博愛新聞 平成14年  4月号

斜 視 に つ い て

 目つきが平行でない状態が斜視です。目が外側に向いているのが外斜視で、内側に向いているのが内斜視です。外斜視は大人と近視に多く、内斜視は子供と遠視に多い傾向があります。

2〜3歳までの強い斜視は、弱視(どんなメガネでも視力が出ない状態)や立体視障害の危険が高いため、原則すぐに手術です。年齢が高くなるにつれて、生理的に目が外に向く傾向がありますので、内斜視は弱めに手術し、外斜視は強めに手術します。それでも、外斜視は再発傾向が強く、内斜視でも、手術後何十年してから外斜視になってしまうことも稀ではありません。それで、内斜視で遠視の場合、まず遠視メガネを常用して、斜視が軽減傾向になれば、手術をせず経過をみます。

 軽い斜視か、2〜3歳以上での斜視では、プリズムメガネで一応目つきが良くなれば、手術をしません。斜視の時と斜視でない状態が混在する場合も、手術をせず、経過をみます。患者さんが、外見を気にしたり、複視(両目でみると二重に見え、片目ずつなら、ひとつに見える)眼精疲労が強ければ、手術も考えます。

 今まで斜視でなかった人が急に斜視になった場合は、複視を自覚することが多く、脳腫瘍、脳梗塞、糖尿病、甲状腺機能亢進症、重症筋無力症、筋ジストロフィーなどの合併症の可能性も考えて、一度、脳外科や内科に紹介する必要があります。

 

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