博愛新聞 平成19年 3月号 (第94号)

メヤニが出る時に考えられる疾患


 朝少しメヤニが出ていても目を普通に開けることができ、カスミがなく、ほとんど充血もなければ、2~3日様子をみてもまず大丈夫です。目を押したり擦ったりせず、水やお湯も目の中に入れないようにして、そっとしておくと、70%以上の確率で自然によくなると思います。それでも良くならなければ、眼科を受診して下さい。
 朝メヤニで
目が開けられないようであれば、うつる可能性が高いですので
タオルや手拭いは共用せず、すぐに眼科を受診して下さい。子供であれば目が普通に開けることができるようになるまで登園や登校は控えて下さい。お風呂は一番最後に入って下さい。

 メヤニが出る疾患の代表は、
細菌性結膜炎で次にウイルス性結膜炎です。アレルギー性結膜炎でメヤニが多く出る時は、アレルギーに細菌感染を合併している場合です。カユミで目をこすりがちなため、アレルギー性結膜炎は細菌の感染を併発しやすいです。麦粒腫(めかご、ものもらい)や眼瞼炎でもメヤニが出ます。何れもうつる可能性がありますのでタオルや手拭いは共用しないで下さい。
 頻度は低いですが重篤なのが
角膜潰瘍・膿瘍で、放置すると2~3日で失明してしまうことさえあります。高度の視力低下や強い眼痛を伴いますので自らすぐに眼科を受診しますが、6歳以下の子供や意識障害者では注意が必要です。メヤニの他に黒目の明かな白濁があれば、親や介護者はすぐに眼科を受診させて下さい。

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私の医療体験 スタッフ      黒澤 美恵子 

 二年前になりますが、姉が始めての出産に帰ってきた時のことです。我が家では初めてのことで、楽しみで待ち遠しく、少し不安でもありました。
 出産予定日の二日前、陣痛が始まり病院へ行きました。陣痛が続くものの、なかなか出産の段階にはならず、二日がたちました。姉は丸二日間陣痛に苦しみ、体力も限界のはず。励ますつもりで陣痛室に入ると、私が口を開くより先に「もう少しだから頑張るね」と笑顔を見せてくれ、私は姉のたくましさに驚きました。
 その後分娩室にうつり、まもなく赤ちゃんの泣き声がしました。無事に産まれたことを伝えにきた看護師さんは涙を流しながら「お母さんの頑張りには感動しました」と話してくれました。赤ちゃんの体重が2,392gと少ないことを聞き、「未熟児ですか?」と不安になっていると、先生が「大丈夫、五体満足、未熟なところなんてないですよ」と力強い声で話してくれ不安を取り除いてくれました。姉のたくましい姿はこの先生と看護師さんたちに支えられ信頼していたからこそだったのだと痛感しました。
 今元気に育つ甥っ子を見て、時々、あの看護師さんの涙を思い出し胸が熱くなります。家族のことのように接してくれた先生と看護師さんたちに感謝し、いつか私が出産するときもこの病院で産みたい、と思います。

院長のひとこと 人間って素晴らしいですね。看護師も医師も、そして何よりお母さん。