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2009.7.1

(そうそう、空気の提供ということもあるから
本来CO2対策として都会に清浄な空気や酸素を
提供している分を都会のなんらかの豊かさと
交換してもいいはずだと思っているが
それは以前書いた、し、またいずれ考えてみたい)

だから、交通網の充実によって
都会からお金や富が
地方に逆に流れてくる、地方経済の疲弊を補う、
要は富の分配の議論になっていくのも
いたしかたないとは思うが
逆の流れになる可能性もあるのだということを
考えておく必要はあると思う。

いや、いままでこういったことを
振り返ってみれば
多くの場合、地方の活性化?に
つながる土木公共事業が行われてお金が落ちた、
ということは確かだけれど
地方そのものが豊かになった、という話は
聞いたためしがない。



2009.7.2

さらにもっと深く考えねばならないことが
この問題にはひそんでいる、と思う。

話は変わるが
そういう視点で
地方に富を再分配するやり方では
日本でいちばん成功しているのは宮崎県だろう。

宮崎県知事はある意味では
都会の豊さを地方経済に分配しようとしている人物だ。

もちろん
県のなかでいろんな施策をすすめてもいるのだろうが
今のところ一番目立つのは
都会への宮崎のアピール、セールスマンとしての
行動で、これは知事自身が自分でそういっている。

地方自身が自分自身で富を生み出すことが
難しい時代なのだから
儲かっている都会から
再分配させる、というのはおかしいとは思わない。
まっとうな方向だと思う。



2009.7.8

ある意味では
地方側には分配された豊かさを
地方のなかでうまく再び分配するマネジャーと
東京や都会に陣取って、
できるだけ多くの富を
都会からぶんどってくる営業マンが必要だと思う。

すぐれた営業マンという点では
宮崎県知事はすぐれていると思う。

地方自身が自分自身で富を生み出すことが
難しい時代とはいったが
宮崎県の価値を都会の価値と交換する、
ということでもあるから
胸をはってお金をとってくる、
あるいはお金を落としてもらえばいい。

