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その26



2004.1.12

今年もよろしくお願いします。

年末から新年にかけて
テレビを見る機会がふえて
これでもかというくらい
コマーシャルを見せられる。

特に携帯電話のコマーシャルには
驚くほど遭遇するのだが
なかにはおもしろい情報もあって
なるほどなあ、と思ったりもする。

一番なるほどなあ、と思ったのは
「骨伝導スピーカーのついた携帯電話の発売」だ。

以前から骨伝導のスピーカーというのは
商品化されていたり
軍需用にはとっくに採用されていたりと
目新しいものではないのだが
これが携帯電話に使われたとなると
携帯電話の使われるケースというか
場所や可能性はいろいろ広がるだろうと思う。

音のうるさいところで音を聞き取る、というのは当然だろうし
そこから考えられるビジネス利用もいろいろ可能性が出てくる。

ところで骨伝導のスピーカー(と言っていいのかわからないが、)
で、音を聞くという以外になにか使えないだろうか。

以前このアイディアノートに書いたアイディアがある。

肩凝りを直すための振動式のマッサージ機が売られているが
あれを首の後ろにあてたまま
テレビを見ると振動のためだろう、テレビの画面が
揺れて見える。

マッサージ機のことを忘れて
テレビが壊れてしまったと思って横の人に聞くと
揺れていないという。
つまりマッサージ機の振動のためだとわかった。

で、当時、この現象を使って
なにかできないかと考えた。
とりあえずはテレビの画面に
通常は見ることができないとような画面を
振動を見る側の人間に与えることによって
作り出す可能性があると思える。

例えば立体の画像を見ることができるくらいは
ありえそうな気がする。

で、当然マッサージ機だけではなく
携帯電話の骨伝導スピーカーを利用して
そんなことができないだろうか。

例えばこんなサイトがある。
http://www.well.com/user/jimg/stereo/stereo_list.html

左右の視点を素早く動かすだけで
立体的に見えるのだが
これを振動によってなんらかの同期をさせたりしたら
どんなふうに見えるのだろうか。



2004.1.18

今日のコラムでも書いているのだけれど
最近デジタル家電とかデジタル薄型テレビとか
新しい家電の登場でにぎわっている。

一方でユビキタス社会が来るとかで
いつでもどこでもコンピュータという言葉も
流行っている。

デジタル家電同志や
さまざまなもの同志が
つながっていく時代になっていくということなのだし
おおまかにみればそれは多分間違いのない方向だとは思う。

でもなんでもつながるというのも
最近どうなのかな、と思う時がある。


物には最近はICのタグ、RFID、を入れ込めば
そのものに付帯するさまざまな情報を
デジタル化してものに付けておくことができる。
外部のものなり情報なりとものをつなぐ時には
そのタグの情報がやり取りされることになり
外部の要請や状況の変化によって
ものの本来の機能が機動したりする、ということなのだ。

最近はものだけではなく
情報や場所や例えばインターネットの中の情報にも
タグに相当する情報を置いておくことができるようになってきた。
ちょっと前で言えば
HTMLとSGMLから発展したXMLという言語だ。
文字どおり「タグ」を文書や言葉につけることによって
メタ情報を文書に持たせることができる。

XMLは一時注目されたのだが
その後ちょっとパっとしなくなった。
でも最近は
「セマンティックウェブ」という言葉が出てきた。
インターネット上の情報にメタ情報を持たせて
コンピュータやその中の機能がある程度自動的に
情報と情報をつなげたり処理をしたりする仕組みだ。

「セマンティックウェブ」という言葉は
今後も知っておいても良いと思う。

で、この「情報」での「セマンティックウェブ」や
「もの」につながる「ユビキタス」は
両方が進化しつながって
高度情報社会を形づくっていくのだろうとは思う。


、、しかし、しかしである。

「セマンティックウェブ」にしても
「ユビキタス」にしても
いずれはつながるということは理解できても
どうつながっていってどう役立つのか、が
いまいち明確ではないし
イメージもわかない。

例えば
昨日の新聞にユビキタスの説明で
机の引き出しのなかに
デジカメと液晶画面をつけて
孫が紙に書いたメッセージやオモチャを机の引き出しに入れると
オバアチャンのほうにそのメッセージが伝わる、
というアイディアが大学の先生の家では実際に使っていると
載っていた。
机の引き出しにカメラと液晶画面をつけるというのはたしかに
テレビ電話でやり取りするよりは
いままでになかったやり方だからおもしろいとは思う。

もう一つのアイディアで
天気予報の情報にあわせて
トースターで焼いたパンの表面に
お天気マークや曇りマークの
焼けた跡が付くトースターを造ったというものなのだが
これもなるほどなあ、とは思う。

どれも今まで考えてもいなかったような「つながり」だから
おもしろいとは思うのだが
しかし必然性があるか、合理性があるか、というと
ちょっとハテナ、である。

夢を見るための機械とか
犬や猫と会話する機械とかが
出てくる時代だから

必然性や合理性だけを考えていても
今後のビジネスにどんなものが出てくるか
どんなものが市場に受入られるかは
占うことはできないのは承知なのだが
そうだとしても
もうちょっと合理性や必然性のある「つながり」の提案が
でてこないだろうか。

