今日のコラム・バックナンバー(2008年 10 月分)


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掲載は日付順になっています。


2008.10.6

更新の間を一週間以上もあけてしまいました。

実は先週は5日間にわたり
横浜で国際航空宇宙展という
文字通り航空宇宙産業に関する
大きな展示会がありそれに参加してきた。

実際には9月中旬から
展示物やらチラシだのパネルだのの
企画や製作やつくり込みがあり
本当に本当にばたばたと混乱した半月間だった。

そのちょっと前には
大学の研究室の合宿の受け入れを
産業界の仲間たちで行い、その又前には
ロボット学会への企業出展、と
相変わらずなんだかんだと
やることが一杯で混乱していた。

展示会への参加は産業界や企業であれば
あるときはある、ものでもあるが
さすがに一回の展示会で5日間も行なうとか、
展示会が重なるとかとなると
その投入する「資源」の量には
後で領収書などの枚数を数えるたびに
ぞっとするほどだった。



2008.10.7

しかしこういう展示会に出ることのメリットは
それに比してもあまりあるほどだ。

今回の国際航空宇宙展には
仲間達の企業10社あまりで
企業グループを結成し
展示出展に望んだ。

以前よりつながりの強い仲間たちのグループだが
今回はそのなかでも
航空宇宙産業に関連の深いメンバーを募って
グループを結成した。

前述のように
我々の町には航空宇宙産業に携わっている企業は
もともと少ない。

だから、そんな業界の展示会に企業が製品や技術を展示しても
メリットはないのではないか、というのが普通考えることだ。

しかし、考えてみれば我々のまちの産業技術のように
基本的な技術というものは
航空機にしてもロボットだとか車だとか
産業向けだとかにしても
一応どんなものにも共通する基盤技術に近いといえる。

実際、展示物に対する評価や興味を持ってもらうことは多く
先入観をもって望むことは
自らへのチャンスを減らすことでもあると
いまさらながらに痛感させられた。



2008.10.8

もともと「航空宇宙産業」と
「航空宇宙部品産業」は
異なるはずだ。

最近次世代の産業として
話題になるのはたぶんに
「航空宇宙部品産業」であって「航空宇宙産業」ではない。

機体や部品を作る「航空宇宙部品産業」も
もちろん重要な仕事であり産業である。

しかし、本来もっと重要だと思われるのは
「航空宇宙部品産業」をもふくめた
「航空宇宙産業」であろうと思う。

「航空宇宙産業」には航空ビジネスに関連した
旅客へのサービスや運用に伴うビジネスや
教育や人員の配置やロジスティクスや
ともかく航空の周辺に存在する
ビジネス全体が含まれると思う。

社会や産業に広くインパクトを与える
波及効果のある産業かどうか、ということだ。



2008.10.9

自動車だって
自動車の部品を作るだけでなく
自動車を使ったり周辺にうまれた
様々なサービスや運用やらがある。

もちろん「自動車産業」という言葉は
今のところ基本的には「自動車つくり産業」を
さすことは間違いないが、

実は自動車が生み出す周辺のビジネス創出の力は
圧倒的だったはずだ。

航空機にもそのような可能性は充分にあると筆者は思うのだが
残念ながら航空機部品産業にとどまっている。

これから航空宇宙産業が成立する可能性は高いと思うが
そのためには
まだまだそこに関係する人材や企業や
中心となるビジョンがないことが
最大の問題のような気がする。

航空機さえ作れればそんな周辺産業は
自動的に生まれてくるだろうという
意見もないではないが、
はたしてそうか。



2008.10.14

株価が驚くほどの乱高下を繰り返している。

週末のG7でのメッセージが
ほどほどに効いたのだろう、
本日はこれまでで最高の株価の上昇をみた。

最大の下げ幅を記録したのも先週だし
最高の上げ幅を記録したのも今日となれば
すくなくとも
この数週間のデキゴトは
戦後最大の金融混乱、あるいは金融危機だったと
いずれ後世の歴史家なり経済研究者なりが
コメントをすることにもなるのだろう。

しかしそれにしても
人々の心持は
ごく短期間に大きく変わるものなのだなあ、と
今回のことを見ていても思う。

株価はどんどん上がっていくと
皆が思っていたのはつい先日のことだし

それによって恩恵をコウムッテいたいちばんの稼ぎ頭が
アメリカのバクチビジネスの当事者だとみんなが認識
していたことは確かだし

それが日本も目指すべき方向だと思っていたのも
つい最近のことだ。



2008.10.21

しかし、
ここ数週間で
株に対する希望や信頼は
大きく低下してしまったし
アメリカ、特に金融ビジネスやその結果に
対するあこがれや夢は
見事なほどに打ち砕かれてしまったように思う。

人々の心持がこんなにも簡単にはやく変わるもの
であるとはいささかショックでもある。

それにしても
今回の金融の混乱は今後
いったいどのような展開を見せるのだろうか。

もうしばらくは世界中が混乱することは
残念ながら間違いないことなのだろうが
実はその後のことを構想しておく必要は
すくなくも政治家や
経済や産業界をリードしていると自負している
人物であるならば
当然考えてもいるだろうし
そうあってほしいものだと筆者は思う。


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