今日のコラム・バックナンバー(1997年2月分)


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1997.2.28

我々インダストリーウェブ研究会のもともとは諏訪湖電走会という
電気自動車を旗印にして産業の活性化を行なおうというグループから
はじまりました。
手前味噌ですが自分たちで作った競技用電気自動車で競技に出場し
それなりの成績を収めることができました。
何より我々にとってうれしかったのは毎日深夜の製作作業が
新聞や地元テレビにとりあげられたり、1社1万円のカンパを
企業にお願いにいったり、競技が終了して地元へ帰ってきてからも
「報告会」を開催して「なぜ今回の試みを行なったのか」という
アピールを行ったりするなかから地元の中小企業のおやじさん達との
間に共感らしきものが生まれてきたことでした。

こういう試みを継続的に行うことも地道な努力が必要で苦労しますが
「電気自動車」とか「ロボット」とか若者が好きなものってありますから
そういうものと「からめてみる」のも みんなでやるための方法の一つかな、
と思います。
おやじさん達も昔は「単車!」に乗ってブイブイ言わせてたり
怪しげなものを作って喜んでいた時代もあったでしょうから。
(いまでも怪しげなものをつくるのを喜びとするおやじさん達も
                                       いっぱいいますよね。)




1997.2.27

再び「協力協同」についてですが。
日常的に産学官の交流を深めるって結構大変だというのはこの前書いた
通りです。
これは一つのアイディアですがもっと地域的な「産業お祭りイベント」
を企画すればいいのではないかと思います。
それも学生さんと中小企業のオヤジさん達がいっしょにできるような
「イベント」、例えば最近高校生がやっている「ロボットコンテスト」
を地域ぐるみで継続的にみんなでやってみるとか、、
「忙しくてやってられない」という意見がすぐに出てきそうですが、
ロボットの部品を中小企業のオヤジさん達に作ってもらうように
仕向けてみるのも方法かもしれない。有料でも良いと思う。
そんな中から交流や共感が生まれてくるような気がします。
よくある「経済講演会」も良いけどそういう「イベント企画」も一つの
きっかけになるかもしれませんよ。




1997.2.26

昨日の続きでもう一つ、
ウィリアム ミラー氏は日本に来るたび言っている言葉があります。
一月の来日時にも読売新聞のインタビューに答えていましたし、
今回の講演の冒頭にも言っておられました。

  日本では「シリコンバレーに学べ」のフィーバーが続いている。
  背景にはこのままでは日本は沈没するという危機感がある。
  日本では悲観論に立つ人が多くてびっくりした。
  今の経済的停滞は、これから変化の起きる前触れとどうして考え
  られないのだろうか。
  必ずや日本は復活するだろう。

これを氏のリップサービスと捉えるのも自由ですが、、、

もちろん無闇に楽観するのも意味のないことでしょうが、
確かに悲観論に立つ人が多いと思います。






1997.2.25

昨日 アメリカはスマートバレー公社の副会長 スタンフォード大学教授
ウィリアム ミラー氏の講演を聞く機会がありました。
基本的な講演のテーマは情報化社会と産業活性化をどう考えるか、
ということでした。
この中で氏が重ねて主張されていたことがあります。

「重要な概念は リンケージ、つながり、協力協同、が価値を生み出すということだ。」
     企業と企業とリンケージ、企業と大学や自治体とのリンケージ、地域
     と地域のリンケージなどいろんなリンケージがある。
     それぞれが共通の目的目標に向かってリンケージ、コラボレーション
     をすすめることによって産業の活性化を達成することができるだろう。

「協力協同、が価値を生み出す・・」簡単に言えばそれだけですが
今、自分にとっての協力協同ってなんなのか、どんなことなのか、
なにをすることなのか、リンケージすることってどういうことなのか、
深く考えてみる必要があると思いました。