というわけで
今後はユビキタスだのセマンティックウェブだのと
情報がいたるところに付けられて
いたるところとつながることができる時代にはなるのだ。
しかし、それをどうつなげていくかは
まったく別の話しで
むしろその「どうつなげるか」を
考案するビジネスが今後は重要になっていくだろう。

もうだいぶ以前の本だが
なるほどという一文があったことを思いだした。
「コンテンツよりコンテキスト」
「文章よりも文脈」
「個々の中味よりつなげかた」
とでも言えばいいか。

個々のコンテンツは今後もたくさん出てくる。

情報の中味はどんどん登場する。
しかしそれをどう組み合わせたり
自分がどう関与するかを提起できる力があるかどうかが
もっと重要になっていくだろう。

ユビキタスだのセマンティックウェブの時代になれば
RFIDとか
XMLとかが
重要になる、ビジネスにもなる、ということも
たしかに間違いではないのだろうが
これは一時の
ホームページ業者になれば儲かるとか
プロバイダーになればビジネスになる、とかいう議論に似ている。

いまからだったら
「どう情報をつなげるか」
「どうものをつなげるか」
を考え出す能力を持つことがより重要になるはずだ。
まさに本当の意味での
「コーディネータ」「プロデューサー」が
あるいは「編集能力」が
必要とされる時代なのだ。



2004.1.25

先日新聞に「恵方巻き」というものの話題が載っていた。

何のことだと思ったのだが

なんでも、江戸時代から
関西のほうで起きた風習で

節分の時に「恵方」という方向を向いて
(今年は東北東だが毎年方向は変わるのだという)
無言で太巻きを食べると幸せになる、という言い習わしがあって

最近ではコンビニが「恵方巻き」の作法にかなった
太巻きを販売しているのだという。

で、この「恵方巻き」用の太巻きが結構毎年売れているらしい。

こういう風習や習わしだから
多分宗教的な裏づけがあってのことだと思えるのだが
どうやらそうではなく
大阪の海苔問屋が
江戸時代末期に商売繁盛をねがってはじめた、というのだが
要は「仕掛けた」というのが本当のところだろう。

なんだか
ボジョレーヌーボーをはやらせた演出や
2月14日のバレンタインデーのチョコレートの仕掛けのようだが

しかし以前ボジョレーヌーボーの時にも書いたけれど
こういう市場を一からしかけて創る作業は
おおいに賞賛されていいことだろうと思う。

で、もうちょっと内容を詳しく見てみると

イトーヨーカドーでは
方位磁石を予約客にプレゼントするのだそうだ。

これは当然といえば言える。

少なくとも今年の恵方が東北東だといわれても
その東北東がどの方向かを知ることはなかなか難しい。

東西南北でさえ、なかなかそうは簡単に知ることができないのに
東北東ではちょっとまちがえば東北や東を向いてしまうだろう。

以前は店員が方角を教えていたというが
それではその場で食べるのでもなければ
自宅や会社ではわからない。

方位磁石をプレゼントするというのは「正しい行為」だ。


で、消費を刺激するための「おまけ」は大事なことだと思う。

以前も話ししたが

例えば1%の塩水の摂取が
血の流れを良くするのだと最近言われている。

それまでどろどろとしていて流れの悪い血流が
1%の塩水を飲むことで途端に流れが良くなるのだという。

塩も最近はいろいろと種類が出ていて
自然の塩でミネラルの入ったようなものも
たくさん市販されているから
塩水を飲む、というのも
良いことかもしれない、とこのことを知って思ったのだが、

しかし、
そうはいっても
1%塩水をどうやったら作れるのかは
案外誰も知らない。

重量比で作るから

1000CCの水であれば
10グラムの塩を入れれば良いということはわかる。
だけど10グラムの塩がどれくらいの量かを知る人は
料理人やキッチンに精密な計量計りをもっている人位しか
いないだろう。

だから最近はやりの自然塩なんかを販売している企業なんかは
ペットボトルの
500CCや1000CC用に
5グラムの塩を計れる小さな(多分)計量カップが
おまけで付いていれば良いと思うのだ。

それが費用的に大変ならば
いったいどれくらいの量が5グラムなのかを
紙に書いてくれて
塩が入っている袋につけてあるだけでも良い。

あるいは厚手の紙に型紙を印刷してくれて
それを切取って曲げたり組み立てたりすれば
5グラムの入る簡易の計量カップが出来るように
なっていても良い。

ともかく、実際に売るもの、以外に
それを販売促進する別のものがあるだけで
売れるようになる、ということはあるのじゃないかと
今回の「恵方巻き」と「1%塩水」を見ていて
思った。

