こんなものづくりのやり方があってもいいんじゃないの





・・・その1・・・三次元の物体を簡単に作る方法



最近は三次元CADやCGも非常に安価になったから
簡単に立体形状を作り出すことができる。

ここまでできるのだから
実際の三次元の立体形状ももっと簡単にできてもいいだろうと思うのだが
どうだろうか。


最近は光造形のシステムも出始めのころに比べれば
とても安くなってきて
300万円くらいのものも出てきているし
パソコンで動く簡単なNCフライス盤なんかはもっと安価で
ガンガン削れるわけではないが三次元形状を
趣味の延長で作り出す方法としては
なかなかのものだ。

だが、もっともっと簡単に安くできる仕組み、、
素人や遊びの延長で使えるものはないだろうか。

こういったものとしては
断面形状にミシン目を入れた紙を重ねて接着し
それを手作業で削り出す、という機械もあるのだが
これもやはりプロ用でできているんだろう、、
素人が遊びで手を出せるようなものではない。

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三次元CADでできた形を実際の形にする場合
立体の等高線で切った形状を出力し、
その通りに紙にミシン目を入れ切り取ったり
光造形であれば光で固まるプラスティックを
等高線で切り取った形状で固めていく、、
というやり方になる。
俗にいう、「2.5次元」加工ということになる。


まあ、立体形状を二次元形状の集合体に考えて
まずは二次元形状を出力するということまでは
非常に簡単にできるし良い考え方だと思う。


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ところで
光造形システムやあるいはパソコンで動く簡単なNCフライス盤よりも
自分が持っている道具を使ってこういうことが簡単に
できないだろうか、と考えた。

特に、パソコンを持っていれば必ずといっていいほど
持っている「プリンター」が使えるのではないかと考えた。

考えてみれば
プリンターで二次元の形状に印刷したものを
はじからどんどん印刷して
それを端からどんどん切り取って
それを最後に重ねあわせれば
簡単に「三次元形状」にすることが可能なはずだ。
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組み立て時は「ズレ」が出てくるだろうから
あとで位置決めの穴を二つあけられるように印刷しておく。
こうすれば組み立て時に位置決めピンを差し込んで
組み立てることで「ズレ」は防げる。

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切り取ることが面倒ならば
カッティングプロッターがあるし
これだったら
プラスティックフィルムなんかでもカットできるから
最後に組み立ててプロトタイプなり製品そのものにするにしても
良いのじゃないかと思う。

カーボンファイバーなんかの製品を作るのに使う
「プリプレグ」という
カーボンファイバーを使って編み込んだ布状のものに
樹脂と硬化剤を染み込ませたものがある。
これを型に入れてそのまま炉に入れて焼くと
硬いカーボンファイバーでできたいろんな形ができる、というのが
レーシングカーなんかに使われるカーボンファイバーの
使い方だ。

だからもしカッティングプロッターでこういうものも切れて
それを重ねて組み合わせ、固めることができれば
これもなかなか面白い加工方法になるんじゃないかと思う。

それ専用の板状のフィルムと硬化剤のようなものがあっても
尚良いだろう。

元に戻るが、
紙の場合でもなにかそんなようなことはできないだろうか。

いちいち切り取ることをせず、
かといってカッティングプロッターも買わなくても
プリンターでそんなことができたら面白いのではないか、、
で、考えてみたのだが、

プリンターに使われるインクが
超難燃性のインクであればいいのじゃないか、、。
印刷した後の絵のようなものを
そのままオーブンレンジなんかに入れて
印刷していないところを燃やしてしまう。
あとには印刷した超難燃性のインクで守られた部分が残っているから
それを重ねていけば良い。

あるいは、インクのなかに
熱によってかたまっていくような
そう、ちょうど、粘土のようなものがインクに入っていて
やはり印刷したあとそのままオーブンレンジに入れて
もやしてしまうのだが
粘土入りインクで印刷された部分はちょうど瀬戸物が
焼けて固まるように
残っていくはずだ。
これを重ねて形にしてもいいだろう。

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ところでこういうシステムが簡単で安価に供給できたら
後はなかに入れる電子デバイスがあれば
案外簡単に情報端末みたいなものや電子的な製品もできると思う。

なかになにかをいれることを考えなくても
それだけでも充分にいろいろな「もの」はできる。



例えばフィギュアやおもちゃの形状などもできるし
(写真は友人が紙粘土で作ったものだが、こんなものもできるだろう)
例えば携帯電話のストラップなんかも簡単にできるではないか。








三次元のキャラクターの形状を自分で作ったり
あるいはそういう三次元のキャラクターの三次元データを
どこかインターネット上に集めてまとめておいておき
販売してもいいだろうし
人によって自分では工作が難しいという人もいるだろうから
そういう場合は
小さな工房として出来る人が作ってあげても良いのじゃないかと思う。

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こういう仕組みができてくれば
そして、それが非常に安価で精度もよくできて
外見もきれいにできれば
いろんなものに応用は広がると思う。

手先の器用なひとであれば
そんなことしなくても、自分で粘土を使って作れるよ、
ということもあるだろうが重要なことは

違う場所にある他人が作ったデザインとか、知識だとかは
インターネットによって多くの人々に
簡単に届けることができるようになるということだ。
こうなってくれば
それを実際に形に作ることが簡単に出来さえすれば
自分の目の前、あるいはすぐ近くで
欲しいものが実現できることにもなる。

もちろん、どこかにそういうことができるおおがかりな設備が
あって、そこに委託するという方法もあるとも思うが、
せっかくなんだから
自分で作ることができれば良いと思う。
そんな素人や趣味半分みたいなことの延長に
もしかしたら新しい時代の生産システムの可能性が
秘められているんじゃないかとも思っている。







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