豆知識

豆知識 目次
内科豆知識
皮膚科豆知識
喘息
肺がん
皮脂欠乏症
肺炎
水いぼ

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喘息
喘息についてをご参照ください。

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肺がん
現在日本では「肺がん」が急に増えています。その数は今後ますます増え、21世紀には年間8万人を越えると予測されています。肺がんの発生には喫煙が深く関係しています。この増加は高齢者の増加、女性喫煙者の増加も関係すると思われます。肺がんの患者さんの男女比は3対1となっており、これは男性の喫煙者が多いためですが、将来女性肺がん患者の増加が心配されます。肺がんのできる部位は中央の太い気管と肺の入り口近くの気管支(中心型)、そして、気管支がさらに枝分かれした末端にあるぶどうのように寄り集まった肺胞まで(末梢型)に分けられます。肺がんはがん化した細胞がどんどん分裂して増えたもので、進行するとがん細胞がリンパ管や血管に侵入し、全身に転移します。肺がんの早期は自覚症状がでにくく、症状が現れたときにはすでに病状がある程度進行していることが少なくありません。このうち中心型は比較的早い時期でも「せき、痰」や血痰が現れやすいのですが、末梢型の場合は非常に症状がでにくいのです。そのため、がんが骨や脳に転移しその部位の症状、たとえば腰痛や頭痛などで初めて発見される人が多いのです。では、自覚症状に乏しい早期肺がんをどのよ うに発見すればよいのでしょうか、そこで重要になってくるのが肺がん検診です。「胸部X線検査、胸部CT検査」は末梢性肺がんを見つけるのに有効です。またたばこを多く吸う人に対しては「痰検査」が有効です。1日に吸うたばこの本数に、たばこを吸い続けてきた年数をかけたものを「喫煙指数」といいますが、喫煙指数が400を越える人は肺がんにかかりやすくなっていますのでX線検査とともに痰検査もうけましょう。肺がんにかかりやすい50歳以上の人は年に1回は肺がん検診を受けましょう、本来なら進行するまで発見されなかったがんでも検診で早期のうちに発見することができます。当クリニックでは「胸部X線検査、胸部CT検査、痰検査」セット検査にした肺ドックを受付中です。受付までどうぞ。

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皮脂欠乏症
秋から冬にかけて始まる代表的な皮膚病の一つに、皮脂欠乏症、皮脂欠乏性湿疹があります。皮脂欠乏症は皮膚の脂が減ることにより、皮膚の水分が減少して、乾燥してしまう状態です。この状態になるとかゆみを伴うので、掻いているうちに悪化して湿疹化すると皮脂欠乏性湿疹になります。皮脂欠乏症になる原因は、皮膚の潤いを保つための皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質の三つの物質が減ってしまうことによります。また、空気の乾燥、暖房、頻繁な入浴などの生活習慣も原因になります。治療は、皮膚に潤いを与える塗り薬、また、かゆみや湿疹を抑える塗り薬や、飲み薬などを使いますが、ふだんの心がけが大切となります。次のことがらに注意して下さい。
  1.ゴシゴシこすったり、お風呂に長く入り過ぎて、皮脂をとりすぎないこと
  2.部屋の乾燥に注意する
  3.刺激が少なく吸湿性の高い木綿の下着を着る
  4.アルコールや香辛料などの刺激物を控え、休養を充分にとる
以上スキンケアを充分に行い、寒い冬を乗り切りましょう.

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肺炎
肺炎とは微生物によって肺に炎症がおこる病気です。症状としては発熱、全身倦怠、食欲不振などの全身症状のほかに、咳、痰(たん)、胸痛、呼吸困難などですが、お年寄りでは(咳や熱が出ないなど)症状がとぼしいこともあります。肺炎と気管支炎をあわせた死亡率は全体としては低下してはいますが70歳以上については減ってはおらず、全体では死亡率の4位をしめています。肺炎の原因としては、細菌、ウイルスやマイコプラズマ、クラミジアなど色々なものがあります。肺炎の分類は気管支周囲のみにおこる気管支肺炎、一つの肺葉にまとまって起こる大葉性肺炎にわけられます。肺炎では検査で白血球の増加、炎症タンパク(CRP)の上昇、レントゲンでかげ(陰影)がみとめられます。肺炎がおもいと肺での呼吸がうまく行かなくなって、体の中の酸素が少なくなり呼吸不全になって命にかかわることさえあります。治療としては、抗生物質で治療しますが、最近耐性菌が増えてきたので、抗生物質が効くかどうかを波の検査によって確認する必要があります。肺炎は軽ければ外来での治療でなおりますが、重症なら入院が必要となります、これから寒くなってくるとかぜやインフルエンザがこじ れて肺炎を起こすことがあります。お年寄りでは反射が弱いので咳が出にくく、異物が肺にたまりやすく肺炎を起こしやすいのでとくに注意が必要です、咳、熱が続くときや、お年寄りで何となく元気がないときは肺炎の可能性がありますので早めに受診しましょう。インフルエンザの予防接種を受けることも予防に有効です。

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水いぼ
 以前は夏にしかなかったのですが、最近スイミングクラブが盛んになったためか1年中みられるようになりました。水いぼは直径1〜5ミリほどの皮膚の色と同じか・やや赤い丘疹です。湿疹と違いピカピカ光ってみずみずしく見えるので・水いぼといいます。放っておいて大きくなると真ん中がおへそのように引っ込むことがあります。水いぼの治療でもつとも確実なのは丘疹(ぶつぶつ)の中身をとってしまうことです。先端が輪になった特別なピンセットでつまみ・取ったあとにはばい菌がつかないように化膿止めの薬をぬります、残念なことに水いぽは今のところ塗ってなおすという薬は見つかっていません。水いぼは・中には自然に消えてしまうことがあります。そのためか放っておくおかあさんがいますが・いくら自分では増えないといってもその水いぼがあるあいだは他人にうつす危険がありますので、取ってしまうようにしましょう。

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