博愛新聞 平成16年  3月号  (第58号)

薬 品 が 目 に 入 っ た ら ?

 「絶対に目に入れないように注意して下さい」とか、「万一、目に入った場合はすぐに目を十分に洗ってください」と記載されている薬品が目に入った場合は、たとえ、あまり痛くなくても、すぐに、水(流水が最良)で、最低15分(できれば、30分以上)洗うようにして下さい。また、保護メガネの使用が義務づけられている薬品もあります。

 目に障害が残るかどうかは、その薬品の強さと量と貯留時間に左右されます。一般に、その薬品のアルカリ度や酸性度が強いほど、障害が強くなります。酸は入った直後の障害が強く、アルカリは、直後の障害があまり強くなくても、時間とともに段々障害が強くでてくる場合もあり、酸よりも注意が必要です。目に入った薬品の量が多いほど障害が強く出ますが、少ない量でも、目に入ったままの状態が長ければ長いほど障害が強くなりますので、直ちに大量の水やお湯で、洗い流すのが重要です。

 目に薬品が入ったら、すぐに眼科に電話して指示を受けるのではなく、直ちに十分に目を洗ってから、眼科に電話をしてください。2〜3分の洗眼の遅れが、後遺症としての視力障害の程度に大きく影響することがあります。

 シャンプーや化粧品や石鹸水は、目に入ってすごく危険なものは許可されておりませんので、それで視力障害が残る事は滅多にありませんが、すぐによく目を洗って下さい。特に、かなり、目が痛い時には十分に洗うことが大切です。その際に、目を強く圧迫しないように洗眼して下さい。


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つれづれ思うこと

看護師     片井 美晴

 今年のお正月、長男に凧上げがしたいとせがまれ、自分の母校の小学校へ何年かぶりに行きました。小学校は五稜郭という堀に囲まれた中に建てられています。校舎は昔のままでしたが、校庭の遊戯はきれいにペンキが塗られ、新しく作られたものもあり、よく整備されていました。とても懐かしくなり、一時間程度凧上げをした後、学校の周辺を少し散策しました。

 堀の水は澄んでいて、風でさざ波が立ち、夕日にきらきら輝いてとてもきれいでした。よく遊んでいた堀の土手は、昔に比べ小さく感じられ、歩いていると昔の風景が次々とうかんできました。

 春は堀の桜が咲き、風にふかれた花びらが堀の水に落ちる様はなんともいえず美しいです。秋になると、校庭のいちょうの木などが色とりどりに色づき、その落ち葉を拾い集めたりもしました。ほんの数時間でしたが、懐かしい時間を過ごせました。

何年か前に、北海道へ旅行し、函館の五稜郭がとても大きく立派なのに驚きましたが、私にとっては、小さくても思い出の詰まった五稜郭や小学校が好きです。これからも大切にのこしていってほしいです。

院長のひとこと  
  
美しい自然と四季、澄みきった大気と水、おおむね健康で食べていける、患者さんに喜んでもらえる、これで十分です。