今日のコラム・バックナンバー(2000年 7 月分)


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掲載は日付順になっています。


2000.7.1

これで「地球に根を張るための接着剤」を
商品ラインアップに加えでもしたら
風がふけば桶屋が儲かる、式の商売みたいで
結構笑える、、、。

、、と思って考えてみると
その土井さんが率いるソニーの
「デジタルクリーチャーズラボラトリー」は
あの犬型ロボット「AIBO」を
送り出した研究開発部門である。

地球に根を張っていない人間に向って
「地球に根を張るための接着剤」を、
あるいは「ドック・イヤー」に躍らされ、隕石に
おびえてしまう人々に「AIBO」をつくって
安心や癒しをもたらすことを、考えているのだとしたら
これはスゴイ企業だと思う。



2000.7.2

これは冗談でもなんでもなく、まじな話しだ。

もともと音楽や映画などの「コンテンツ」を
商売にしている企業ではあるから
人間の「最終的な需要や希望」に応えることに対しては
敏感なんだろうが、、、
こういう方向にもちゃんと可能性や必要性を
見出そうとしているところにすごさがある。

いずれ「医療」や「福祉」の世界にも
入ってくるのではないかとさえ思える。
子供や老人や人々の社会からの疎外を解消する
「福祉?ロボット」としてだって
今後、公に存在することはおおいに考えられるではないか。


ただ、現代の「IT革命」などの科学技術文明に翻弄され
「ドック・イヤーに躍らされ、隕石におびえてしまう」
人々の心持ちを
その「IT革命」やら「デジタル技術」やら
「最先端技術」そのものによって、解決していくということが
なにやら今のジレンマをそのまま言い表してはいる。



2000.7.3

「ヒトゲノム」の解読の作業が
欧米を中心に基本的なところが終わった、という
センセーショナルなニュースが先週流れた。

人間の遺伝子を解読する作業がこれから
始るだろう、というニュースが
流れたのはそう昔のことではない。

でもその時は、
解読が終了する日は
そうそう簡単にはやってこない、、
ずっと将来の話しだ、と少なからぬ人々が
思っていたと思う。

筆者も、スゴイことが始ったものだと思ってはいたが
その日がこんなにも早くやってくるとは思わなかった。

アメリカのベンチャー企業が今回の
「驚くほどの短時日」で遺伝子解読を行ったのは
やはりアメリカ産業やベンチャー企業の
「最近の勢い」というものだろうと
思わずにはいられない。



2000.7.4

この「遺伝子ビジネス」の始まりが
はたして人類にとって喜ぶべきものか、
あるいは、滅びの道への入り口なのか、、
これは今のところ未知数だ。

しかし、
一時期騒がれた「遺伝子ビジネス」に対する警戒感も
そのわりに最近は表立った話しにはなってこない。

むしろアメリカの驚くほどのスピードに翻弄されてしまって
遺伝子ビジネスの危険性や警戒感を考える時間もなく
その波のなかにいつのまにか突入してしまった、というのが
実際のところだろう。

まして欧米が「遺伝子ビジネス」を国家をあげて
持ち上げていくような状況や
ビジネスとしての可能性が語られる一方で
どこかの国ではしっかりとした産業の将来像が語られず
ビジョンも持っていないようでは
いくら真面目な研究者がまっとうな意見や価値観を
話そうとしてもこれはむなしい。




2000.7.5

ある意味ではこの間の情報技術をめぐるものと
おなじような、、あるいはそれ以上の、一連の状況が
生まれているのかもしれない。

「遺伝子ビジネス」が警戒すべきものであるとか
危険なものである、というつもりもないが
やはりここでも浮き足だってしまった日本が見えてくるし、
アメリカの、例の「プロパテント政策」に
しっかり押え込まれてしまっている状況も見えてくる。

