博愛新聞 平成17年  4月号  (第71号)

緑 内 障 手 術 の 時 期 は ?

 手術するほうが、術後半年以上先の視力・視野に関して、手術しない時と比べて明らかに良いと推定できれば、手術を勧めます。強い痛みを伴う急性緑内障では、数日中に失明する危険が高く、緊急に手術が必要です。早急な手術により、痛みが軽減し、かなり視力も回復します。しかし、慢性緑内障の手術では、基本的に視力も視野も回復しません。むしろ、術直後は、術後の炎症・乱視・眼内出血等で、見え方が悪くなります。眼圧が十分に下がれば(一回の手術で下がる確率は80%〜90%)、3ヵ月以内で手術していない時と同じくらいの見え方にほぼ回復いたしますが、手術時点での視野が狭ければ狭いほど、視神経が手術のストレスに耐えられず、術直後から大幅に視力や視野が悪化して永久に回復しない可能性が高くなります。非常に視野が狭い場合は、術直後に失明することもあります。また、一般的な緑内障の手術では、結膜に濾過胞(ろかほう)という弱い部分ができますので、術後ずっと、目を擦ったり押したりしないように、普通の人よりも注意が必要となります。それでも、一生に渡って少し感染しやすい目となりますので、最悪の場合、感染から失明することもあります。つまり、慢性緑内障手術では、手術をしたために早く失明してしまうケースが、少数ですが、必ず出てきます。

 ところが最近、2〜3種類の点眼で眼圧が下がらなければ積極的に早く手術すべきだという見解がでてきました。その方が結果がよいという意見です。しかし、比較的軽い人も含めて手術すれば、統計的に結果がよいのは当たり前で、もし、逆であったら大変異常です。

 慢性緑内障手術は効果の割にリスクが大きい手術といえますので、私は今も昔も、この手術に関しては延ばせるだけ延ばすという方針です。点眼や内服で最大限治療して、もし可能ならレーザー治療をしても、眼圧が平均15以下に下がらず、しかも明らかに視野が悪化したケースを手術の絶対適応と決めています。また、視野が悪くならなくても、最大限の治療をして眼圧が平均25以下にならない場合も、手術を強く勧めます。


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つれづれ思うこと

主任     M.M.

 皆さんは、人生の師匠と呼べる方はいますか? 私には何名かいます。その方々との出会い方は様々ですが、皆さん個性派ぞろいで楽しく、私の目標でもあります。

 その中の1人で現在50歳の男性の師匠に教わった言葉があります。 「本当の意味での成人式はな、30歳なんだよ。」 この言葉を聞いた時、確かに!!と思いました。20歳の時に迎えた成人式。気持ちばかりあせり、大人になろうと見た目ばかり気にし背伸びしていました。そして20代、色々乗り越えてはきたけども、まだまだ子供だなと。今思えば、いろんな意味での成長期だったのかなと思います。30歳になった今、どう本当の意味での大人になっていくんだろう? 楽しみでもあり、不安でもあり、20代とは違った意味での大人への成長期に入り、自分をゴシゴシ、みがきたいと思います。

院長のひとこと  
  
誰も完璧な大人(人間)には永遠になれないのではないでしょうか。大人になろうと夢みることがいいんです。でも、なれなくてもいいんです。