価値の交換なのだから自らが
生み出す価値が高ければ高いほど
よそから高い価値に交換してもたらすことができる。



2009.7.9

ところで
ではどんな地方でも
都会と持っている価値、
生み出せる価値、が異なっていて
交換できるのかというと
それがなかなか難しいのだと思う。

実際リニアでも航空路線でも
仮にできたとしても
どんな地方でも豊さをもってこれるかどうかは
なんともいえないし普通に考えると難しい。

おもには観光、ということになるだろうが
観光だけはいくら東京が金を積んでも
風景をもってくるわけにはいかない。

ただ、おもには自然から与えられた
観光資源だってただ持っているだけでは
何の役にもたたない。

都会の人々が地方にきてお金をおとしてくれる
観光の価値なりを作り出さないかぎりは
交換にはならない。



2009.7.10

まして自然には関係のない
たとえば産業観光とか
博物館とか地域社会や歴史に関連したものなどは
それが著しい

地方と都会との間
で
正々堂々と価値の交換を目指せるように
ならないと
へたをすると
逆に都会と地方が
航空路線や高速道路の拡充で

ますますお金やひとを都会に
もっていかれるだけになるかもしれない。

これは前に書いたとおりだ。

地方が都会のための人材の提供地とか消費地にしかならない。

たとえばリニア新幹線を引いて
地方にも豊さを分配してくれと
いっているうちに
むしろ逆の引力がはたらき
根こそぎ持っていかれる可能性さえある。



2009.8.7

すみません、だいぶ時間をあけてしましました。

前回からの続き・・・。

だからむしろかんがえなくてはならないのは
地方も新しい価値やクリエイティビティーを
生み出す仕組みが必要なのだ。

都会の生みだす価値と
地方の生みだす価値を
正々堂々と交換できるようにすることだ。


もちろんそれには都会とは異なる。
異質なものを地方から生み出す必要がある。

異質な新しい価値やクリエイティビティーを
都会と地方で交換する。

素早く交換するには
航空路線やリニアは重要になる。

都会と地方の異質な新しい価値やクリエイティビティーとのセットは

新いクラスターを形成することになるかしれない。



2009.8.10

で、もしかして
「都会と地方」など
異質な新しい価値やクリエイティビティーとの
「セット」には二種類あって

ひとつには内需経済システムになる。
いままで盛んにいわれるところの「内需」そのものかもしれない。

観光などは
宮崎は都会と地方の間で完結する内需経済セットだ。

一方
都会と例えば信州諏訪や地方の産業地域との
間で完結する内需経済セットも若干あるが
ものづくりにおいては外需経済セットだ。

言い方を変えるのなら
信州諏訪や地方の産業地域などは
都会と地方の間で生まれた更なる新しい価値を
もう一段外にむけて富と交換することができる
能力をもっている地域といってもいいだろう。

都会のコンテンツやクリエイティビティーを
諏訪のものづくりとか形づくりの価値を
単なる交換ではないさらに高い価値を創出し
さらに外部経済と
高い価値で交換することができるはずである。



2009.8.11

テレビの中であの竹中さんが
世間一般の評価と違って
アメリカの製造業は
結構がんばっているという話をしていた、

世界の製造業トップ100社のなかに
日本の製造業はひとけただが
アメリカは40以上も入っているというのだ。

ただし、日本の「ものづくり」とアメリカのそれとは
だいぶ異なると付け足すことも
さすがにわすれなかった。

日本のものづくりは半導体とか
高度であることを目指しているが
、アメリカはそうでもないがしかしいわば
「ブランド」をもっていること。

そして今後、半導体は
これまでのように情報家電や
パソコンなどに使われるというよりは
医療や電池、太陽光発電などに使われる量が
増えていくだろうと言われているとも言っていた。

電気自動車も自動車産業というよりも
電気産業に括られていく時代なのだとも。



2009.8.21

電気自動車のくだりは
最近ここでも書いたとおり
自動車にはいろんな要素がかかわっていて
自動車産業が部品の組み合わせ産業のように
情報家電業界のようになっていくとは
簡単には思われない。

最初に書いた
アメリカのものづくりが
なかなか侮れないというのも
たしかにそうだとは思う。

以前かいたように
アメリカのアップルのIフォンは

600ドルの価格のうち
300ドルあまりが
アメリカのアップルと流通に落ち
日本の付加価値額は59ドル
中国にいたっては9ドルあまりだと
新聞で読んだことがある。
数字が正確かどうかはちょっとたよりないが、
たぶんそんな感じだと思ってほしい。

つまり
製品や企画や規格やオリジナリティーを
握っている企業や国が
付加価値の多くをもっていくということなのだ。



2009.8.25

日本はものづくりが上手、といっているが
けしてそれでもうかっているわけではない、
というのは本当のことだろう。

アメリカでは
日本のいう「ものづくり」は
ここ数十年で
日本や中国アジアに持っていってしまった
あるいは持っていかれてしまったから
それに続く産業やもうける手段を
いろいろ考えてきた、ということだ。

アメリカで、昔からの製造業に携わっていた人々を
どうやって支えていくかは
いまも答えはでていない。
金融産業で養おうと考えてもいたのだろうが
今回、なかなかそうはいかないことが
露呈してしまった。