現実の問題として
この状況を打破していくのは
容易なことではなさそうだ。
特に情報技術のように
「あるものをどう使っていくか、をみんなで考える」
、、という議論よりも
それそのもの、、、あるものがそのままビジネス、の「遺伝子ビジネス」は
押え込まれたら、はいそれまで、みたいな状況でさえある。




2000.7.6

そう言えば最近聞かなくなったが
「グローバル」や「グローバルスタンダード」という
言葉があった。
なくなったわけじゃないのだが
いつのまにか聞かなくなった。

「グローバル」や「グローバルスタンダード」が
国民のなかにすでにしっかりと浸透したから?
いやいやそんなことはあるまい。

「マルチメディア」という言葉もあったっけ。
これはインターネットや情報技術という言葉に置き換えられた
だけであって「マルチメディア」そのものがなくなったわけじゃない。
「マルチメディア」ブームなんて、またまた一過性のものだと
いうような話しもその昔あったが、これは間違いなく
インターネットや情報技術として
生活や社会や産業のなかに位置付いてきた。

、、まあ情報化時代ならではの問題も一方では徐々に
顕在化してきてもいるんだが、
基本的にはそういう問題をはらみながらも
根づいていくことは間違いないだろうと思う。





2000.7.7

「グローバル」や「グローバルスタンダード」も
根づいていく?
たぶんそうなっていくんだろう。

ただこれも、そうそう簡単な話しではないだろうと思う。

少なくとも
自分たち自身を見つめる確かな視点を持つことや
世界から見た日本の位置や歴史をしっかりと見つめ直したり
する行為を経ないで
「グローバル」であることや
「グローバルスタンダード」になりうるとは
思えない。

「グローバル」も「グローバルスタンダード」も
「ネットワーク社会」も「情報化社会」も
「マルチメディア」も
自分自身の座標軸があればこそ
初めてもたらされるものなのだと思う。




2000.7.8

しかしこう考えてみると
「グローバル」も「グローバルスタンダード」も
「ネットワーク社会」も「情報化社会」も
「マルチメディア」も
「遺伝子ビジネス」も
どうもそれらのもっと根底にある
「基本的な戦略」が
日本には圧倒的に不足しているように思えてくる。

結局「後追い」と言えばいいのか。
他者によって意図的に作られている道の上を
強引に走らされているようにも見える。
自分たちの意図で走ることができないでいる。
もともと「戦略的」であろうことに不慣れな国民ではあるんだろうが
それにしてももっと長期の視野での
「戦略的」な振る舞いはできないものだろうか。




2000.7.9

最新のパソコンに興味があって
(というよりもパソコン屋さんに)
久しぶりに町のパソコン屋さんにいってきた。
相変わらずどこのパソコン屋さんもにぎわっている。

さすがにパソコンそのものは
デスクトップ、ノートパソコン、もっとちいさなモバイルパソコン、
どれもたしかに品揃えがむちゃくちゃ増えていて
すぐには見きれないほどだ。
でも、どこのメーカーも同じようなデザインが多いから
いろいろ歩いてみてもそんなにハッと足を止めて
見たくなるようなものは正直いえばない。
それでも老若男女、様々な人が
自分の知識のなかから気にいっているメーカーや
デザインのパソコンを熱心に選ぼうとしているのを見て
この「パソコンブーム」はしばらく続くのだろうな、と思える。
いや、すでにブームではないのだろう。
すでに一時の「シロモノ家電」になっているのかもしれない。




2000.7.10

たぶん、パソコン屋さんに来ている
多くの人達がインターネットへの接続を
考えているのは違いないようだ。
いずれ、家庭のなかに様々な形で
「情報端末」が持ち込まれてくるだろうが
それまではしばらくの間、あるいは当分の間
「普通のパソコン」は売れ続けていくだろうと思う。


