博愛新聞 平成13年 9月号
遠視は、すべての光が網膜の奥にピントがあってしまうため、近くも遠くもぼやけて見えます。しかし、実際は、多くの遠視で、近くも遠くも良く見えます。その理由は、目に調節作用があるからです。
目の調節作用とは、光が網膜の奥にピントがあう場合に、自動的に水晶体(目のレンズ)が厚くなって、その光が網膜表面でピントがあうようにする作用です。それで、調節作用が十分に働いている場合は、遠視であっても、正視と同じように、近くも遠くも良く見えるのです。遠視が強いと調節作用が追いつかなくなり、ぼやけてきます。遠視が弱くても、老眼のため調節作用が弱くなると、近くだけでなく遠くもぼやけてきます。一般に、遠視が強いか調節作用が弱いほど、視力は悪くなりますが、メガネが必要な場合は、次の@からBに要約できます。
@小学生以下で、矯正視力が不良か内斜視がある場合は、絶対にメガネが必要です。弱視(どんなメガネでも良く見えない状態)の可能性があるからです。

A裸眼で、ぼやけて不自由な場合は、メガネが必要です。しかし、矯正視力が1.0以上なら、メガネをかけなくてもよいですが、小学生以下では、将来、弱視や斜視になる恐れがあり、絶対に定期検査は必要です。
B良く見えていても、常に調節作用を働かせているため、眼痛や疲れ目や頭痛を引き起こしている場合は、メガネをかけると、これらの症状がなくなることがあります。