博愛新聞 平成17年  8月号  (第75号)

初 診 と 再 診 の 考 え 方

 病気になって初めて医療機関を受診した時の医療費は高く、2回目以降の料金は比較的安いと感じたことがあると思います。それは初診料と再診料の違いが大きく影響しているのです。初診料2740円(3割自己負担分822円)に対して、再診料は730円(3割負担219円)ですので、その他に検査料や処置料や処方箋料等がかかりますが、どうしても初診日の医療費が高くなるのです。

 急性疾患(結膜炎等)であれば、完治するまで2回目以降の診療日は再診料となります。完治後再発して、新たに受診した場合は初診料となります。それでは、慢性疾患などの通常完治することのない疾患の場合はどうなるのでしょうか。眼科では近視や緑内障などが該当します。

 保険診療のルールでは、次回受診日が3カ月以内であれば、ずっと再診料で請求します。一方、4カ月以上の間隔があくと初診料を請求します。しかし、4カ月以上でも予約して診療する場合は再診料となります。ただし、予約日までに受診できなければ初診となります。また、定期検査期間内であれば、別の疾患を患い、そのために受診しても再診料で請求します。例えば、コンタクトで半年に一度の定検中であれば、その間に、どんな病気(結膜炎等)になっても再診料で請求します。しかし定期受診の予定日を過ぎて受診した場合は、どんな疾患でも初診扱いとなりますので、医療費がずっと高くなります。

 保険診療のルールでは4カ月以上間隔をあけた定検では、日時を指定した予約以外は初診料を請求することになっております。しかし、当院では、予約は3カ月以内の受診予定者に限らせてもらっておりますので、4カ月以上のすべての定期検査においても、おおよそ定期期間内に受診している場合は、どんな疾患であっても開業以来ずっと再診料で請求しています。   

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つれづれ思うこと

副主任     片井 美晴    

 先日、夕方、子供達と一緒に蛍を見ようと、近所の田んぼに行きました。けれど、蛍がなかなか見つからず、結局、見つけることができませんでした。幼い頃たくさんいた蛍も、今では見つけることも難しく、環境も変わりつつあるのだと改めて実感しました。蛍が減った原因は様々あり、蛍だけでなく、他にも小さな虫や動物など生態系も変化してきていると思います。

 環境問題は一人ひとりの心がけや小さなことの積み重ねのみで、解決していくことは難しいと思いますが、でも、やはり基本となるものは、環境問題に関心を持つことが一番大切だと思います。

 佐久の豊かな自然環境を保全しつつ、自然を大切にし、子供達へと伝えていけたら良いと思います。 

院長のひとこと    

豊かな自然環境なくして、人類が幸福で末長く繁栄することはありえないと思います。