パソコンの売れかたがスゴイと思っていると同時に
どこのお店でも目につくのは
「携帯電話」のブースへの力の入れ様と
「デジタルカメラ」への力の入れ様だ。
これはもう、ここで書くこともないだろう。
実際、身のまわりを見ても
いろんな人が違和感なく「携帯電話」を持って生活しているし
デジタルカメラもパソコンには付き物、みたいな状況までなっている。

まあ、これもパソコンと同じように
「どれも似たような携帯電話やデジカメ」が
同じように、見事に、売り場に並んでいるのを見ると
もうちょっとなんとかならんもんかいな、、とも思うのだが、、。



2000.7.11

製品の大きさが反映されて、当然のように売り場面積は小さいが
最近のiモードのブームを見ていれば
これもこの先しばらくは商売として大きく伸びていくと思う。

来年は新しい方式の携帯電話も登場するという話しだし
そのころになれば携帯電話を使ったテレビ電話も
可能になるということだから
まあ、みんながみんな、テレビ電話をするようになるかどうかは別にしても
新しいもの好きの日本人は
またも新たな商品に殺到していくことになるんだろう。

デジタルカメラはまだそれほど「普通の人々」が
持っているわけでもないだろうし
これからも「状況や使い方」が変わらない限りは
「日常的」に持ち歩くことになることはないだろう。
それでも携帯電話ほどではないにしろ
さまざまな人が買っていくようだ。

まあ、最近の電気屋さんの、特にパソコン館!の
売り場の主要な三点はデジカメと携帯電話とパソコンであることは
間違いない、それとパソコンの付属品のような扱いのプリンターか。
いずれにしろ最近の日本の主要な「販売製品」のいくつかは
パソコン屋さんに集まっている。




2000.7.12

ここで気がつかなくてはならないだろうと思うのは
携帯電話はすでに「電話」の領域を超える提案が
なされようとしているということだ。

人と人を声で結ぶ「電話」という機能はもちろんそのままなのだが
それ以外の機能や可能性が
生まれようとしていることが重要だと思える。


飲み屋さんの前に立ってきれいなお姉さんがその店にいるかどうかを
お店に入る前にホームページで確認する、なんてのが
サービスとして行われていることを最近知ったが
(まだ利用はしてないが)
こんなのはまさに今時の使いかたなんだろう。
ほかにもそれに類する、あるいはもっと「面白い使い方」が
いろいろ試されている。
もうこれは「携帯できる小型の無線電話」ではない。





2000.7.13

残念ながらデジタルカメラは携帯電話ほど
奇抜なアイディアが登場してきているとも思えないが、
今後はいろいろな試みが登場することだろう。

少なくともパームトップ型携帯端末につけられる
デジタルカメラユニットが
最近は結構重宝されていることをみれば
案外このあたりから
「デジタルカメラのもう一歩の可能性への踏み出し」が
はじまる可能性はある。

デジタルカメラに最近話題のPHSユニット「ピーワン」
みたいなものが「直接」差しこまれる日もきっとそう遠くない。

いずれどこまでがコンピューターで
どこまでが携帯電話で、どこまでがデジカメなのか
考えても無意味になってくる。




2000.7.14

ツラツラいろいろ考えていると
携帯電話+パームトップ型携帯端末コンピューター
+デジタルカメラ+デジタルテレビ+GPS+いろいろ、、、
、、、もう何がつながってもおかしくない。

結局、ブルーツースという技術が注目を浴びているように
携帯電話がそれらの中心になっていくのかもしれないが、
そんなことはどうでもいいことで

人間が「外界」と
つながっていくべきインターフェイスは
すべてこういうものを使って行うようになるんだと思える。

最近の家電で売れているものは
ほぼすべてといっていいほどに
人の生活や家庭など内側のものではなく
社会や仲間など外に向っているものに
お金が向けられているようにも思えてくる。