お客が苦労せずに必要な価値を手に入れることができる。
結構そんなものってあるように思う。

まあ、インスタント食品とかも
作り方が書いてあって読むだけで
普通は簡単には作れないようなものでもできるわけだし

それがもっと進めば
暖めるだけのカレーなどのインスタント食品のようになる。
すべて調理済みで暖めるだけなんて
究極的な顧客サービスだ。

ただ、最初から塩水をつくって売るのではなく
市販のペットボトルの水を使う、というのが
おもしろいとは思う。

だれかやらないかな。


2004.2.1

この前きいた話しで
なるほどと思ったことがある。
日本人の海外旅行が世界的にも
多いのは承知だが、

最近はアジアの人々の
海外旅行も爆発的に増えているらしい。

特に韓国や台湾の人々の海外旅行が増えていて
旅行先にこの日本も結構入っているらしい。
で、韓国・台湾の観光旅行者が日本にきた場合の
立ち寄り先としてどこがあるかというと

スキーとかディズニーランドがあるらしい。

まあ、これは納得できる。
両方ともまだ韓国や台湾にはないコンテンツだからだ。

で、他に立ち寄り先としてどんなところがあるか聞いて驚いた。

どうも国内の自動車メーカーの工場ラインが
観光立ち寄り先になる例が最近増えているのだという。

多分、そんなに上位ではないとは思うのだが
それにしても
地味な工場が観光の一部になるとは意外な気がするではないか。

ただ、これは以前から筆者は言っているのだが
製造業も実は観光資源としての価値をもっているのだと思う。
筆者らはそんな動きを「インダストリーツーリズム」とも
呼んでいるのだが
そんなところで実際に起きているとは意外ではあった。

まあ、筆者の地元でも
オルゴールの博物館や時計の博物館に
併設された
オルゴールや時計を組み立てる
工房などに観光客が増えていることを思えば
ものづくりを体験することなども含め
「インダストリーツーリズム」は
結構いけてる話し、だと筆者は思っているのだ。

他にもさまざまな「体験教室」なども隆盛らしい。
体験しなくても
ものを生み出す現場には知らない人にとっては
知的興奮を伴うような面白さがあるのだと思える。


そう考えてくると
知的興奮を味わえるようなものやサービスが
もっとあっても良いのではないかと
思えるのだ。


ものづくりでいえば
「キット」がもっと増えていいかもしれない。

そう言えば
木や紙から作る
模型船キットが
毎週発売の雑誌の付録?として
ついていて
毎週組み立てていれば
結構な大きさと複雑性を持つ
タイタニック号ができる、などという雑誌が
発売されている。

なにもわざわざ苦労して作らなくても、と思うのだが
その苦労や思うようにならない現象そのものが
おもしろいことで
人々から一定の興味をひいたり自らの参加を促すのだ。


であれば今後はキット化の範疇はもっと広がるだろう。

それこそ前に上げた
オルゴールや時計のキットなどもありえるだろうし

もっと大掛かりのものもありえるだろう。


そう言えば
豆腐のキットとか
味噌のキットとかもあるときいた。
まあ、キットという呼び方があっているかは別として
とりあえず自分が形を作る価値を生み出す工程に
参加する、ことがおもしろいと思える時代ではある。


これからは
例えば眼鏡とかもおもしろいかもしれない。
装飾品なんかもいいだろう。

ちょっと難しいけれどカメラなんかも良いと思う。
もちろんデジタルではなくアナログのカメラだ。


あるいは逆に
組み立て済みのものを自分で一回ばらしてから
もう一度組み立てる、なんてのもありかもしれない。

だれでも子供のころ
メカが入ったものをばらしてみたことはあるだろう。
くみ上げたらネジや部品が余ってしまったり
組みあがらなくて困ったこともよくあった。

ばらしてくみ上げることを前提にした製品とサービスも
あってもおもしろいかもしれない。

ばらしかたと組み立てかたの解説やビデオが
入っていればそう難しい話しではないはずだ。

色を塗り替えたりスペシャルパーツに変えたりすることが
できればなお良いのではないかと思うのだけれどね。


2004.2.8

前々回に書いた
「恵方巻き」用の方位磁石、
「1%塩水」製造用の塩の定量カップ、だが

考えてみると
「恵方巻き」と「塩」そのものが
そんなに高価な商品ではないから
方位磁石やカップをつけるのだったら
買ってもらうにしろ
おまけにつけるにしろ
そう高価なものを売ったり付けたりするわけにはいかない。

前々回にかいたが
定量カップは
プラスティックとかではなく
厚紙に印刷したカップの展開図位だったら
そうお金がかからないから
それをおまけでつけておいて
切取ったり折り畳んだりして
簡易定量カップを「作る」ことはできるだろう。


方位磁石は大量に仕入れたりすれば
これもそう高価なものではないと思うけれど

でも「恵方巻き」の金額からすればヤッパリ
結構な部分をしめてしまう。

磁石みたいなメカものを使わず
「恵方」を知ることができれば良いわけで

例えば
日時計とかを利用するっていうのもありだろう。

円盤状の板に円周上に時間のメモリをふって
真ん中に先の尖った針状の形状を立ちあげて


調べている其の時間のメモリに
お日様からの光でできる針状の形状の影を
あわせれば
東西南北は多分決定できるはずだから
「恵方」もそこから知ることができるはずである。

