでしょう。
いつまでたっても届かない獅子の会の案内に、たまりかねた私はヤノの自宅に電話してみたのです。そしてその結果、我が耳を疑う言葉を奥さんから聞いたのでありました。

今年は皆さんの都合が悪くて残念でしたね

オーイ、皆さんていうのは誰と誰のことなんだい?
ヤノよ。キミの性格は皆が十分すぎるくらい知っているのだから、幹事をすっぽかしたくらいで誰もキミを責めたりしない。だから、奥さんに対してまで苦しい嘘をつく必要はないんだよ。反省すべきことがあるとすれば、キミを幹事に選んでしまった我々の方かもしれないのだから…。

というわけで、今年の獅子の会旅行会は中止です。