獅子の会珍道中

第3回獅子の会旅行会顛末記(於 信州・戸倉上山田温泉)

平成4年5月31日(日)発行

発行者:久米昇

卒業以来、長い間東北地方を転々としていた哲ちゃんが、信州は上田市に転勤してきました。
過日、長野での仕事を終えた哲ちゃん、帰りに私の自宅に寄ってくれました。今日は泊まっていけという私の言葉に耳を貸さず、「否、帰る」と言いながら、結局夜中過ぎまで話をしていきました。迷惑というわけではないのですが、どうせ遅くなるなら、一晩泊って翌早朝に帰った方が楽だったのではないかと思うのです。
…ということで、折角哲ちゃんが信州へきたのなら、今年の獅子の会は信州で開催したいと思い、去年の席上で幹事を決めていなかったのを幸いに、私が名乗りを上げさせてもらいました。ということで、平成4年5月23、24日の両日、信州・戸倉上山田温泉「ホテル清風園」において、第3回獅子の会旅行会が開催されました。

開催当日の23日は、去年と同様の大雨となりました。哲ちゃんと戸倉駅で待ち合わせ、コーヒーを飲みながら東京方面からやってくるメンバーを待ち、「ホテル清風園」にチェックインしました。御殿場から車でとんできたとっつぁん、「あんまり早く着きすぎたんで、そこいらでパチンコやってたよ」。戦果を問われたとっつぁんは、当然というような笑みを浮かべましたが、こちらへのおこぼれはありませんでした。
去年、幹事をすっぽかして雲隠れしていたフナキも、何食わぬ顔で出席し、8人全員が顔を合わせたのであります。

 写真:記念写真

今回の宴会の席上では、チューがパチパチと写真を撮ってくれたのでありますが、私、あることに気が付きました。好みの問題ではあると思うのですが、チューが撮る写真は、構図が斜めのものが多いんですね。性格のねじ曲がった奴は、撮る写真まで曲がってしまうのだなアと、納得した次第でありました。

できれば8人が1部屋でいっしょに泊まりたいという希望を聞いてもらい、大浴場隣の大部屋での宿泊になりました。おかげで、宴会が終わって部屋に引き揚げてからも、夜中まで大騒ぎで、隣の部屋から苦情が舞い込むほどでありました。
上山田温泉の名物に、辛味大根の絞り汁でうどんを食わせる「おしぼりうどん」というのがあり、幹事の私としては、夜食にこれを食いに出かけようと思っていたのでありますが、降り続く雨の中を外出しようなどという殊勝な輩であるはずもなく、去年に引き続き、ただ飲んで騒ぐというパターンで終わったのであります。

来年の幹事にはヤノが決まったのですが、メンバーからは、早くも、大丈夫か?という不安の声が上がっていたのであります。幹事を務める前に、この腹を何とかしろという声を無視して、ヤノは果たして幹事の役目を全うすることができるのでしょうか。

 写真:物議をかもすヤノの腹であります

翌日、とっつぁんは車で御殿場に向かい、東京方面に帰るメンバーを戸倉駅まで送った後、フナキを長野駅まで送る途中に、川中島の古戦場に立ち寄ってみました。