歌の旅路

ブラボー 私のアズナブール
アズナブール アンコール

シャルルーアズナブールがやって来る
シャルルーアズナブールがやって来る
孤独な若者よアズナブールを聞きに行こう
白髪交じりのお年寄りもアズナブールを聞きに行こう
シャルルーアズナブールは今82才
だが二十歳の君より若いかも知れない
アズナブールは歌っている
人生の素晴らしさを
自分を偽らず、人間を信じ、愛することの素晴らしさを
きっとシャルルーアズナブールの歌声を聞いて
あなたは二十歳の若者のように
生きる勇気を得るだろう


君はわが命
                                    シャルルーアズナブール
おお お前 人生よ
子供を抱いているように
苦しみながら抱いている人生
私に 愛と金をくれ
理解しがたい道を持つ 私の人生よ
一粒の砂である私が
巨人になるようにしておくれ

アレルヤ

アレルヤ  アレルヤ
若いものは さわがしくて 生意気だ
とはおっしゃるが 思い出して下さいな
大人になった方々よ
俺たちの年頃で あなた方も同じだった
俺たちと同様に 生きがいを見つけ
喜びを追うのに忙しかった
で何で 文句を言うのです
ほっといて下さいな
これは みな 静かになるでしょうよ

アレルヤ  アレルヤ

今八十二歳のシャルルーアズナブールは戦争の時代に青春を過ごしました
父母はアルメニヤ人で、彼は移民の子としてパリで生まれました。
やさしい日本の国へようこそ
私たちに 愛をふりまいて
日本のおいしい和食を食べて
思いっきり 人生のすばらしさを歌って聞かせて下さい
そして 平和を守る為の勇気を与えてください
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02/11/2

市民タイムズ

表情豊か草木染め織画

中町蔵シック館
池田の万代さん展示

 池田町会染の染織家・万代久子さんの「草木染創作織画展」は4日まで、松本市中央二の中町蔵シック館で開かれている。クリや桑の葉、ソヨゴなどで染めた糸で描いた動物や山脈、もの思いにふける人など約30点を展示した。
 染色した糸や折り方を微妙に変え、ウサギやラクダなどの表情を豊かにしている。すがすがしさのあるササやぶで、元気に鳴くハトを描いた「鳩(はと)」は淡い緑や黄色などの4色使い。縦約1メートル、横約85センチのびょうぶ式は珍しい。

 思春期で揺れ動く自身の子供をスケッチし、作品にしたのは「想い」「決意」「歩む」など。見る人に、いじめや不登校に悩む、その感情を伝える。万代さんは「織りによる画でしか表現できないところを見てほしい」と話していた。
 
02/4/19 ウン情報


「少年像は若者たちへのエール」

染色家・万代久子さん

家具作家の夫と2人展
息子をモデルに織絵
池田町の東側山ろく、会染地区にある万代(まんだい)久子さん(53、本名・服部久子)のアトリエは、2台の折り機と柔らかな色調の糸で埋まっている。万代さん独特の技法による「織絵」は、すべて近くの草木で染め上げた絹糸が素材だ。淡く、柔らかな色調で人物や動物の姿を織り出していく。

 モチーフの主流は若い男の子。髪をやや長めにし、ズボンのポケットに片手を突っ込んだ「17歳」。ジャケットを片側の肩に掛けて気取っているものの、顔はきちんと天を仰いでいる「されど」。帽子をかぶりリュックを背負い、慣れ親しんだ家に別れを告げるかのように足をそろえて立つ「旅立ち」−。どれも長男元太さん(21)の10代ながらも確実に少年から青年へ移行する若者たちを、わが子の姿を借りて表現したかったのだという。「若者支援のつもりで、テーマ性のある絵を織り続けたい」と今後を語る。

 久子さんと織物の出会いは25年ほど前。兵庫県明石市の生まれの久子さんは東京で絵を描きながら青春時代を過ごしたあと結婚。神戸で新婚生活を送っていたが、夫の服部守正さん(55)が突然、松本民芸家具で学びたいと言い出したことから人生は一変した。
 松本に移住したとき、すでに長女の桃子さんが1歳になっていたが「私も何か見につけたい」とかねて興味のあった染織の世界へ。松本の織り元で3年働いて技術を習得、草木染も独学で身に付けた。
 梓川村へ移り、32歳で独立。つむぐの着物や帯を織り続け、家具作家となった夫と86年に神戸で初の2人展を開催、手ごたえを得た。そんなころ、ふと、帯に使った絵を夫の作った額に入れてみたのが「織絵の」始まり。
 当時はウサギ、ラクダ、鹿などの動物と花がほとんど。額装のほか、びょうぶなども制作した。90年には住居とアトリエを現在の池田町に移し、作品の幅を広げていった。
 95年、新しくとりかかったのが少年像だった。「花や動物は織りやすい。が、あえて表情のある人物に挑戦をしたくなった」と当時を振り返る。作品に旧姓の「万代」を使い始めたのもこのころのことだ。
 「自己を強調したかったから」なのだという。折から元太君は10代半ばに差し掛かっていた。息子をスケッチしては織機に向かった。目指すテーマも見え、真剣さが増した。
 「元が織物ですから1目間違えると、表情が違ってしまう。その緊張感も刺激的です」。

