博愛新聞 平成18年 10月号  (第89号)

白内障手術はあまり悪くならないうちに受けましょう


 白内障(目の中の水晶体が濁る病気)になっても、初めは何の自覚症状もありません。進行するにつれて、まぶしさ・かすみが出現し、やがて視力低下をきたします。メガネで矯正しても、これらの症状が良くならず、しかも、不自由ならば、原則、手術が必要です。
 
片眼だけの白内障の場合は、良い方の目でカバーしてしまうため、かなり白内障が進行しないかぎり、不自由を自覚しませんので、どうしても手術が遅れがちです。しかし、白内障手術は、白内障が進行すればするほど、年齢が高くなればなるほど、瞳が大きくならないほど(一般に年齢が高くなると瞳が大きくならなくなる)、少しずつ大変になっていきますので、あまり悪くならないうちに、手術したほうが良いのです。
 
白内障手術は安全で確実な手術になりましたが、チン氏帯(水晶体を支持する組織)が弱い眼球では、一回の手術で眼内に人工レンズが入らない場合がかなりあります。その理由は、白内障手術では、チン氏帯を含めた水晶体嚢(水晶体を包む皮)の一部分を残し、その中に人工レンズを入れるため、チン氏帯が弱いと人工レンズが眼内で動いたり眼底に落ちたりする危険性が高まるため、場合により人工レンズを眼球内に縫いつける必要があるのです。
 一般に、白内障が進行すればするほど、年齢が高くなればなるほど、散瞳しづらい(目薬で瞳を大きくさせづらい)目ほど、チン氏帯が弱くなる傾向がありますので、一回の手術で人工レンズが入りにくくなっていきます。

 


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つれづれ思うこと                                   

副主任      片井 美晴     

 最近、4歳の息子の口癖は「なんで・・・なの?」である。大人と視点が違い、答えるのも楽しいのだが、時には考え込んでしまう質問もある。時折、子供の質問に答えながら、答えのないものもあるのではないかと思うことがある。私にとって、それは、「子育て」であり「人生」そのものでもある。
 子育ての答えは、ある意味子供の未来像かもしれないが、子育ての中、迷い、悩み、時には自分の未熟さ、人間としての器の小さいことを痛感することもある。けれど今の所、二人の息子は、「あまのじゃく」な私に似ず、「素直」に成長していることが救いになっている。恥ずかしいが、私も子供と共に成長しているのかもしれない。
 人生の中で、人は常に何かを選択しながら生きている様にも思う。日常的なことから、人生の岐路でも選択しなければならない時がある。選ぶことは、偶然であり、必然かもしれないが、選択肢の数だけ結果があり、それぞれの人の価値観、考え方も違うので、何が正しかったのかわからないことも多いと思う。
 又、人はいつ、どの様な形で結末を向かえるかわからない。けれど、どの様な人生であっても、最後に「いい人生だった。」と思いたいと願っている。現時点では、それが答えの様にも思う。あたり前の事かもしれないが、繰り返しの毎日であっても、一日一日を大切にして過ごしていきたいと思う。
                
     
院長のひとこと   たった一度の人生だから自分のためだけに生きるのはもったいないですね。