ウサギコウモリPlecotus auritus
ヒナコウモリ科

環境庁RDB 絶滅危惧U類


 2001年6月13日 曇り
 御所平のお寺、隆昌寺さんから電話があり、駆けつけてみると
そこにはコウモリの赤ちゃんが保護されていた。この場所では、
昨シーズンもウサギコウモリの幼獣と成獣の死体が相次いで
拾われていたため、すぐに同じ種とわかった。しかし、今度はちがう!!
生きている。

 写真には写っていないが、腹には、まだへその緒がついた状態。
すぐに粉ミルクを買いに走り、夜を徹しての3時間おきの授乳。
目を覚まして、動いているときには「チッチッチッ」という、か細い声を
発する。
 一家総出での保護の努力も空しく、数日後に死んでしまった。

 授乳のタイミングは最初は手探り。やがて、お腹がすいていない時には、
刺激しても起きないことがわかり、その結果、約3時間おきとなった。
腹が透けて見えるため、ミルクがたまっていく様子がよく観察できた。

 死亡時の体重は2.3gだった。

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