氷沢遡行
2004.7.10・11
今冬は知り合ったテレマーカーや山スキーヤーから、夏は沢登り!って聞くことが多かった。ビショビショ&藪漕ぎといったイメージが強かったが、山の恵みにイヒヒな旅的要素もあり楽しそうなので、沢デビューしてみた。R&B7月例会山行氷沢遡行メンバー:ヤンベリーダー、サイトーさん、ぶんさん、みついさん、くまくらさん、ボク
笹ヶ峰に向かう車のラジオは午後から局地的に大雨とのこと。デビュー戦で増水→撤退かとチト不安。でも空はカラリと晴れ、さわやかな朝の笹ヶ峰到着。
笹ヶ峰
発電所までは林道で車が入れると思ったが車止めがあって、林道歩きで、発電所上到着。ここからガツンと下って入渓。
西野発電所より入渓
すぐに氷沢出合。
氷沢出合
しばらくは河原歩き。う〜ん、単調で飽きる。と思っていたらゴルジュになった。
ゴルジュ
腰まで浸かる
脛まではネオプレーンで覆われていたので気にならなかったけど、水冷たい! 腰まで浸かると凍りそう。ネオプレーン様々だ。
また河原歩きになった。倒木にキノコ発見。ヒラタケとかいう喰えるキノコらしい。晩飯食材として採取。
晩飯発見
ちょっと休憩。水がきれいなので沢の中をのぞいて見たくなった。水中眼鏡をしてちょっと潜ってみた。お〜、きれい。岩魚はさすがに見えんな。
ちょっと泳いでみた
さらに進むと橋ゲタが現れた。かつて森林軌道でもあったのか?
橋ゲタ
その先は林道の橋、氷沢橋が架かっていた。雨だったらここで撤退だが、まだ持ちそう。
氷沢橋
氷沢橋からは単調な歩き。景色が変らず飽きる。と思ったら土砂降りになった。乙妻沢出合を過ぎ、山スキーでおなじみの北東斜面の下を過ぎたところで林道に上がれたが、雨も小降りになり、沢増水の気配なし。この辺の森の保水力は素晴らしい。
高妻沢出合。この辺りでテン場を探すことにした。
高妻沢出合
山スキーで休憩した台地で泊まることにした。張ったロープにタープをぶら下げるシステム。クライミングのロープワークがここでも役に立つのだなとしみじみ。
テン場
プルージックでロープを張る
釣師くまくらさんに食材ゲットを託し、残りで焚き火を熾す。雨で湿った流木でも、メタ一個でも熾せるものだな。MSRを突っ込み強制的に熾していたな>昔の自分
食坦はひげを剃ったみついさん
焚き火をおこす
焚き火でもろこしとジャガイモを焼き、ヒラタケを炒める。どれも美味い。釣師帰還、エモノは18cm1匹。この沢は大物が居ないみたいで岩魚餃子は諦め、明朝の岩魚汁にまわすことになった。
もろこし美味かった
また雨が強くなってきたのでタープに避難。餃子の代わりにチヂミになった。具がニラだけなので、ギョニソ、チーカマ、柿の種を具にしてみた。まずまずのお味。
具がないので柿の種チヂミ
16時前から飲んだため、食材尽きてもまだ明るかった。酒も尽きた頃ようやく暗くなった。
暗くなった
雨がやんだので焚き火に戻った。やっぱ焚き火は気持ちいい。ウッツラウッツラしてきたのでタープに戻り就寝。
再び焚き火
夜中は雨もすっかり上がり星空も見えた。おかげで冷え込み。3時くらいから眠りが浅かった。ぶんさんが焚き火を熾しなおしたので、4時過ぎに起きて焚き火に移動。5時から朝飯仕込んでいたら、また雨が降ってきた。よって朝飯はタープ下。
朝飯
雨も上がり、遡行再開。予定では氷沢を詰めて、五地蔵まで登るつもりだが、途中エスケープも可能。
氷沢を往く
佐渡山のコルの下を過ぎ、白子山のコル(仮名)の下も過ぎ、五地蔵山中へ。歩いていたら岩魚が河原に転がっていた。びっくりして沢から飛び出てしまったのか。お腹いっぱいなので沢に戻してあげた。
岩魚ちゃん陸を往く?
二股を過ぎると傾斜がきつくなり滝も出てきた。
滝が出てきた
連続する滝
沢床もナメになりきれいな感じ。と思っていたらどう登るのよ?っていう滝が出た。とりあえず高巻くそうで、ヤンベリーダーがトップでロープを張った。
高巻きする
ロープあってもボクにはシンドイ登り。足がすべり3度滑落。プルージックで登っていたから1mほど落ちるだけだったけど。なんとかロープを頼って登りきる。
そのさきも滝が延々続く。こりゃムリだわと思ったら、ヤンベリーダーが撤退を決めてくれたのでほっとする。
さらに続く滝
ほっとするのもつかの間。撤退てことは今の滝を降りるってこと。沢での初懸垂とあいなりました。
懸垂
冷たい
あとは沢下り。滑り台があったので遊んでみた。冷たい。
氷沢を下る
白子山のコルへの沢に入り、途中から藪漕ぎになって、コルへ。
藪漕いで、白子山のコル
コルから七曲がり水を下って佐渡山の麓から藪漕ぎで林道へ出て、あとは大橋まで降りておしまい。
佐渡山の林道に脱出