もともと使用するのは
節分の日だけだから
年間をとおしての微妙なずれとかが
本来日時計にはあったとしても
2月11日に専用化された「方向認識器」で
いいはずだ。

で、これはお日様が出ている昼間の話しではあるのだが
夜はもっとはっきりしていて
北極星を頼りにした「方向認識器」ができるはずだ。


で、ヤッパリ厚紙みたいなものを使って
そんな「方向認識器」を考えてみれば良い。

厚紙だったら費用もそんなにかからないし
塩の入っている販売用パックに
おまけでつけてもかさばらない。



2004.2.15

最近、自動車の制御技術が進歩してきて
特に画像処理技術を使って
ブレーキを自動的にかけたり
車間を保ったり、
まあ、よくここまで作ってきたものだと
唸るようなものが矢継ぎ早に出てきた。

最近、注目を浴びているのは
「横すべり防止装置」というやつで
車の挙動をエンジンとブレーキをコンピュータが
自動的に調節して安定を保つ、という仕組みで
雪道とか高速道路の走行なんかで
急激な外乱が発生した場合に
安全性が高まるというもので
たしかにこれを装着した車とそうでない車では
事故率などもだいぶ異なるらしい。

で、話しは変わるのだが
筆者の住む、諏訪地域に
「女神湖」という小さな湖があって
正確には立科町という
茅野市から白樺湖に登っていって
そこを5キロほどすぎた
山の狭間にある小さな湖なのだが
ここが冬季になると全面結氷するため
これらの車の開発やデモなどで
忙しい季節になる。

今年の冬も
この横滑り防止装置の開発やアピールが
自動車メーカーの力の入れところらしく
この女神湖が連日にぎわっているらしい。
もともと氷上ジムカーナなども行われる湖なので
よけい忙しくなっていると聞いた。


さて、話しはまたここで変わるのだが、

自動車の開発をする場合に
テスト路面を求めて
最適な土地や環境を社内外に求めていることは
たぶん間違いないように思う。

海外によくある石畳、ベルジャンロード、と
たしか言ったと思うが、
これなども
振動や走行音などをテストするために
自動車メーカーのなかのテストロードに
設備されている。

まあ、多分大きな自動車メーカーであれば
社内でのテストコースで行うのだろうが
小さな装備メーカーや
相当大掛かりな資本を投入しないと
環境を再現できないようなものは
今度の女神湖のように
外部にテストやアピールの場をもってこざるを
得ないだろうと思う。


であれば
過疎の町などで
そんな環境を用意して
小さな装備や部品メーカーに
貸し出したり
あるいはアピールする場所を設置するなどする
ビジネスは考えられるのではないかと
今回の話しを聞いて思った。

開発上に問題がなければ、
特に公開のアピールを主に行う場合は
一般市民や車の好きな人達が
たくさん見学にくることも考えられる。
宿泊施設や車の整備も必要になるだろうし
貸しガレージなども必要になるだろう。

ついでに
ベルジャンロードなども用意しておいて
普通の市販された車が
通るたびに勝手に騒音を測定して
 どこぞのメーカーの車は
 スピードがこれくらいで走っていると
 騒音はこれくらい出てます、とかのデータを
「勝手に」貼り出してしまったらどうだろうか。

そんなことをやっていておもしろいと
一般に知られてくれば
自動車メーカーの特命を受けたドライバーが
良い成績をだすためにやってくるようになるかもしれない。

タイヤや自動車の開発・進化にも良いと思うから
これはどこかの町や商店街で
「勝手に」やってみたら良いと思う。

いずれにしても
これだけ車産業がある国なんだから
それを利用して
町の活性化につなげさせてもらっちゃうくらいのことを
考えてもいいのじゃないかと
今回の女神湖のことはヒントをくれた。


2004.2.22

毎晩のように放送される「旅行番組」と「たべもの番組」
あれが一番お金がかからない放送企画なのだと
どこかで聞いたことがあるが
お笑い芸人の品のないつまらぬギャグを聞いているより
よっぽどまだ行ったことのない場所のレポートや
美味いものやのレポートを聞いていたほうがおもしろい。

特に美味いものをレポートしたような番組は
なるほど、こんな料理もあるのだと
驚かされることも多く、筆者にとっては
なかなか捨て難い番組ではあるのだ。

ところで
美味いものが日本中いたるところにあるのなら
その料理方法もやはりいろいろあるものだと
思わず唸ることも多い。

特に素材はそれぞれの場所、土地によって
いろんなものがあって当然なのだが
料理方法もいろいろあるのはおもしろい。

特に火を通す場合の方法は
土地や地域がら、というよりは
ある程度知られたさまざまな方法は
ある意味では出尽くしていて
素材にたいしてそれらを組み合わせることで
おいしいものができる。

