博愛新聞 平成14年  2月号

乱 視 と メ ガ ネ

乱視とは、一般的には角膜が歪んでいるために、縦と横で度数の異なるレンズ(乱視レンズ)でなければ、十分な矯正視力が出ない目のことです。乱視はさらに近視性乱視で、遠視性乱視、混合乱視に区別できます。凹レンズの乱視レンズで矯正できる乱視が近視性乱視で、凸レンズの乱視レンズで矯正できるのが遠視性乱視で、凹と凸の組み合わさったレンズで矯正するのが混合乱視です。

 ほとんどの人の角膜は生理的に多少とも歪んでいるので、厳密には、ほとんどすべての人に乱視はあるのです。しかし、臨床的に乱視のある目という場合は、ある程度以上強く歪んでいる場合に限られます。

 一般に、近視は30才頃まで進行しその後軽くなり、遠視は20才頃まで軽くなり、その後また進行していきます。それに対して、乱視は、円錐角膜などの病的乱視を除き、一生進行も軽減もしないと言われております。

 乱視でメガネが必要な場合は次の1〜3に要約できます。

  1. 見づらく不自由な場合

  2. 見づらくないが、眼精疲労眼痛頭痛まぶしさが強い場合は、メガネをかけるとこれらの症状が良くなることがあります。

  3. 小学生以下で、乱視のために弱視になっている可能性が高い場合

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