 絹糸染めは夏場に行うことが多い。草木の葉が勢いづいているからだ。
 6月、池田町の河原やあぜ道でクララの葉を摘む。染料採取の始まりだ。7月にはヨモギの葉を採り、8月は大峰高原などでソヨゴの葉を入手する。桑や藤の葉もこのころ採取。秋口にはススキ類を、10月の終わりには、クサギの実も手に入れる。樹皮や栗のイガも染料にする。
 染めが少ない分、冬は織機に向かう時間が多くなる。自然と強制する1年。「これからも、ずっとこういう生活が続くでしょう」と久子さん。
 すでに安曇野のギャラリー数ヵ所で個展を、東京や神戸では守正さんとの2人展を何度も開いている。もちろん、久子さんの「織絵」の額はすべて守正さんの作だ。
 「夢はフランスで2人展を開くこと」と話す夫の横に、ほほ笑みながらうなずく久子さんの姿があった。
01/5/29 大糸タイムズ

家具工芸と創作紬展

服部さんと万代さん夫婦

 池田町2丁目の金の鈴会館で6月3日まで「服部守正家具工芸展」と「万代久子草木染創作紬展」の二人展が開かれている。服部守正さん(54)と万代久子さん(53)は夫婦で同町滝沢在住。

 会場では、服部さんが制作したベンチ、テーブル、手もとタンス、額、積木などや、万代さんの作品の織絵、びょうぶ、テーブルセンターなど、合わせて約百点を展示し、希望者に販売している。

 丸い木製テーブルは、小さい木をつなぎ合わせて円形に積み重ねたもので、中は空洞になっており、「曲面立体家具」と呼ばれるオリジナル作品。織絵は、草木染の絹の糸で着物を織る織り方で絵を織るもの。有明山や人物の作品が目を引いている。

 服部さんが制作した額やびょうぶに、万代さんの織絵をつけた合作もあり、二人は「今後もオリジナル作品を発表していきたい」と話していた。
01/5/30
市民タイムズ

地元で夫婦初の
合同展
池田の服部さんと
万代さん

池田町会染の家具職人・服部守正さん(54)と妻で織物作家の万代久子さん(53)の作品展は6月3日まで、同町池田二丁目の金の鈴会館で開いている。地元では初めての合同展で、精巧な家具や小物、温かみのある織絵などの力作を展示している。
 
 服部さんは飾棚、座面を波形にした木製ベンチのような大型家具に加え、ペーパーナイフや積み木、すずり箱なども出品。万代さんは帯やストールなど布製品を並べ、帯から発展させた織絵は「若者」をモチーフとして制作した。

 服部さんは「親しみやすい小物を多く出品した」と言い、万代さんは「若者が希望を持ちにくい時代。一番気になることをテーマにした」と話していた。時間は午前9時から午後6時(最終日は午後4時)まで。

01/5/30 信濃毎日新聞

家具と創作紬
夫婦で展示会

池田町滝沢の服部守正さん(54)、万代久子さん(53)夫妻が3日まで、家具・小物展と創作紬(つむぎ)展を池田町2丁目の「金の鈴会館」で開いている。県内に移り住み、夫婦で創作活動を始めて約25年。県内では初めての二人展だ。

 服部さんは以前、神戸港で荷役をしていた。「楽しいけれど、力仕事はいつまでもできない。手に職を付けたい」と考えていたとき、大阪市内の百貨店の展示会で民芸家具に出会った。松本市に移住し業者で5年ほど修業。

 専業主婦だった万代さんは、夫が家具作りを学び始めたのを機に、同市の信州紬の折本で3年ほど修業。

 草木染めの絹糸を織り込んだ「織絵」を考案した。長女(26)と長男(20)をモデルにするなど、若者をテーマに創作している。

 会場には、服部さんのテーブルやたんすなど約50点、万代さんの織絵や帯、テーブルセンターなど約50点が並ぶ。二人は「地元の人にも喜んでもらっている。今後も2〜3年に一度ひらきたい」と話していた。

 展示会は、午前9時から午後6時(3日は午後4時)まで、入場無料。