今日のコラム・バックナンバー(2009年 5月分)


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掲載は日付順になっています。


2009.5.22

この一ヶ月ほどの
国民の最大の関心事が新型インフルエンザであったことは
まちがいないだろう。

テレビやマスコミで盛んにというか
ある意味過剰ではないかと思われるほどに報道されていて
しかし一方、この問題の細かなディテールが
本当に国民に伝わっているのかどうかは
はなはだ疑問ではあるのだが、

まあ、そんなこんなで
この一ヶ月ほどは
経済の混乱混迷以上に
国民の関心を捉えてはいる。

さて、その影響が逆に奇妙なところにでてきてしまって

目下のところ国民にとっては
その肝心の経済にまで感染症の影響が
及ぶにいたってしまうことにまでなった。

マスクが品薄になってしまったことや
逆に、誤解を恐れずにいえば
ある意味、「特需」のようなものが発生する一方で

イベントは中止の憂き目にあうし
オープンに人が集まる公共的なたてものや機関は
閉鎖や休業があいついだ。



2009.5.25

関東の人には想像もつかないほど
道や街や地域が閑散としているのだ、という
関西の首長などがテレビで話しをする状況は
あながちマスコミ向けの
リップサービスというだけでもないだろう。

それにしても
いくら清潔好きの日本だからとか
マスコミの過剰報道が生んだとかいっても
なぜこれほどまでに
インフルエンザの話題というか
関心が高まったのかという疑問は残る。

もともと昨年あたりから
新型インフルエンザの登場の可能性と
それがいったん広まった時の
経済や社会への負の影響とか
もとより国民ひとりひとりへの身体、健康、財産、
への影響が甚大なものになるであろうということで
盛んに議論されレポートされてはきたはずだ。



2009.5.26

そこへもってきて
メキシコでどうやら
「新型インフルエンザが発生した」という
第一報がもたらされて
すわ、世界中に蔓延か、日本にも蔓延か、と
いう報道になってこのような騒ぎになった。

幸いなことに思ったよりも強い毒性は持たず
弱毒性であった、というのがわかったのは
本当にこの一週間ほどのことであって
それまでは命を落としかねない
最悪のインフルエンザではないかと
みなが思っていたのだ。

国内に帰ってきた高校生が
感染を疑われて病院に隔離され、
検査後、問題がなかったと
確認された後の
校長先生の涙の会見を
テレビでみた人も多いだろう。
あれは学校の生徒が病気にかかっておらず安心したことも
もちろんあっただろうが
なにより国内初の感染者が自分の学校から
出てきてしまう恐怖と重圧から
開放された安堵ももちろんあったと思う。



2009.5.27

たしかにあまりに行き過ぎた報道や
過熱した報道などと日本の文化なども絡んで
この騒ぎになって
経済や社会に多大な影響を及ぼすにいたっては
騒ぎすぎ、反応のしすぎ、ということも
わからないではないが、

しかし、どんな病気かもわからない
とても怖い病気とされる新型インフルエンザとなれば
それは過剰に反応することは避けられないし
それでよかったのだと思う。

これがもし強毒性のものであったなら
こんな「反応はやりすぎ・強すぎ」みたいな
話ではなかったはずだ。

状況によってはパンデミックになった国は
国内や地域に戒厳令に近い統制だって
必要になる可能性もないではない。

検査官が感染しているかもしれない人に
一時隔離を言っても
おっかなそうな人にすごまれ猛反発されたことも
たぶんあったはずで

そんな人を通じて国内に入ってしまった可能性だってある。
こういう場合には強制的に
おっかなそうな人も強制する体制も必要であったと思う。



2009.5.28

誤解を恐れずにいえば
今回は偶然にも
良い経験の機会になったはずだ。

今回は広域爆発感染と言われるような
大規模で深刻な感染はなかったようだが

しかし、解決されなければならない問題も
いくつかあるようにももちろん思う。
一つは
今回の感染症の拡大から
もし強い毒性を持つインフルエンザが
万が一、いや万が一などとはいっていられない。
やがてくることは間違いないとされているのだから、

その場合の対策対応に今回の経験から
学んでおかなければならないということだ。

マスクの生産供給やもともと国民にマスクを
どう使ってもらうかについての指針についても
病院の対応や連絡や受け入れ態勢についても
国内と外国との接点についても
いったん国内に入ってきてしまった場合の
対応についても
昨年までの予測はともかくとして
ともかく対策を講じねばならないし
新たな予測と対策と指針を立て直さねばならない。


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