で、良く聞くのは
ガスによる火はガス臭いので
煮物などは別にして
素材に直接火を通すものは
できるだけ炭などを使うということだ。

たしかにそうだろう。

でもどうしてもガスやガスバーナーを
使わざるを得ないような料理方法もあるのだろう。

先日テレビを見ていたら
素材に焦げ目をつけるために
ガスバーナーを使っていた。
これはよく見る風景だ。

プロの料理人でもそうらしい

聞いたらケーキに焦げ目をつける場合も
ガスバーナーを使うらしい。

でもガスバーナーではいかにもガス臭い気がするではないか。

できれば炭で
少なくとも電気で焦げ目をつける位のことはできるだろう。

産業界には協力な「ヘアドライヤー」もあって
焦げ目をつける位のことは電気でも充分できる。

ちょっとした工夫をすれば炭を使った焦げ目つけの道具も
できないこともないだろう。

他にも料理道具にはまだまだ工夫の余地があるものが多い。

熱量と時間は料理には大切なファクターなのだが
それがどちらかといえば
感覚によるものが多いのも不思議の一つだ。

もっと熱量と時間の管理をきっちりとする道具があっても
いいのだろうと思う。
レンジやオーブンが
コンピュータや調整機器につながっていて
その先には料理本などもつながっているなんて
いろいろ問題はあるだろうが
おもしろい試みだと思う。

それと素材を切る場合の道具。
まあ、これは日本の人々は包丁の使い方は
ぴかいちだから
いまさら包丁に代わる切断道具があっても
どうかなあ、とも思うのだが、
アメリカや海外で販売されていて
テレビの通信販売で見たりする
そのバラエティーの豊富さには
驚かされる。

日本の、特にプロの料理人でも
調理や料理に使えるような
こんなバラエティー豊富な道具が
もっとあっても良いだろうと思う。

そう言えば
この前テレビでやっていた

野菜や肉などが入った鍋を自動的に
火を通しながらまわしたり振動させていくような
いためものを自動的に行う装置などは
もっとあっても良いのじゃないかと思った。


2004.2.29

「逆装置」とでもいうものはもっとあっていいのかもしれない。

先日ここで書いた「恵方巻き」のことから考えた。
節分の日にのり巻きを恵方に向いて無言で食べると
幸せになるという習わしがあって
タベモノ屋さんで恵方巻きを相当売った、
という話しを書いた。

恵方という方位はその年ごとに変わるらしいし
もともと方角を簡単に知る、ということが
一般家庭ではそう一般的ではないから
方位磁石を恵方巻きに付けてうれば良いと思うのだが
そうはいっても方位磁石はそれなりにコストがかかるから
タベモノ屋さんで無料で配るわけにもいかないし
わざわざそのために御客さんも高い方位磁石を
購入するとも思えない。

であれば厚紙でできた日時計のようなものを
印刷して恵方巻きにおまけでつければ良いと思った、と
いうのが前に書いた話しだ。

ただ、当然普通の日時計は
方位磁石がついていて
日時計を正確な方角に向けることによって
時間がわかるという
当たり前の話しだが
方位を知るのではなく
時間を知るために方位は
あらかじめ方位磁石などで決定する必要がある、ということだ。

その意味で
恵方巻きの日時計は
日時計の示す時間と実際のその場の時間を
あわせることによって
方位がわかる、という
いわば「逆日時計」とも言える。

これはどういうことかというと
方角や時間のように
一定に進んでいてみんなで共有しているものなどで
それぞえの進みかたが連関しているものは

どちらかの値を正確に知る道具を
例えば普通の時計や方位磁石を
組み合わせることで
もう片方のある知りたい系の進みかたを
知ることができるということなのだ。

それを行うには「あるジグ」を使うことが必要で
日時計がそれにあたるのだが
逆の系を知ることができる「逆日時計」ともいうものも
ありえるということでもある。

方角>太陽の位置>時間
という流れと
時間>太陽の位置>方角
というながれだ。

で、たぶん日時計以外にも
ある系とある系に連関性がある場合に
通常使われている使い方以外に
逆のことを知るための装置もあるのだと思う。

例えば
化学反応>時間
もあるし
逆に
時間>価格反応
というのもある。

一定の温度の下で化学反応を起せば反応の量によって
時間を知ることもできるし
逆に一定の時間内の反応の量を知ることで
温度も知ることもできる。

これに周囲、環境の温度も関係すれば
温度>化学反応>時間
もあるし
逆に
時間>価格反応>温度
もあるわけで
環境の温度が高ければ化学反応の時間も短くなったりするし
逆に反応の時間が短かければ周囲の温度が高いということもできる。

結局、時間の系と量的な変化の関連を使えば
時間を計ることもできるし
逆に量の変化を知ることができる、ということにもなるわけだし、

時間以外にもなにか量的な変化同志の連関を考えれば
おもしろい装置もありえると思う。
たぶんそれはそんなに高価な装置ではなく
なにかに使える簡便で安価な治具のような装置だと思う。

例えば
砂時計や獅子脅しは
ある大きさの決定した穴から落ちてくる砂や水の量で
時間を知ることができる。
、、獅子脅しは時間を計るためには使わないだろうが、、。

で、味の素や塩の入れ物というよりは
「粉チーズの入れ物」のほうが良い例だと思うが、
穴の大きさがいくつも用意されていて
振る回数、つまりは時間の変化といって良いと思うが
それと選択する穴の大きさを選択、制御することで
粉チーズの量を「計る」ことができる。

