2002.05.03

GW後半、ランクル様企画の東北バックカントリーツアーに合流した。場所は山形県小国町。新潟・福島・山形の3県にまたがる、飯豊連峰の石転び沢を滑るのだ。メンバーはランクル様、たま様、F田さん、Allison、ガクさん、ボクの6名。


飯豊山荘の先より歩き始め

車を止めたところからしばらくは夏道歩き。ザックにスキーをつけて、エッチラオッチラと歩き始める。慣れない兼用靴での登山は結構気を使う。おまけにスキーが木にひっかったりして、バランスとるのも一苦労。


ブナの林を抜ける

何度か沢を渡り、ようやく雪渓に出た。ここからはシールをつけてスキーで歩ける。ラクチンチン♪ しばらく行くと石転び沢の出合に出た。


石転び沢出合(左が石転び沢)

ここで荷物をデポして、昼までは右の門内沢で遊ぶことにした。


門内沢


門内沢の登り

門内沢には石や雪塊がゴロゴロ落ちていた。時々右手の崖の雪が崩れた。小規模な崩落だけならいいけど、大きいのが来たら一溜まりもないな・・・

12時近くまで登って、昼飯。振り返ると朝日連峰が見えた。

さあ、一本滑るぞ! ほとんど空荷なので思う存分滑りたいところだが、石や雪塊、それに雨の流れた溝があって思うようにシュプールが描けない。


たま様のテレマークターン

ようやく滑れるようになったら、もう出合だった。荷物を雪から掘り出してパッキングのし直しをしていたら、目の前の崖から大量の雪が崩れ落ちてきた。お〜、ブルブル。

さあ、フル装備に戻ったところで今度は石転び沢の900mUPだ。上を見ると朝会った中高年の登山隊が列を作って最後の壁を登っているのが、アリンコのようにみえた。あそこまで登るのか・・・

それにしても石転び沢の名に恥じぬ沢だった。時々音もなく雪塊が横をすり抜けていったり、左右の沢から石や雪塊が落ちてきたりとヒヤヒヤものでした。


石転び沢に落ちていた雪塊

段々に沢の傾斜はきつくなり、最後は40度以上の壁を登る羽目に。当然シール歩行はできないので、スキーをザックにつけ、キックステップで高度を稼ぐ。振り返ると出合が眼下に見え、高度感120%! 高所恐怖症のボクはチキンが入るは、体力の限界だはで涙がでそうだった。

ようやくカイラギ小屋が見え、傾斜もゆるくなったので後ろを撮影。


F田さん


石転び沢上部から出合まで

16時過ぎ、息も絶え絶えにようやく小屋到着。はぁ〜、平らって素晴らしい。小屋の床で少し横になる。

晩飯はキムチ鍋。干し鱈(ランクル様セレクト)がイマイチだったけど、ウインナーと凍み豆腐と葛きりが美味かった。

 

2002.05.04

夜中にランクル様に蹴られた。まったく昨日はネコが枕元に山鳥を銜えてきたし。今回の山行は寝不足気味だよ。

5時過ぎ起床。予報では今日は雨だったが、幸いまだ降っていなかった。朝飯にモチスープを食べ、下山開始。ガクさんとはここでお別れ。ガクさん、いろいろありがとう。

小屋から最初のしばらくは40度オーバーの斜面。涙がチョチョ切れそうになりながら、なんとかクリア。その先は雪塊がゴロゴロしている斜面。油断していると上から降ってくるかも? おちおち休んで居られないので先を急ぐ。途中やはり雪塊が降ってきたが、15mほど横を通過していった。

ようやく出合の付近で小休止。ここでたま様が持ってきたデジタルビデオで撮影大会。たま様、あとでデータ下さいね。


ランクル様


Allison


たま様


Allison

毎度のことながら、下りはあっという間。すぐに夏道の取り付きに出てしまった。またスキーを担いで夏道歩き。お昼前にようやく林道に出た。


お疲れ様でした

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