2000.7.15

これほど国民がパソコンだの携帯電話だのデジカメだのと
今日的な商品を買っていくんだから
、、ましてそれらは買っただけでは済まなくて
本来の機能のためには買っただけでは終わらなくて
利用するためのお金が必要になっていたり、あるいは
維持管理や機能を増やすためにお金が必要になっていくのだから
これは結構なお金が流れこんでいくことになっているんだろう。

でも可処分所得ってそんなに変わらないんだろうから
それらに使った金が多くなればなるほど
どこかにお金が流れていかなくなっているはずなんだけれど
どうなんだろうか。
特に若い人たちはどうなんだろう。



2000.7.16

旅行なんかはみんなどんどん行っているようだし
飲み屋やカラオケなんかもみんな行っているようだし
相変わらず若い人たちは欲しいものにはお金を出している、、
ということから考えてみると
自動車は一時ほどではないにしろ
相変わらずあまりバンバン売れている様子もないから
こんなところに逆の効果がきてしまっているのか

どこかの自動車会社のトップが
これからの時代の自動車の競争相手は
携帯電話かもしれない、と新聞かなにかで言っていた。
これは本当にそうかもしれない。

、、、、それはそうと、今日の新聞なんかを読んでいたら
「携帯情報端末」が一気に市場を
拡大させているんだそうだ。
   携帯電話+パームトップ型携帯端末コンピューター
   +デジタルカメラ+デジタルテレビ+GPS+いろいろ、、、
本当にそうなっていきそうな感じだ。




2000.7.17

最近の若者がなにか購入しようとする場合、
それで何ができるのか、何をしようとしているのかで
ある程度、方向が決ってしまう、、と思う。

そのものを、、、持つことが、、目的である、、
という理由は、すべてではなににしろ
昔に比べればだいぶ希薄になってきているように思える。

当然、友達と遊ぶのなら
今は自動車、ではなく携帯電話だ。

携帯電話が欲しいのではなく、
それで「仲間がつながるから」必要なのだろう。

自動車もそれ自身が欲しいという若者ももちろんいるが
これからは、それだけではなく、それで仲間とつながりたい、
、という理由も重要な判断材料になっていくはずだと思うのだが
実はこれはまだ「提案」が足りない。






2000.7.18

どこかの自動車会社のトップが
これからの時代の自動車の競争相手は
携帯電話かもしれない、と言っていたのは
そういう意味だと思う。


最近の若い人は単に遊ぶのでもなく
「つながりたい」という気持ちがあるから
まさに個人と個人をつなぐ
「携帯電話」でこそ可能な「ありよう」だ。

これがまだ携帯電話の流行る前であれば
自宅の普通の電話で家族に文句をいわれながら
電話していたのだろうが、
携帯電話ならば心置きなく友達とつながることができる。

問題もたしかにあって、多くの場合、
電話代がそのまま若者の親や家庭に負担かけているわけだから
これは大変なことではある。
(そういう面からも携帯電話料金と広告料金で交換する式の
無料のサービスが今後登場すれば大きな伸びがあるだろうと思う、、
と仲間に話したら、これはすでにあるんだそうだ。)
でもこれもいずれ、解決されていく問題だ。



2000.7.19

こりゃあ、自動車業界もうかうかしていられないはずだ。

最近はトヨタのWILLやdbみたいな車や
ホンダの若者向きの車なんかが
どんどん登場してくるし、売れてもいるんだろうけれど
これからはきっと「多機能携帯情報端末電話」と電話代に
流動的な可処分所得を取られてしまってくる部分て
少なからずあるんじゃないだろうか。

自動車メーカーもただ黙ってみているわけではないようで
最近は車単体で売るんじゃなくて
サービスというか、付帯した価値みたいなもの、、
「クラブ」や「コミュニティー」みたいなものを
買ってくれた人につける、みたいなことも
はじめているようにも見えるんだけれど
どうなんだろう。