さすがに出てきたチーズの量を計って
どれくらい振ったか(時間がたったか)を
逆算しようとする人はいないが、
誰もが
振る回数(時間)を暗黙のうちに理解しながら
粉チーズや塩や味の素の量を「計って」いるはずだ。


2004.3.7

モータースポーツの最高峰、フォーミュラ1が始まった。

今年の見所は
調子のよさそうなBARホンダのレースカーを
操る佐藤琢磨がどこまでいけるかということも
もちろんだが
メカマニアの人から言わせれば
最近のレースカーがみんな同じような形になってしまって
カラーリング以外に面白味にかけるようになって
しまったのだが
今年はウィリアムズが久々に変った形状のレースカーを
出してきてそれもアクが強い形のわりに
結構早そうだから
こんな車が活躍するかどうかも
興味を持つ今年のシーズンではある。

ところでデジタル家電とか
平面テレビとかが騒がれているけれど

フォーミュラ1の中継番組なんかは
はやくデジタル時代の恩恵をうけてもらいたいものだと思う。

通常では画面が一つ映るだけだから
比較的トップの選手の車が
長時間映ることになる。相対的に
下位の選手は映る機会が減るわけで
佐藤琢磨選手のように中盤で頑張っている選手はなかなか
見ることができない。

とりあえずはウェブに連動してとか
いずれはデジタルテレビで好きに情報が
得られるとかすれば便利だし
たのしみかたも増えるだろうにな。

ところで
水や空気などのなかを物が動く場合の抵抗を
減らすのはレースの場合には成績に
直結するのは当然としても
省エネという観点からしても重要で

抵抗が減らせる特効薬がもしあるとすれば
そんなことをやっている事業や仕事からすれば
喉から手がでるほど欲しい薬なのだろうと思う。

で、形状で抵抗を減らすという方法も
もちろんありなのだが
表面を流れる流体の抵抗を減らすのも
もちろん重要で

これはだいぶ以前に書いたとも思うが、
表面を滑らかにすることで抵抗を減らす、
というやり方ではなく
むしろ表面に細かな抵抗を発生する障害物などを
作ることで抵抗を減らす、という
境界層制御という考え方もある。

ちょっと前のヨットレース「アメリカズカップ」には
リブレットフィルムという
ギザギザのついたフィルムを
船底にはって乱流を発生させ抵抗を減らす、ということをやった。

最近では競泳の世界で使われる水着が
布の織り方によって水流の流れかたをコントロールし
細かな乱流を発生させることで抵抗を減らす、ということを
やっている。

長野で行われた冬季オリンピックの500Mスピードスケートでも
オランダの選手がウェアの頭のところなんかに
ギザギザのテープをはって
抵抗を減らすことをやってのけた。

話しは変わるが
オランダはスラップスケートの考案といいそのギザギザのテープといい
頭の柔らかさはたいしたものだと思っているが
最近はまたなにかおもしろいことを考えているらしい。
日本ももっと突飛な発想を思いつくべきだと思うのだが、

さて、
乱流による境界層制御についてはまだまだいろいろ可能性があるわけで
もちろんいろんなレースに使えるというのはもちろん
産業用とかにも使えるはずである。

で、これも以前書いたことがあると思うが
上水道の管のなかに
乱流発生を促す表面処理を施すことによって
日本中の上水道で水を送るポンプの
電力量は結構減らすことができるはずである。

たとえコンマいくつの省エネであっても
莫大なエネルギーや電力になるはずである。

これと似たようなものはたぶんほかにもたくさんあるはずで
流体の抵抗を減らすためのデバイスとか部品とか
いろいろありそうではある。



2004.3.14

最近、地元の大学の先生と話をする機会が多くなった。

以前からそんな機会はないわけではなかったが
なぜか遠方の大学の先生との議論やものづくりのプロジェクトが多く
地元の大学の先生となにかをいっしょに始めたり行っていくというのは
あまりなかった。

で、どんな関係の先生かというと
なぜか工学部が多いというだけではなくて
医学部の先生とか、あるいは医学部出身のお医者さんとかと
話をする機会も急激にふえてきた。

最近はやりの「医工連携」
医療と工業の連携、、という動きである。

最近は国の施策としても
あるいは地元の県の施策としても
自動車とか情報家電とか
いままでの日本の産業を牽引してきた
メインの産業だけではなく
様々に多様な産業を育てていこうという動きが活発になってきた。

医療福祉分野とか
環境省エネ分野とか
あるいは商業とか観光とか農業とか
そんな分野と工業、、ものづくりをつなげていこうという動きだ。

工業関係の大学人と民間がつながる、というだけでなく
医療とか環境とか社会全般とかを研究している
研究者や現場とものづくりの現場をつなげていくなかで
多様な産業構造を生み出す、というながれが以前に比べて
だいぶ明確になってきたのは
そんなことも関係しているのだろうと思う。