1997.2.24

大手企業ならともかく地方の中小企業にとって商品を作ることや
いまある製品やこれから作ろうと考える製品を見直していろんな技術や情報を
重ねあわせて高度なもの、面白いものにしていくって結構たいへんです。
又、異業種や若い人や学生との情報の交換は地方では案外パワーが必要です。
もちろん懸命に開発をしたり もともとそういう製品を持っていない
企業も圧倒的に多いのだけれど できればそういうことを
日常的にやりたいという「ニーズ」や希望は結構高いでしょう。

中小企業こそ産学の協同等の交流は必要だと思う。
よく地方で異業種交流会や地元大学との交流会なんかもやってますが
ああいう場で産業界と 学生やまったく異なる「業界」の人たちとの交流も
すすめれば良いと思う。
学校の先生や頭の白いおじさんたち(ごめんなさい)だけで
現状の分析と 「なんとかしなくちゃ」というのも大事だとは思うけど
たまには「チャパツ」のお兄ちゃんや「プリクラ」の高校生と
話しをしてみるのも大事なことじゃないですかねえ。





1997.2.23

今回の外国製の「クラップスケート」の登場は
正直ショックもあったと思います。
いままでのスケートの滑走技術や道具の考案、その道具の製作技術の
延長上にはなかったものです。

どんなものでもそういうことってあるような気がします。
いままで当たり前で使っていものをよく考えてみたら
みんなが当然と思って使っていたというだけで
すぐ横にぜんぜん異なるアプローチもあったりするわけで
やっぱり簡単にいえば創造というか、、

でも一方で既存のものの延長上に既存のものや技術を
重ねあわせてみたら「まったく新しいもの」に生まれ変わる可能性も
あるわけで
スケートで言えばいままでのスケート靴にいままでの技術なんかを
重ねれば新しいもの(性能)に生まれ変わる可能性だってある、
どうやったらそれを継続的に偶発性のみにたよらずに
すすめることができるんだろうか。




1997.2.22

昨日に続いてインターネットのプッシュ技術について書こうと思った
のですがちょっとお休み
昨日の夜11時からのTBSニュース23で
先日コラムに書いた「諏訪のスケート靴製作技術」について
とりあげていました。
回りのほうがこうやってとりあげてくれるのに(?)
地元が人ごとと思っていたらもったいないですね。
オリンピックやスケートに関係して 意見もいろいろあるでしょうが
どうやったらスケート文化そのものと同時に
その回りにある「産業」や「技術」をまもるかという
自分達の問題として捉える観点も必要だと思います。

という訳でまたまたローカルな話題でした。
でもこういうローカルな誇りをどこの地域でも持つ努力をすることも
大事だとも思っています。

全国でこういった話題等ありましたらご連絡ください。待ってます。




1997.2.21

インターネットについて、
最近 「プッシュ」の技術が注目されてます。
スティーブ  ジョブズが一年前に雑誌でいっていました。
「インターネットはまだプルの技術」

早くも一年後 プッシュの技術が出てきました。
まだまだこれから発展する技術でしょうが、
それにしても進歩は早いです。
一年後はなんだろう。




1997.2.20

昨日の続きです。
これらのことをつらつら思うに インターネットでの人と人との関係にも
関係するとても重要な点だとおもいますが
日本の社会あるいは今後の情報化社会における人間と「社会」や「環境」との関係
を深く考えることが今 とても必要ではないかと思います。
もちろんそれは「警鐘」の意味と「情報技術をうまく使う」ためと両方の
ためですが。

すでにそういう学問はあるでしょうが、今こういう時代にそういうことに関して
十分に深く考察することはとても重要なことであるように思います。






1997.2.19

10日ほど前の日曜のNHKの番組で最近の若者の間で使われている
「半疑問形」の表現の仕方についての研究がありました。
語尾のあがる、独特の言い回しのことです。皆さんもまわりやテレビなどで
聞いたことがあると思います。(自分自身でつかっているかも)