2000.7.20

いっそのこと車を買ったら友達がついてくる、というやり方も
あるんじゃないかと思うのだけれど
これははなはだ世紀末っぽい、、

、、とも思える、、が、実はこれは案外「あり」だと思う。

なにかを買ったらそのコミュニティーに入れる、なんてのは
世紀末かもしれないが充分ありうる話しではある。

携帯端末を売ったり車を売ったりするための
一番の優位性はそれでつながる「仲間の数」、、
それがその商品の力になっていくというのがこれから
おおいにありうる話しではある。




2000.7.21

ところで、、
現実社会やコミュニティーと
仮想の社会、コミュニティーとの違いの
本質的な違いというのは
一体、どこにあるのかは正直言ってわからないことだらけだ。

もちろん、身体的な実体を伴うか、伴わないか、という
違いはあるのだが

じゃ、その違いが社会やコミュニティーを形成していく上で
どれだけの、どういう違いを生み出していき
それが結果的に何を生み出すのかは
いまだにわからないことのほうが多い。




2000.7.22

当然ながら、
仮想の社会、コミュニティーで
「つながって」いることを
大切にしようとする人々がたくさん出現する一方で
そんなものはまやかしだと批判的な意見も相変わらず多い。

筆者は「バーチャルなコミュニティーなんて
まやかしで、危ういものだ」という意見に全面的に
賛成するわけではないし
「バーチャルなコミュニティーが現実社会に
とって代わる」という意見にも賛成するわけでもない。




2000.7.23

仮想空間は
「いままで表現できなかった人が表現することができる
新たな社会」、であるかもしれないが、
現実社会が思い通りにならないことからの逃避や
問題解決から自らを遠ざける忌避行為、
であるかもしれない。

また、インターネットはしょせん道具だ、という意見も多いが、
インターネットは現実社会の補強や効率化のための
「道具」としてしか機能しないわけではないと思うし、
かといって、インターネットがすべての社会構造や価値観を
変えていくとも思えない。

結局「どっちなんだ」と言われれば
ちょうど中庸にごちゃごちゃしながらいくんじゃないか、
としか言えない。




2000.7.24

ただ、こういう状況を見ていて思うのは
今後しばらくは続くであろう
仮想と現実の間での混乱や価値観の揺れは
ことによれば深刻な打撃を
我々の現実社会にもたらすだろうということだ。

特に、この十何年かの「コンピューターゲームの発達」
などをみていると
たしかに「仮想体験」「疑似体験」が簡単に
できるようになってはいるが、
それがいろんな社会現象、それも深刻な、、、
まで引き起こしているように思える。

画面のなかで車がこけたり
画面のなかの「もの」の質感や重さがわからないくらいだったら
そうそう問題にもならないだろうが、
(いや、これが結構あとあと効いてくる、とも思えるが)
人の痛みや感情にまで及ぼされてくると
これは無視するわけにもいかない。





2000.7.25

昔のブロックくずしやインベーダーゲームあたりだったら
そうでもなかっただろうが
近ごろの「仮想格闘ゲーム」や「シュミレーションゲーム」あたりは
仮想や擬似の世界に人々、特に現実での社会的経験の
蓄積、価値観のぶつかり合い、の乏しい若者を
容易にその空間へ連れ込んでしまうから
当然のごとく「現実」と「仮想」の境目や価値観が混乱して
いろんな問題を引き起こすのだ、とマスコミや識者は言う。
実際はそんなに簡単な話しでもないと思ってもいるが
でもたしかに「現実」と「仮想」の間の混乱は
若い人たちの間に深刻な問題を
引き起こす可能性はたしかにある。
ますますそうなる可能性は高まっている。




2000.7.26

今後は若者だけでなく様々な人々が
仮想空間でつながった
「バーチャルなコミュニティー」が
作られることになるだろう。

携帯端末や携帯電話だけでなく
自動車や、もしかしたら「電子レンジ」や
「家庭用シロモノ家電」などまでが
ネットワークやあるいは「コミュニティー」
などと結びついていく可能性は高い。

