今日のコラム・バックナンバー(2009年 4 月分)


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掲載は日付順になっています。


2009.4.1

観光地ではあっても
他の地域の異業種との連携とか
なにかこれまでとは違った
取組が行えればいいのだが
そんな刺激や交流や情報は
なかなか地方の観光地には
やってこない。

当然、普通にやっていれば
刺激し合って新しいものが
生まれ出る、ということチャンスに
巡り合うことはなかなかないと思う。

簡単にいえば
「産業の組みあわせ」に
限界があるのだろうと思う。

しかし、国の最近の産業政策のなかでも
たぶたび言葉がでてくるが
「オープンイノベーション」ということがある。

山のなかの昔からの観光地だって
なにか他の産業やビジネスと
組み合わせたり刺激しあうことで
新しいビジネスや方向がみえてくるかもしれない。



2009.4.2

観光地の話だけではない。

製造業だって商業だって
あるいは医療とか環境とか
細かな分類にいたるまで
異質なものとの組み合わせが
あたらしい価値やサービスや
ビジネスや産業を生み出すには
重要なことと時代であることは
ほぼ間違いのない事実だろう。

問題はそれを
どんどん効率的に進める体制が
まだまだできていないことだ。
国は前述のように「オープンイノベーション」
とかを標榜しているし
経済政策のなかでもそれに類することを
はじめてはいると思うが
時代が要求するほどには
進んでもいないし結果もでていないように思う。

山の中の観光地でも
古くからの産業集積地域でも
どんどん相互に刺激しつながりを強めていく
この経済の苦境を切り抜ける
本当の意味でのカンフル剤は
実はそこにこそあると思う。



2009.4.3

ここのところの自動車産業の不況で
新型車が出るたびに
いくら新型をだしつづけなくちゃ
いけない宿命にあるとはいえ
メーカーやディーラーは大変だろうな、
と人事ながら思ったりする。

それでも
この時期にハイブリッドとか
環境対策の車は結構順調らしいし
今後の市場もそれなりに可能性を
感じさせる。

ホンダのインサイトは
思い切った低価格戦略で
逃げ切れるかどうかは別として
とりあえず順調な滑り出しらしいし、

ハイブリッドでは先駆けの
トヨタのプリウスは
インサイトにはしてやられた、と思わせたものの
たぶんその性能や価格の見直しで
やはりと思わせるところまで
反撃にでてくるだろう。



2009.4.6

一方のディーゼルだが、
当初考えられたほど
国内でのディーゼル車販売の伸びは
よくないようだ。

一時はハイブリッドよりも電気自動車よりも
今後はディーゼル、と言われていたものだし
筆者もいろいろ本を買ってきては
ディーゼルの将来性に期待を寄せていた。

しかし、ヨーロッパでさえ、軽油の高止まりに
影響されて将来的にはあまりディーゼル車の市場は
伸びないだろうと言われはじめている。

もう一方の電気自動車だが、
これもそう遠くないうちには
国内で電気自動車の販売が始まるようだ。

しかし、これも電池の圧倒的な技術革新が
進まない限り、
すぐにハイブリッドの牙城をくずすことには
どうやらなりそうもない。

ディーゼルも電気自動車も
実際のところはなかなか商売には
残念ながら成り難い状況になっている。



2009.4.7

ハイブリッドだって、
プラグインハイブリッドに進化していくだろうとはいえ
いままでの車と同じように
ガソリン燃料を使う、あるいは軽油を使う
ということがたぶん基本にはあるのだろうから

今後のことを考えたら化石燃料に頼る分
いつまでもハイブリッドの天下というわけではないと思う。

しかしここしばらくはハイブリッドが優位にあることは
たぶん間違いないだろう。
ましてプラグインハイブリッドに進化していけば
環境対応車の先駆者として
世界中で認められていくことになりそうだ。

それにしてもここ10年ほどの
ハイブリッドや電気自動車やディーゼル車への
取り組みいかんでその会社の将来性が
これほど見えてくるほどになってしまったのは
驚くほど意外なことではあったように思う。



2009.4.8

アメリカのGMやフォードは
日本が電気自動車などといい始める以前から
実は電気自動車は開発していたのだが

ITや金融ビジネスが勃興すると同期するかのように
それらの本来は車を開発して作って販売すべき
自動車メーカーが
金融ビジネスをはじめとする自動車メーカーとか
異なる方向に夢中になって
本来進むべき方向からそれていってしまった。

そしていまではあの状態だ。

国内のほかのメーカーでも
電気自動車やディーゼルやらを
開発してきたメーカーは多数あるのだが
相対的に車や周辺の技術開発に力を出さずに
目先の利潤確保に追われていた会社や
技術開発を軽視してきた会社は
やはりここに来て
トヨタやホンダの環境対策車の市場開拓
に追いつけないでいる。



2009.4.9

先日も日経産業新聞に「空白の6年重く」、と
書かれてしまっていたが
残念ながら本当にその通りになっているようだ。

いまさら自力でハイブリッド車の開発を進めるのも
大変だろうし
ホンダやトヨタに追いつくのも現実的ではない。

やはりディーゼルや電気自動車で進んで
待ち構えるしかないような気がするが、
実際に待ち構えていても
そっちにいつころ進んでくるかはまだわからない。

実際に待ち構えていても
そっちに進んでこない可能性だって十分にあるのだ。

たぶんディーゼルは排ガス対応の技術が
圧倒的に進むこと
電気自動車は電池の技術が圧倒的に進むこと、
がキーだろうが
この二つはトヨタもホンダも
この分野もやはり先駆者だ。

この距離を埋めるのは
生半可なことではだめだろう。

やはり6年の空白は大きい。



2009.4.24

実はテレビの「ものづくり」に関係した番組に
要請があって
実際に「ものづくり」を
この数週間ほど懸命にやっていた。

自分一人でやっていたのではなく
地元の仲間たちとグループを組んで
ある乗り物を改造していたのだ。

改造といっても
自分でいうのもなんだが
改造の範囲はとても大きく、

ボディーや外形を残したまま
機構やメカをほぼ全面的に作り替える作業を
ほぼ3週間で行った。

改造だからこれまでのものを
まずは正確に採寸することもやらねばならないし、
それを基に設計からはじめて
部品を作ったり材料を加工し
最後は組み立て調整、塗装などの仕上げと
ものづくり作業のほぼすべてを
数週間で行なったという感じだ。



2009.4.27

もともと乗り物がすきなこともあって
今度のこの「仕事」も
とても面白かった。

最初のコンセプトやアイディアづくりに
みんなで知恵を出し合って
回りにオオっと思わせるようなことができる
機構やものを考えたり、
その作り方についても
いろいろ知恵を出し合う。

テレビの放送の都合もあるから
できるだけテレビ映りのいいものを
考えねばならないし
見た目に耐えられるだけの
作りこみも必要だ。

なにより予算や時間に限りもあるから
その見た目や内容と
時間と予算を最大限に高い部分で
一致させなければならない。

でも考えてみれば
今度のプロジェクトに限らず
すべてのものづくりはそんな制約のなかで
起きているわけで
自分の都合ですべてを進めていくわけにはいかない。


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