博愛新聞 平成14年  3月号

症状や要望は 院長診までにお話下さい

 眼科診療の特徴は、症状や要望に応じて検査(視力検査など)を行ない、その検査結果に基づいて診断していきます。従って、院長診までにすべての検査結果が出ていなければ、その場で正しい診断をすることは困難です。院長診の時に始めて新しい症状をお話したのでは、もう一度、検査に回らなければならず、患者さんにとって2倍の時間がかかります。又、その症状や要望によっては、もはや検査ができず、改めて別の日に受診せざるをえないこともあります。例えば、すでに散瞳(目薬で瞳が大きくなってる状態)になっていると、メガネ・コンタクトレンズの合わせや視野検査はできません。是非とも、院長診までに、すべての症状や要望を職員にお話下さい。

 中には、会計が済んでから、まったく別の症状を付け加える患者さんもいます。もう一度、初めから検査のやり直しになってしまいます。これは、患者さんにとって時間とお金の無駄になってしまいます。また、人間の自然な感情として、最初にお話する症状は大切なもので、後で付け足す症状は、軽くてどうでもよいものと取られがちです。時として、それが誤診の原因になることもあります。診察時にすでにカルテにしっかり書いてある症状に比べて、診察中や診察後に患者さんがお話する症状の方が、どうしても軽く扱われがちになります。

 医者としても、新たに加わった症状に対して、もう一度、別の検査を追加するのは、患者さんが気の毒だと思い、ついつい、”様子をみて下さい”と言ってしまいがちです。それが、時として、まずい結果となることもあるのです。すべての症状や要望を、受付や視力検査の時にお話することが、患者さん自身の利益を守ることになるのです。

 

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