博愛新聞 平成15年  12月号 (第55号)

高 眼 圧 症 と は ?

 眼圧(眼球の硬さ)の正常値は約10〜20(単位はmmHg)です。高眼圧症(こうがんあつしょう)とは、眼圧は高値ですが、視野は正常で眼底の視神経乳頭に明かな異常がない状態です。眼圧が高く視野や視神経乳頭に異常があれば、正真正銘の緑内障です。一方、視野と視神経乳頭に緑内障でよく見られる異常があっても、眼圧が常に正常範囲にあれば、正常眼圧緑内障と言って、本来の緑内障と区別します。

 一般に高眼圧症に自覚症状はありません。人間ドックや他の疾患で眼科を受診した際に眼圧を測定し、発見されます。高眼圧症の重要性は、今後緑内障に移行する可能性が眼圧の正常な人より高いことです。緑内障に移行しても最初は自覚症状が全くなく、視野異常や視力低下を自覚した時には、もうすでに緑内障はかなり進行しています。従って、それから治療したのでは、さらに視野や視力が悪化するのを防ぐことしかできません。

 高眼圧症と言われたら、眼科医の指示通りに、定期受診して下さい。一般に、眼圧が約22〜25なら定期検査のみ、眼圧が約30以上になれば、眼圧を下げる点眼薬が必要となります。点眼薬で、高眼圧症から緑内障に移行するのを防ぐことが可能です。

 折角、早期に高眼圧症を発見されても、眼科医の定期受診の指示を守らず、数年後に受診した際には、すでに緑内障が手遅れに近かったということも稀(まれ)ではありません。


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つれづれ思うこと

看護師      I.Y     

 今、密かに太鼓ダイエットがブームの中、私は本格的に和太鼓にハマッている。ある町の太鼓保存会に所属しているが、週に2日、仕事を終えて道場に直行する。

 一見、太鼓は簡単そうに見える。一応、曲の楽譜はあるが、ピアノの様なメロディーもなく、リズムだけの単純な音符が、ひたすら並んでいる。しかも音の出る所は、一ヶ所だけ。ところが、実際やってみると、なかなか難しい。例えばバチの握り方、腕の上げ方、叩く場所で全然音が変わってくる。単純なだけに、一つ一つが確実にできていなければ、曲を表現する事ができない。練習をしていると、「こんな事が何でできないのか!!」と 自分に頭がきて、バチを投げつけたくなる事が、何回もある。でも、つらい練習の分、お祭りやイベントで叩くのはとても楽しい。約20〜30人が一丸となり、息がピッタリ合って曲が終わった瞬間はとても感動する。又、見ている人からの拍手をもらったときは、つらい練習をしてきてよかったと思える。もっと練習して、うまくなってやろう!と思う。

 今まで趣味や特技がなく、自分に自信が持てなかったが、現在、和太鼓を通して、色々な事を学び、自分への自信につながっている気がする。始めて、早半年・・・。気づいたら、手のひら豆だらけで、指の関節は太くなり、腕もムキムキ。

 これからも続けて、多くの人に勇気や感動を与えられる様になりたい。

院長のひとこと 

その気持、十分わかります。私も大学の時、落語研究会(落研)に入り、落語を口演しました。その体験が今でも精神的に役立っているようです。