川上村公民館の生涯学習プログラム
自然観察教室
写真は2001年5月 千曲川上流部 毛木場にて
2000年度の記録
’00年12月3日
林道鞍骨(くらぼね)線を登り、村では珍しくなってしまった
ブナの樹に会いにいきました。村に住んでいても、まだまだ
行ったことのないところや、知らないところがたくさんあるも
のです。
この日のおめあては「ブナの実」! 山のそばに暮らして
いても、はじめてブナの実を見る参加者がほとんどなので、
ワイワイ、ガヤガヤと楽しい木の実ひろいになりました。
’01年1月17日
御所平の柏垂(かしわだれ)にある、カラマツの採種園は、20センチ近い雪におおわれて
いました。「からまつだんご」(=カラマツの実)を採り易くするために、まるで盆栽のお化けの
ように仕立てられた木の形に、一同唖然としてしまいました。採種園周辺には、伐採後に放置
された林があり、御所平のあたりで自然のままにまかせておくと、最初にどんな林ができるのか
を、実際に見て確かめることもできました。
’01年2月17日
昨年と同じく、村でいちばん暖かい場所に行くことにしました。
御所平の龍昌寺(りゅうしょうじ)から、細川のくぼへの登り口
にある、冬も凍らない池までの往復です。
驚くべきことに、ここは冬も凍らないだけでなく、村では珍しい
桐の木や、竹が生えているのです。
写真ではわかりませんが、女の子が持っているのは、スギの
果実がついた枝です。
’01年4月17日
川端下(かわはけ)どうだんの森では、残り少なくなった
いわゆる天唐(=天然カラマツ)を見ることができます。
写真の親子のうしろにあるのは、約200年生の天然
カラマツの切り株です。200歳という年齢のわりには、
こじんまりとしているのは、厳しい気候にさらされながら、
年間、わずかずつの太りかたしかできなかった、天然の
木である証拠です。
ほかにも、昭和2〜30年代を思いおこさせる、
すみがまの跡を見ることもできました。今の姿からは想像
もできませんが、山は大切なエネルギー源だったのです。
’01年5月6日
川上村といえば、千曲川源流の村。源流標があるところまでは、3時間近い道を歩かな
ければなりませんが、源流への出発点である毛木場の駐車場から、少し歩いただけでも
美しい流れに触れることができます。
このページの一番最初にある写真は、源流と十文字峠の分岐点から、十文字側に入った
ところにある、千曲川の様子です。鳥の歌声を聞きながら、川の淵に生き物の姿を探し
ましたが、残念ながらお目当てのサンショウウオの姿を見ることはできませんでした。