それが先に書いたように
新たな「商売のやり方」にもなっていくだろうからだ。

この「商売」の観点が良いにつけ悪いにつけ
様々なことを実社会に持ち込んでくる。





2000.7.27

で、実際にそういうことも踏まえたうえで
ある程度、社会的な経験や価値観の擦り合わせを
、、できれば豊かに、、経験した人々が
電子的なネットワークのなかでつながり
コミュニティーをつくっていくことは
これはたしかに様々な可能性をもたらすと思う。


やはり人間にとって
実体のある経験や生身の感覚や認識の積み重ねは
非常に重要なものなのだろうと思う。

過去に「経験」や「認識」があるから
批判する能力や力がある、、というだけではなく、
それらを「踏まえた上」での仮想空間でのつながりや
出合いや経験は、
むしろ人と人の間に生まれる新しい、様々な可能性や夢や、、
を更に拡大していくだろう。





2000.7.28

一方、社会的な経験や価値観の擦り合わせが
乏しい若者、、にとってはこれらが
問題につながることは残念ながら多い。

現実として
若者が、携帯電話やメール端末で
仲間や友達と「つながりたい」と思っている現実を
認めるとしても
やはりそこには危なっかしい状況が生まれている。

社会的な経験の「未熟」な若者が
「仮想空間」や「仮想な出合い」「仮想な経験」を
現実的に物理的に簡単に、得られてしまう以上
それを規制するという考えは現実的ではないし
すべきでもないと思うが
しかしやはり危険な状況がうまれつつあることは
確かだろう。





2000.7.29

どこかにそんな未熟さを暴力的な外力から
守っていこうとする視点や
危なっかしい状況を安定させる仕組みは
これは緊急に必要になると思う、
が、今の日本には残念ながらない。

これは本当に早急に必要なのだろうと思うが
今どこかの国が行おうとしている「IT戦略」の
延長にはなさそうなところが問題でもある。

いずれにしても
わからないことだらけの仮想と現実の狭間で
むしろいままでにない新たな可能性を持つ人間の
関係を作り出すことができるならば
これは「すばらしいこと?」ではあるのだから、、、
どうやってその状況を作り上げていくか、これは
ある意味では教育を含めた国家の戦略とも
重なっていくと思う。






2000.7.30

あの有名なアメリカのインターネット本屋さんの
株が「どっと下落」したとかで
いくつかの新聞にはそれがネットバブルの崩壊だとか
いろいろ書かれている。

まあ、ああいった事業の在り方は
たぶん問題があるだろうということは
以前からいわれていたことではあるが
何が本当で何がうそか、様々な情報が錯綜してるような状況では
実際のところは誰もわからない。

「株主価値」を最大にすることが最近のアメリカの
ネットビジネスの「新たなビジネスモデル」の在り方だ、
目先の利益なんか「関係ない」、なんて言う言い方も
アメリカの当人たち以外にも、あるいは
日本のインターネットで食っている識者のなかにも
言っている人達もいて気勢をあげていたから
いままでの価値観でしんみりやってきた人達のなかには
「おいおい、本当かいな、そんなことあるんかいな」と
きつねにつままれていたような気持ちでいた人達も
多いと思う。




2000.7.31

ただ、いくら「考えられないようなビジネスモデルが
これからは情報技術で登場するのだ」、と言われても、
いつまでたっても「もの」を売るたびに
それにかかるお金のほうが
入ってくるお金より多いようじゃ、
その商売がいずれどんな状況になっていくかは
よっぽどの楽観主義者かお人好しでもないかぎり
およその姿は見えてくる。

日本の土地バブルといっしょで
「みんなで上がっていく限りは問題ないが下がりはじめたら砂上の楼閣」
であることは間違いないだろう。
そのための、下がらないための、誰か抜けたらだめよ、の
「いけいけどんどん」でもあるんだが
これもそろそろメッキがはげてもきている。



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