番組では なぜあのような表現になるのかを
  ・自分に自信がないから「逃げ」としての表現をしている。
  ・否定されてもすぐ修正できるから。
  ・相手の様子を確認しながら話しをするから。
などとし、基本的には最近の情報化社会の中で人と人の間の関係が変化
しつつあるというのを主な原因の一つとしていました。
なるほど、
しかしその分析をする研究者も「半疑問形」を使ったのには思わず
笑ってしまいました。





1997.2.18

昨日の続きですが
でも確かに情報技術やインターネットが社会や産業に及ぼす影響や変化は
今後重要なものであることも確かでしょう。
いままで当たり前でやっていたシステムが根底から覆されることだって
おおいにありえると思います。
大切なのは
冷静に現在の技術や社会の変化をみつめることと
将来のありうべき社会や産業の姿を希望も含めて展望すること
の両方を進めていく地道な努力・・・ですかね。

「たかがインターネット、されどインターネット」





1997.2.17

先日、やはりNHKでインターネットが社会に及ぼす影響についての
番組がありました。
日曜日にも再放送がありましたから見た人も結構いるのではないかと思います。

マスコミ,特にTVでとりあげる内容は
すぐにでも始まることと、5年後 10年後になって実現しているだろうことと
いっしょに扱うことが多くてまるで明日から情報技術が社会や産業をがらっと
変えるような感じを与えるのはちょっと正直言って疑問もあります。

そろそろそのあたりは冷静に見ないといけない時期にきているような気がします。




1997.2.16

昨晩から雪がふりました。
湿った重い雪です。
春の近さを感じる今日このごろです。

そういえば、
最近、スピードスケート競技の世界で外国製の「クラップスケート」というものが
注目されていますね。
新しい発想で生まれたちょっと変わった仕組みのスケート靴で
いくつかの大手新聞にもあいついで記事になりました。

ところで今のところ日本や外国の有力選手のはくスケート靴の多くが
長野県諏訪地方で作られたスケート靴であることはあまり知られていません。

世界のトップを争う競技の世界で諏訪地方の製品が使われていることをもっと誇って
いいんじゃないかと思うし、日本の各地でもそういう世界に誇れる製品がきっとある
と思います。
もう一度地元の技術とか製品とかをよく見直して見ることも大事なことだと思います。

考えてみれば長野県の製造業界にとっては ちょっと前の「みずすまし」発言も
オリンピックとスケート(の靴と文化)と製造業とをひっくるめで宣伝するいい機会
になっているかもしれませんよ。

以上ちょっとローカルな話題でした。




1997.2.15

昨晩、NHKの深夜番組で東京下町の製造業の二代目さんの奮闘ぶりが
紹介されていました。
「小さくて、きたなくて、こんな工場だけど」親父さんがやってきた下町の小さな
ゴム工場をその二代目は昨年から継いで、初めてとってきた仕事を品質管理や納期
の厳守に神経を使いながらがんばっています。
地域の同業者はご多分にもれずこの10年で1/5が廃業したそうです。

あまり情緒的、感情的になってもいけないのだろうけど、
こういう日本の中小企業がいままでの「日本」を担ってきたのは事実だろうし、
そんな中小企業をなりたたせていくのがこれだけ大変な時代になってしまった
(してしまった)のはやはりどこかに問題があると感じます。
製造業の将来を悲観する議論も仲間同士の会話のなかで出るのは日本中どこでも
いっしょでしょうが、でもたくましく機械の前に立つ二代目さんをみて
「いや、まだまだいけるぞ!」との思いを強くしました。

21世紀の製造業を担うもの
多分それはインターネットや情報技術でもなんでもなく(ちょっと言い過ぎ)
ものづくりの過去と未来への「熱い」思いそのものなのではないかと思いました。



1997.2.14
「今日のコラム」が今日から始まります。
できるだけ毎日、製造業に関する意見やコラム、ちょっとした情報を
ここで皆さんにお届けしていきたいと思います。
皆さんのご意見も御聞かせください。
メールアドレスは以下まで、よろしく御願いします。

1997.2.14
練習用です。



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