ネイチャーゲームの記録 ’97年度 この年より二つの保育園
97年4月17日 生き物の絵+名札 作り 対象 一保年長 ゾウとキリン 約40名 二保年長 約20名
場所 屋内(教室) 内容 @ 「川上にいるいきもの」というテーマで絵を描いてもらう。 A そこに自分の名前を書き、名札のかわりとして頭にかぶってもらう。 反省点、感想 「いきもの」と言われて、子供達はおおいに悩んだ。 予想外の反応だったが、よい刺激になったのではないか。 子供からでた、「虹はいきものか?」という質問が印象に残った。
97年5月17日 木のゲーム 紙芝居モーリーさんのテーブル 対象 一保年長 ゾウとキリン 園庭でゲームのあと室内 約40名 二保年長 秋山沢でゲームのあと室内 約20名 内容 @ 木の形を体で表現する。まずやって見せて、次にいっしょにやってみる。 A どれか自分の木を決めてもらい、その形をしてもらう。 B それが、どの木なのかを、みんなで当てる。 C 部屋に入って、森の木の紙芝居。 反省点、感想 前回と違い、さまざまな形の木があること、秋山沢では、人が一本一本植えた 木がある、というまとめをすることができた。子供たちは驚いていた。 切られたあと、木が二度目の人生を歩むこともわかってもらえた。
97年6月17日 ストーリーテリング 対象 一保年長 ゾウとキリン 屋内(広場) 約40名 内容 @ 水がどこから来るのかを子供達に聞いてみる。 A 源流のひとしずくから始まる、水の旅の物語を話す。 B 海に下り、雲となった水が、再び源流の山に降り注ぐ。 途中に、みんなの使い終わった水を、また誰かが使っている ことがわかるような、ストーリー展開にする。 C 最後に「源流」ということばをみんなで言ってみる。 反省点、感想 前回、物語の内容をイメージしてもらいにくかったという反省が あったが。今回もそのようであった。終了後、先生から ★ 「目をとじて想像する練習を、子供たちの好きなもの、例えばケーキなど で行うとよりよい」とのアドヴァイスを先生から受ける。
97年7月17日 鳥の泣き声クイズ 対象 二保全員 約80名 一保年長 ゾウとキリン 約40名 場所 屋内(ひろば) 内容 @ 夏鳥のイラストを4枚用意し、最初にそれぞれの鳥の鳴き声を カセットテープを使って覚えてもらう 鳥は、カッコウ、オオヨシキリ、ヨタカ、アカハラ A テープの声を再び聞かせて、4枚のイラストのうち、どの鳥 の声なのかをあてる。 今回は、各自が「この鳥」と思うイラストの前に集まるという 方法をとった 反省点、感想 年小でも、やり方を工夫すれば可能である。 それぞれの鳥に、自由に名前をつけてもらったが、 ニワトリやヒヨコなどという、既成の鳥の中で子供たちの 記憶に有るものの名前しかあがらず、子供たちの想像力を 引き出すことができなかった。 意外にも、子供たちは1種に集中せず、4種の鳥のところに バラバラに集まった。それぞれが自分の耳に集中し、独自の 判断を行っているようだった。 自作のイラストが小さく、後ろの子供たちに見えにくかった。 大きな写真を用意したほうが良いとの、先生からのアドバイスがあった。
97年7月25日 紙芝居の読み聞かせ 「オオムラサキ」 一保年長 ゾウとキリン 約40名 お泊り保育に訪問し、保育園の備品の紙芝居を読み聞かせ。
97年9月4日 シカと木のゲーム 対象 一保全員 約120名 キリン+リス、ゾウ+パンダ、クマ+ウサギの 上下2組ずつ 園外保育:大深山公園 内容 @ 山の動物の問いかけ 角をジェスチャーで作って、クイズにする A 木のやわらかいところと、丈夫な皮の説明 B ルール、皮が破けたら負け。皮を食べてウンチをする C 木の皮をもっと強くするには? 外の子に腕をくんでもらう 反省点、感想 「木があるからシカが居るんだね」というまとめにつながった。 子供から、「木も生き物でしょ?」という問いかけがあった。
97年9月6日 シカと木のゲーム 対象 二保全員 ウサギ+パンダ、キリン+クマ 約80名 場所 屋内(ひろば) 反省点、感想 ウサギ、クマで各ひとり、(シカが怖すぎて)泣かせてしまう。 子供たちが集中しすぎて興奮する。屋外向きのゲームかもしれない。 シカのしぐさを少しまねしてから、始めると良い。
97年10月17日 森の一年 対象 二保年長 堤防の上で 約20名 一保年長 ゾウとキリン ひろば(屋内) 約40名 内容 @ 山をながめて、森の色などを問いかける A 春の芽吹きと花、夏の台風、秋の紅葉と落葉、冬の雪を 自分が木になって、体で表現してみる 春はグングンと延び、夏の台風では、強い風に耐えきれずに 倒れてしまったりもする B 全員で、春夏秋冬を続けて、二度繰り返してやってみる シカの角を拾ったので、森の住人のものということで、 子供たちに見せた 反省点、感想 音楽を入れ、次回は年中もいっしょにできないか。そうすれば 運動会などでの発表にも使えるのではないか。 子供たちは、自分で表現できるかできないかの境目にある。 楽しんでいた。動きのあるものが好まれる。 屋内でも、屋外以上にもりあがる。 まとめ、または導入のお話しとして、森の一年のお話しを 作って聞かせると良いのではないか。
97年11月17日 森の一年(音楽つき) 対象 一保年中と年長 ゾウ、キリン、パンダ、クマ ひろば(屋内) 約80名 二保年長 ひろば(屋内) 約20名 内容 @ 10月に行った森の一年に、四季夫々の音楽をつけて行う A 春の芽吹きと花、夏の台風、秋の紅葉と落葉、冬の雪を 自分が木になって、体で表現してみる 春はグングンと延び、夏の台風では、強い風に耐えきれずに 倒れてしまったりもする B 全員で、春夏秋冬を続けて、二度繰り返してやってみる 反省点、感想 楽しんでいたが、一保では子供にわかりにくい音楽を 使ったため、ハッキリと森の四季を演じることができなかった。 そのため、二保では曲を録音しなおして行った。
98年1月17日 読み聞かせ「おにたのぼうし」(作:いわさきちひろ) 対象 一保全員 ひろば(屋内) 約120名 二保年中年長 ひろば(屋内) 約40名 内容 @ 節分について、子供達に聞いてみる。 A 絵本の読み聞かせ。 B みんなのそばにも、おにたがいるかもしれないことを話す。 反省点、感想 以後、これを節分の時期の定番にしたい。 120名でも、子供たちは集中しておはなしを聞くことができる。
98年2月17日 鳥と虫のゲーム(色おにの応用) 対象 一保年長 ひろば(屋内) 約40名 3月17日 対象 二保年小年中 ひろば(屋内)約40名 内容 @ 虫たちと、それを食べる鳥たちの関係から、虫たちが 食べられない為に色を利用して隠れるこを話す A 自分の衣服のどこか一部分と同じ色の場所(カーテン、 壁など)にさわれば、鳥からは見えなくなり、食べられなく なるというルール B 後から、先生にも加わってもらい、鳥の役2名で虫役の 子供たちを追いかける 反省点、感想 一回でルールを理解できない子供には、実際にやりながら 繰り返し説明する。 活発な子供意外は、一度隠れると動き出さなくなるので、 誘い出す何かがあったほうが良い。
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