博愛新聞 平成17年 10月号  (第77号)

隅角光凝固術について

 この手術は、隅角(ぐうかく・図参照)にレーザーをあてるもので、ほとんど痛くなく約5分で終わります。その目的は、眼圧を少しでも下げて緑内障の進行を遅くすることです。その効果は、隅角の色素沈着が強いほど有効ですが、それでも30%程(10人の内で約3人に効果+)で、しかも、その眼圧降下作用は少なく約2〜3(単位はmmHg)位です。そのため、その対象は、点眼(時に内服も)治療しても平均眼圧が20以上で、かつ25以下の緑内障や高眼圧症(高眼圧症とは眼圧が高いだけで視神経や視野に全く障害がない状態)に限られます。

 視神経萎縮で視野狭窄がかなりある緑内障では、進行を遅くするためには、最低平均20以下(できれば15以下)にしなければならないため、この手術の適応はあまりありません。ただ、本格的な緑内障手術では、十分な眼圧降下を得られても術直後に大幅な視力低下がおこることがありますので、その危険が少ないこの手術を、本格的手術の前段階として行なうことはあります。しかし、隅角に色素沈着がほとんどない場合、この手術の適応はありません。この手術で効果があまり得られない場合は、再度この手術をしても効果はほとんど期待できませんので、もはや本格的な緑内障手術しかありません。

 合併症としては、一過性の眼圧上昇ありますので、しばらくは頻回の診察が必要です。また、稀に術後、角膜炎虹彩炎をおこすことがありますが、ほとんどが治療により回復します。

 また、この手術はレーザー治療(手術)に属しますので、手術給付金付きの生命保険では、多くの場合、数万円の給付金をもらえます。心当たりがあれば保険会社に相談してみて下さい。 


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つれづれ思うこと                                  

スタッフ     武重 洋子

 

 8月15日、諏訪湖の花火大会に行きました。諏訪に着いた時は、雨がパラつき少し心配でしたが、花火大会が始まる頃にはすっかり雨もあがりました。噂には聞いていましたが、これ程の人出があるとは思いませんでした。後で聞いた所によると、45万人もの人出だったそうです。

 7時になると同時に、どーんと響く花火の爆音と人の歓声がわきおこりました。夜空いっぱいに広がる花火はとても迫力があり、また、水面ぎりぎりで打ち上がる水上スターマインは湖にうつり、あまりの豪華さにぼう然としてしまいました。4万発もの花火を見ているうちに、「自分が普段悩んでいることや考えていることなんて、とてもちっぽけなことだったんだな。」と気づかされるほどでした。

 あっという間に最後の花火のナイアガラの時間になり、帰る人で混雑している中、駐車場まで歩きながら「また絶対来年も見に来よう!」と思いました。

院長のひとこと  

以前から諏訪の花火大会は日本一と聞いております。本当にすごい花火大会のようですね。しかも心が洗われる花火なのですね。