筆者等は以前より
超多様な産業構造を生み出していくこと、そのためにも
多様な産業集積をうまく新しい産業構造への転換させ、
需要と生産を多様に結びつける「仕組み」を構築することが
重要だろうと考え主張し、また実践してもきたが
ここにきていたるところで
そのような方向を目指す動きがでてきたり
施策もそんな方向を刺激しるようにも
なってきたように思えている。


さて、「医療」と「製造業」の連携の話に戻るが
医療関係の先生や現場の人たちと話しをしたり
現場に足を踏み入れることで
医療の現場や現実が必要としていること
そこに製造業として関係できること、貢献できることが
たくさんあることに気がつかされる。

それも大量生産に向かうのではなく
中小企業がやれる、やるべき
少量でも付加価値が高い生産物に対する
需要がそれこそ山のように存在することに驚く。

こういう現場に行って思うのは
なにより需要を生み出すのは
生産の現場にいる人間の頭のなかではなく
社会のその現場にこそある、という
至極当たり前の話だ。

そんな至極当たり前のことなのに
なぜかものづくりの現場の人々はそういう現場を
見ようとしてこなかったし、
訪れようとしてこなかった。

実際には大量にものを作って販売しようとしている
大手企業が考えたものを
下請けとして作ることが中小企業の仕事のしかただったから
しかたないといえばいえるのだけれど

でも今後のことを考えれば
多様で少量の付加価値を生み出すことを必要とする時代になっていくと
考えられるわけで
であればそんな分野こそ中小企業が現場に出ていって
様々な需要や社会の必要といるものを見つけるべきだろうと思う。

もし中小企業それぞれがいちいち足を運ぶことが
大変だというのなら
だれか目利きを代表として送り込んでも良いだろうと思う。

現場にはそれこそ様々な需要が存在する。

非常に難しいものもあれば
手作りで可能な簡単なものも存在する。

難しいものは大手企業に任せておけば良い、と思う。
飯になるまではお金もかかるし時間もかかる。

むしろ簡単なものや既存の技術や
あるいは手作りでもできるようなものが
中小企業がトライしてみるのが良いと思う。

医療現場はPL法などの問題があるから
参入障壁が高いというのは事実だろうが
簡単なアイディア製品みたいなものであれば
その障壁も相対的に低いだろと思う。

実際に、現場のお医者さんや看護士に聞いてみても
困っていることはたくさんあるし
それを解決するには
自分たちの努力で解決する以外にないのではないかと
困っていながらも思っている人たちもたくさんいるのである。

ものづくりだの製造業だのと連携することなど
考えてもみなかった、という意見が大半なのだ。


これは医療現場や福祉の現場に限った話では勿論ない。

床屋だのレストランだの、まちなかに足をむければ
こんなことをやっているのだ、と思うようなことが
たくさんあるのだ。

たぶん、学校教育の現場にも同じような問題は
きっとあると思う。

少なくとも大学が実験や研究のために
なにか試作部品をつくらんばければならない時に
最近の大学教育の現場ではそれが難しくなっている現実もある。
そんなところに足を運ぶだけでも
おもしろそうな案件はいっぱい転がっているはずである。


2004.3.21

携帯電話はもはや日常の生活で
なくてはならないものなのは誰もが納得している。

基本的に携帯電話は個人が使うものだから
個々の個人が常に持ち歩くことを前提としている。

場所に固定して使うのであれば
普通の有線固定電話で充分だし
ちょっと離れたところであれば
固定電話の無線の子機があれば充分だ。

移動する個人がどこにでも持ち歩いて使える
携帯電話は
個人といっしょに移動できて
個人に常に付帯してつながっているもの
が大前提ではある。

しかし、どうしても
個人がもち続けることができない時間や場所がある。

たとえば
風呂やトイレに入っているとき、
電車に乗っているとき、
自動車に乗っているとき、
病院に入っているときや見舞いにいったとき、
コンサートホールや映画館、
などは携帯電話といえども使えない。

どれもそのときに電話に出ないでいても
待ちうけさえしていれば着信履歴から
あとから電話することは可能ではあるわけだから

風呂やトイレや
電車や車くらいであれば
手元においてあったり
ごく近くにあるわけで
電話をかけなおすことはそう大変なことではない。


ところが病院のなかでは
マナーモードにしたりとか
電話にでなければいい、とかいうことにはならない。

コンサートホールや映画館でも
マナーモードにしておけばいいとはいかず
これらの場合は携帯電話のスイッチを切るしかないだろう。

留守番電話にしておいてあとから聞いたり
連絡を取ることも当然可能なのだが

しかし、できることなら外部から着信があったことを
すぐ知ることができれば便利なはずだ。

固定電話やポケベルとうまく連動させたり
なにか専用の「着信連絡ツール」があればいいと思うのだが。
たとえば
どこかに携帯電話をスイッチを切らずにどこかに
仮においておくことができて
連絡ツールを介してリアルタイムに
外部から電話があったことをしることができればいいと思う。


