博愛新聞 平成19年 5月号 (第96号)
これは網膜が進行性に萎縮して色素沈着を起こしてくる疾患です(眼底写真参照)。原因は不明で、頻度は0.01~0.02%です。家族性に発症してくることも多く、何らかの遺伝が関与しているとも考えられていますが、患者さんの50%は遺伝傾向はありません。
症状は初期のうちは、暗い所で以前より余計見づらくなったぐらいですが、進行するにつれ視野の狭さを自覚し、やがて中心の視力も落ちていきます。最悪失明しますが、数十年以上視力を保持することも多いです。
一般に若い時に発症すればするほど進行が早く、40歳以上での発症では、失明することはごく稀と言われております。個人差も多く、3年以上経過をみて、ほとんど進行しないようであれば、若年者であっても進行速度は遅いと推定できます。
この疾患にとても良く効く治療法はありませんが、対症療法として、サングラスの使用や内服などがあります。経過が長く個人差も多い疾患ですので、眼科医と相談のうえ、治療法を決めるとよいと思います。しかし、経過観察のみであっても、白内障などの合併症を起こしてくることもあり、最低年1~3回の診察は必要です。将来的には、人工網膜などの治療が期待できますが、現在は原因不明、治療法未確定なため、国で「難病」に指定されておりますので、保険診療の自己負担分の一部が申請により助成されます。詳しくは佐久保健所にご相談下さい。
| 私の医療体験 | スタッフ 武重 洋子 |
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私は、小児の頃の自分自身の話を母からよく聞きます。生まれたてはよく眠り、よく母乳を飲む元気な赤ちゃんでした。
生後2カ月で、母が職場復帰したため、民間の託児所に行くことになって、母乳からミルクに切り替えた直後から、病気がちになりその後、気管支喘息になりました。気管支喘息があまりにも治らないので、長野中央病院へ行き、ミルクから豆乳ミルクに切り替えてずっと飲んでいました。離乳食が始まり、1才5カ月の時、咳が止まらないので、佐久総合病院小児科を受診しました。待合室での私の咳を聞き、ベテランの看護師さんが「百日咳だ」と分かり、すぐ隔離、入院へとなりました。母はその時のことを「咳を聞いただけで病名が分かるなんてすごい。医療のプロだ。」と思い、今でも鮮明に覚えているそうです。
そんな私も、今では咳どころかめったに風邪さえひかず、博愛眼科で仕事をすることが出来ています。私が平凡な毎日を過ごすことが出来ているのも、お世話になった先生方、看護師さん達、そして今日まで育ててくれた母がいたからこそです。その感謝の気持ちを忘れずにいきたいです。そして、博愛眼科のスタッフとしても、患者さん一人一人の話に耳を傾け、病気のことや医療のことをもっと勉強して、少しでも患者さんの役に立てる様に、これからも頑張っていきたいです。
| 院長のひとこと | 教科書的には、百日咳の特徴ある咳発作は有名ですが、恥ずかしながら、私自身も臨床経験がありません。 |
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