日本も同じだ。



2009.8.26

アメリカは最近まで
金融ビジネスが絶好調だったからといって
昔からのものづくりも好調だったわけではない。

むしろ日本以上に苦戦してきたし
今も大苦戦している。


ところで
最近メイドインジャパンの意味を
再びいろいろ考える。

一時、メイドインジャパンという言葉は
世界を席巻していたように思う。

メイドインジャパンといえば
品質が高く安心して使え
価格は安いがサービスレベルは高い、
そんなイメージの代名詞
だったように思うのだが

それが聞こえなくなって久しい

最近では
圧倒的な低価格のメイドインチャイナが
世界を席巻しているし
じゃあ、メイドインジャパンは
その分品質やサービスで負けてはいないと
言えるかというと

残念ながら
最近はその部分でも心もとない。



2009.8.27

企業のブランド戦略が大事だと
言われるようになって久しいが

メイドインジャパンというブランドも
ここらで立て直しや戦略の見直しが必要だろうと思う。

いままでは
品質が高く安心して使え
価格は安いがサービスレベルは高い、
・・というのがメイドインジャパンの
あるべき姿だったかもしれないが
これからも同じでいいのかも
考え直す必要があるかもしれない。

その点、
日本の映画やマンガやアニメーションや
裏原系ファッションなど
これまであまり日本の産業のメインストリームとは
扱われていなかったものが

最近になって世界中のある一定の顧客層に
圧倒的支持をもって迎えられているのは
ヒントになっているのだろう。



2009.9.7

自動車や家電や半導体など
これまで日本の産業を牽引してきた
メイドインジャパンも
まだまだ世界中からメイドインジャパンとして
尊敬評価されているものも多い。

なかには
もっぱら日本で設計し中国やアジアで作って
世界中に輸出されているものもあるから
それらをもメイドインジャパンといえるかは
法律や既定以前の問題として
あるのだが、

すくなくもまだまだ世界に向かって
メイドインジャパンと誇れるものもあるし
その範疇にいれてもいいだろうもの
自動車や家電や半導体以外のものも
着実に増えている。

日本の映画やマンガやアニメーションや
裏原系ファッションなどは
まさに現代のメイドインジャパンとして
誇っていいものだろう。



2009.9.11

そういえば
最近ユーチューブを見ていてあっと思った。
ヨットレースの最高峰に、
アメリカズカップというレースがある。
130年にわたり
長くアメリカがそのトップに君臨していたが
ここ数十年はアメリカ以外の国にも
カップが奪われている。

現在はスイスに持っていかれていて
来年2月にはたぶん中東の国を会場にして
レースが行われるようだ。
で、そのレースに使われるヨットは流石に
世界最高峰のヨットレースと言われるだけあって
その時の最新のものづくりの技術が惜しげもなく
投入されていく。

つい最近そのスイスのレース用ヨットが公開され
ユーチューブでもみることができたのだが
そのヨットの初公開がスイスのレマン湖で行われている。

でそのヨットの艇体に
「SWISS MADE」と
誇らしげに書かれているのだ。



2009.9.14

ご存じのように
「SWISS MADE」
は主としてスイスの高級時計を
世界にアピールし誇る場合の
キャッチフレーズなのだが
彼らは時計に限らず
「SWISS MADE」
と唱っているということだ。

日本も
自動車家電半導体に限らず
日本から世界に誇れるものには
すべてメイドインジャパンと表記していくくらいの
心意気がほしいと思う。

グローバル時代に
ナショナリズムを誇るように
メイドインジャパンというのは
いかがなものかという意見も
あるのかもしれないが、
気にする必要はない。

たぶん世界一ものを作ることが得意な日本が
メイドインジャパンと言いきることが
できなくてどうするのだ。



2009.10.2

「メイドインジャパン」に
日本はもっと自信をもったほうがいい。

話はかわるが
そう言えば最近は
「外需中心から内需拡大を目指せ」
という言葉が聞かれる。

昔から経済と産業の混迷時には必ずと
いっていいほど出てくる言葉なのだが

「メイドインジャパン」という言葉も
それに翻弄されているようにも思う。

たしかに内需拡大は重要だし
個人か家庭や社会基盤を
もっと豊かにしていくことや
強化していくことは重要で、

これまでは比較的それら、
特に個人とか家庭とか
具体的には地方の住宅とかには
あまり目が向けられていなかったように思う。

でもだからといって
「外需」を考えなくていいのか、といえば
それは全く違うと筆者は思う。

いわば外需も内需も両方の拡大を
目指すことが必要だと思う。


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