博愛新聞 平成14年  5月号

コンタクトの定検はなぜ必要なのですか?

 適切なコンタクトを使用していても、角膜に傷ができることはあります。傷ができても、多くの場合、バイ菌が増殖せず自然に治ります。しかし、他の組織と比べると、角膜は、血管がないため、傷がつくとバイ菌が増殖しやすい組織なのです。その理由は、血液中には、バイ菌を能率的に殺すことが可能な、白血球等の免疫細胞や抗体が多く含まれているからです。

 角膜に傷ができても、最初はあまり自覚症状がありません。バイ菌が増殖してしまうと、カスミ、痛み、充血などの自覚症状が出てきます。はっきりと症状が出てからでは、薬が効きにくく治りにくいです。治療が遅れれば、後遺症として、角膜白濁角膜新生血管が永久に残ることがあります。

 従って、角膜や結膜に異常が起きていないか、コンタクト自体やフィッティングに支障はないか、度が合っているか(よく見えても過矯正の場合あり)を定検する必要があるのです。もちろん、定検中でも、カスミ、痛み、充血があれば、すぐにコンタクトをはずし、眼科を受診することが何より大切なことは言うまでもありません。

                  (右写真)角膜に侵入した新生血管です→

 

トップページへ