それと
携帯電話を使っているうえで
問題になるのが充電だ。

充電をせずにずっと使い続けることができれば
非常に便利なのだが
いまのところはそうもいかない。

車のシガレットライターからや
100vの家庭の電源から
専用充電器を使わないで充電できるような
小型の装置はみかけるのだが
ちょっとでかけていくときに
いちいちそんなものを持ってでかけるのも
特に車を使わない場合は面倒だ。

最近問題になったように
ひとんちの電気を無断で使うわけにはいかないが、
そいはいってもどこにでも100vの電源はあるのだから
なんとかそれを使って簡単にどこででも充電が
できればいいのだが。

ホテルなどには
充電機がロビーなどに置かれていて
コインをいれて充電するような機械がある。
これが飲み屋だとかいろんなところにあれば
それだけでも便利なのだが、そうもいかないだろうから
やはり携帯電話といっしょに携帯できる
超小型の充電機があれば便利なのだがなあ、、。

シール状になっていて
ラベルをはがせば電気を発生して
充電できたり携帯がしばらく使えるようなものが
あってもいいなあ、とも思う。



2004.3.28

携帯電話の話題続きになるけれど

最近の携帯電話はGPSの機能がついて
便利になっているらしい。

有名タレントがだれかのお宅に訪問するときに
携帯電話のGPSを使っているコマーシャルが
最近頻繁に流れていて
あんなのを見るとなるほど便利だな、と
思わずこんどはGPS付携帯電話を購入しようという
気になる。

ところでそのGPS機能付携帯電話だけれど
実際のところどこまでの機能がついているのだろう。

以前聞いてなるほどと思ったのは
車のGPSは地図情報はDVDなどを使い
位置情報はGPSを使い
GPSの機器のなかで統合しているはずなのだが
携帯電話のGPSはGPSの機能は当然
電話のなかに持っているとして
地図情報はあらかじめ携帯電話内部に持っているわけではなく
携帯電話の特性を生かして外部から都度
読み込んでくるのだと聞いた。
これだとDVDとかに頼らずに済むのが良い。


で、ここまで聞いて、ちょっと気になった。
実際、携帯の画面を見たときに写る
画面の東西南北は
北が上になる地図の普通の写り方、なんだろうか。

目的地と現在の自分の位置とは
どんなふうに表示されるのだろうか。
もともと目的地の表示はできるのだろうか。

といろいろ思い、携帯電話メーカーのホームページを覗いてみた。

なるほど、いろいろな機能があるものだ。

とりあえずGPSの機能は
機種によっては北が画面上になるタイプや
最近は電子コンパスの内臓で、
向いているや歩いている方向に
表示を自動的に変えてくれるものまででてきているらしい。

また自分と目的地も当然といえば当然だが表示される。

まあ、電子コンパスがないタイプは
自分がいまどっちに向いているのかを知る必要があるはずだから
普通の方位磁石を使ったコンパスでも
携帯電話のストラップにでもくっつけておく
必要もあるだろう。
これはこれで面白いアイディアが出てきそうなのだが、

なにかもっとおもしろそうなアイテムや
あるいは遊び方はないだろうか。
GPS携帯ならなにかできそうな気がするではないか。

GPS携帯に限らず
方向を示す必要があるものの
その「方向」という情報を
人に知らせるやり方には
画面に限らずいろいろあっていいのじゃないか、と思う。

たとえば
以前書いたことがあるが
人を取り囲むように置いた
スピーカーに流す音を制御することで
人工的に「音の環境」を作ることができる。

べつに他の場所の環境を再現するというだけではなく
たとえば右に壁がある左に開放空間があるとか
まったく壁に囲まれているとか
開放されているとかを
一定の空間のなかで仮想的な環境を
作ることができるのだそうだ。

こういう技術を使って
イヤホンから方向を示す情報を
仮想的に再現することは可能だろう。

少なくともある音源を
これから進むべき方向から
聞こえてくるように再現することは
できるような気はする。

まあ、道路の道案内は
全体としての目的地の方向よりは
目の前の道がどこでどっちにまがるのかを知る、
それが正確に繰り返されることが大事で
それに続いて大事なのは
目的地への距離だろう。

大局的な方向は砂漠や海のような
場所でない限り役にはたたないかもしれない。


ところで
はなしを広げれば
「方向」に限らず
人になにかをつたえる方法は
音や画像以外にも
まだまだいろいろあるのじゃないかと思う。

最近はハプティックやタクタイルという言葉が
盛んになってきているけれど

変化を読み取るセンサーの開発と
人間に情報をフィードバックするデバイス開発と
フィードバックする情報を生成するための「やり方」は
とても重要な分野だと思う。

GPSなどはまさにそうなのだが、
自分が歩くことで位置情報を生成するのだから
リアルタイムに目的地との「関係」が
計られなければならない。
それにつれて自分の位置をまた変化させていくわけで
こういう情報の生成過程というのは
今後ますますふえていくだろう。

いわば「やり取りの計算」と
それを「伝える方法」
そして変化を読み取る「センサー」の三つが
重要になるということだ。




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