インフルエンザのワクチンについて

国立予防衛生研究所によれば、現在流行しているA香港型のインフルエンザウィルスは、今年生産されたワクチン成分と合致していることから、ワクチンの接種によりインフルエンザの症状を軽くしたり、重篤な合併症を防ぐ効果があります

現在までに例年より多くの感染者数が報告されており、これから2月にかけて流行が続く可能性がありますので、65歳以上の方、基礎疾患を有する方(心疾患、肺疾患、腎疾患など)は、かかりつけ医とよく相談の上早めに接種を受けることをお勧めします。

インフルエンザのワクチンは通常およそ1〜4週間間隔で2回接種を行いますが、大人であれば過去のA香港型インフルエンザ流行時の免疫を有していると考えられ、1回の接種であっても1週間程度で追加免疫効果が期待できるという専門家の意見もありますので、今回の流行においてはまずは接種を受けることをお勧めします

平成11年1月30日


平成10年11月〜平成11年3月のインフルエンザ流行について

 昨年十一月から今年三月末まで、県内のインフルエンザとみられる患者は一万六百二十四人にのぼり、大流行した昨シーズン同時期の九千九十四人を上回ったことが二十二日、県保健予防課のまとめで分かった。昨シーズンほど短期間に患者発生が集中することはなかったが、二種類のウイルスの感染が広がったため、流行期が長期化した。
 今シーズンの主流だったウイルスはA香港型とB型。A香港型の流行のピークは一月第三週で、患者数は千三百四十五人。B型のピークは二月第四週に訪れ、患者数は八百八十九人だった。学校、保育園など施設や学級を閉鎖した数は四カ所だった。
 昨シーズンはA香港型ウイルスが爆発的に流行し、ピークの二月第一週には二千百十八人の患者が発生。閉鎖した施設や学級の数も十四カ所で統計がある九一年以降で最多だった。B型の流行はなく、一時的なピークを過ぎると急速に収束した。
 今シーズンは当初、A香港型の流行が予想された。A香港型は昨シーズンの流行で多くの人が抗体を持っており、「流行は小規模に終わる」という見方もあった。が、B型のウイルスの感染が広がったため、ピークが二度訪れ、流行が長引いたという。

平成11年4月23日


 65才以上の方は1回接種、65才未満の方は1回または2回接種です。当院では毎年11月より6才以上の方を対象にインフルエンザの予防接種を実施しております。65才以上の方用のインフルエンザワクチンはまだたくさんありますので、電話で予約頂けます(平成13年12月3日)

 

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